スマホを持っていると、ついつい写真を撮ってしまう。あとから見返し「何でコレ撮ったんだろ?」と思うようなモノも少なくない。そのくらい撮影は手軽で日常的なものになっているが、昔は今ほど簡単ではなかった、
そんな昔の技法を用いた撮影を体験できるぞ! 東京・西武池袋のイベントで170年前の撮影技法を用いた「湿板(しっぱん)撮影」をやっているので、実際に撮影してもらった。出来たものを見ると……、まるで歴史上の人物だ!
スマホを持っていると、ついつい写真を撮ってしまう。あとから見返し「何でコレ撮ったんだろ?」と思うようなモノも少なくない。そのくらい撮影は手軽で日常的なものになっているが、昔は今ほど簡単ではなかった、
そんな昔の技法を用いた撮影を体験できるぞ! 東京・西武池袋のイベントで170年前の撮影技法を用いた「湿板(しっぱん)撮影」をやっているので、実際に撮影してもらった。出来たものを見ると……、まるで歴史上の人物だ!
町を歩けば、だれもがスマホで自撮りをしまくり、気に入った写真をSNSで共有する時代。私たちはそれが当たり前の世界に生きている。
しかーし、かの坂本龍馬が長崎の写真館に立ち寄った約160年前。写真撮影というのは、それこそ半日がかりの大仕事だった。
高価な機材と薬剤。被写体はレンズの前で数十秒間も息を止め、くたくたに疲れ果てた挙げ句、「もしや、魂を抜かれたのではなかろうか」などと不安におののく。写真撮影とは、それほど大それた行為だった。
そんな幕末から明治にかけての古典的な写真技法「湿板写真」が復元され、最近密かに人気を集めていると聞いた私は、子々孫々に龍馬のような威厳ある肖像写真を残すべく、ある写真館の門を叩いた。