国民的アイドルとして人気を博しているAKB48。不動の人気を誇りながらも、当初のコンセプト「会えるアイドル」の姿勢を貫き、2011年9月10・11日に最新シングル「フライングゲット」の発売記念で千葉・幕張メッセで握手会を開催した。

この握手会で、AKBメンバーは一部のファンから暴言を浴びせられたり、おもちゃのゴキブリで脅かされたという。このことについて、AKB48劇場支配人の戸賀崎智信氏は公式ブログを通じて異例に注意喚起を行っている。9月11日の投稿で戸賀崎氏は「握手会で大切なのは、どうしたらメンバーから認知を貰えるか?ではありません。何を伝えたらメンバーが笑顔になってくれるか? が一番大切なのです」とつづっているのだ。

これに対してインターネットユーザーからは、「ファンがメンバーを喜ばせろってことか」や「握手会やめたらいいんじゃないの? 」などの意見が寄せられている。

この日の投稿で戸賀崎氏は、まず握手券の転売などの悪質な行為について指摘している。「大きく成長したAKBを利用して私服を肥やそうとファンではない人間がAKBに近寄って来ていることも事実です」として、「AKBを純粋に応援したいというファンの気持ちを利用したこうした事実を見聞きすると、本当に腹が立ちます」と怒りをあらわにしている。

また握手会に参加する一部のファンのメンバーに対する嫌がらせについては、「今までにないトラブルとしてイベントに参加した人がメンバーに酷いことを言ったり、馬鹿にしたり、おもちゃのゴキブリを持って脅かしたりするという事を聞きます」と最近発生している事例の一部を紹介。そのうえで、
 
「昔、ファンの皆様に『応援することはメンバーの笑顔を守ること』だとお伝えしたことがあると思います。握手会で大切なのは、どうしたらメンバーから認知をもらえるか? ではありません。何を伝えたらメンバーが笑顔になってくれるか? が一番大切なのです」(ブログより引用)
 
この異例の呼びかけについてネットユーザーからは、「握手会やめたらいいんじゃないの?」、「ファンがメンバーを喜ばせろってことか。んなアホな」、「逆だろ逆。商売舐めてんのか、こっちは客なんだよカスが」など、かなり厳しいコメントが寄せられている。

なお、戸賀崎氏は「人と人との『絆』を深めるのが握手会」としたうえで、ファンにはモラルのある行動を求めているようだ。もし仮に、今後もメンバーに対するいやがらせが続くようであれば、握手会の存続が危ぶまれることも否めないのではないだろうか。

参照元:AKB48オフィシャルブログ