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もしも財布を拾ったら、あなたはどうするだろうか。多くの人が交番に届けるに違いない。なかには、中身を確認して本人に届ける手段を模索するかもしれない。いずれにしても、落とした人が困っていると簡単に想像できるはずだ。

アメリカで落とし主に対して、気の利いた心遣いをした人物があらわれ、話題になっている。高校生のものとみられる財布を拾った、ある男性はなんと財布に余分にお金を加え、人生におけるアドバイスを添えて、学校に届けたのである。彼の心遣いは、心を豊かにしてくれるヒントのようだ。

・学生証で生徒のものと判明

匿名の男性は、米フロリダ州で行われたマイアミ・マリーンズの野球開幕戦を観戦していた。そこで財布を拾ったのである。学生証から高校生のものであることが判明、それを学校に届けたそうだ。落としたのはクリスチャン・レイエスという名前の生徒だ。

・20ドルとメモ

事務所に財布を届け、「生徒の誰かが財布を落としたようです。ちゃんとこの財布が彼の元に届くようにして欲しい」と伝え、去ったのだ。実はこの財布のなかに、男性は余分に20ドルを入れておいた。以下のメッセージを添えて、財布を届けていたのである。

「あなたが世界は素晴らしい場所であるとわかってもらえるように、20ドルを入れておいた。お願いがある、あなたが恵まれていると思うのなら、ほかの誰かのために素晴らしいと思う行いをして欲しい」

・誰かの助けに

きっと財布を失くした生徒は、落胆していたに違いない。もしかしたら、絶望的な心境に陥っていたかもしれない。そんな生徒の気持ちを見越して、余分にお金を入れ、同じように落胆しているかもしれない人の助けになってあげて欲しい、そうお願いしたのだ。

・学内で共有

学校の教頭はそのことを知ると、そのメモを撮影して学内のスタッフに共有したそうだ。財布を拾ってラッキー! と思う人がいるかもしれない。だが、それは落とした人のものであり、相手は間違いなく困っているはずである。その気持ちを察して、さらに世のためになる知恵を伝えた男性は、本当に豊かな人なのではないだろうか。ちなみにレイエスさんは、このメモにしたがってこれから行動すると誓ったそうである。

お詫び: 内容に一部誤りがあり、加筆修正いたしました。深くお詫び申し上げます.

参照元: Metro.co.uk(英語)
執筆: 佐藤英典

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