
創業明治25年(1892年)。台東区入谷で下町の風景に溶け込むように佇む『東嶋屋』は創業134年。そんな歴史あるそば屋において謎システムにぶち当たった。メニューをよく見ると、「カレー南蛮(税込1000円)」と別に「塩カレーうどん(税込1100円)」が存在するのだが……
実は、この塩カレーうどん、麺をそばに変更することが可能なのである。って、それカレー南蛮と被ってない!?
・2つのカレーそば
たかが100円、されど100円。価格が違うのは確かだが、メニュー名からどこがどう違うのかは不明だ。ワンチャン、同じものなのではないかという疑惑さえある。そこで確認のため2つとも注文してみたところ……
ストⅡの色違い対戦みたいになった。
そう、カレーつゆの色が違うのである。カレー南蛮そばは茶色、塩カレーそばは黄色。
・食べ比べてみた
実は、この店はカレーの名店として知る人ぞ知る存在。黄色いカレーの「ライスカレー」が、テレビや雑誌で取り上げられることも多いけれど、塩カレーうどん(そば)はその黄色いカレーを使って近年誕生したものなのだそうな。
食べてみると、カレー南蛮の方は、そばつゆの甘みがカレーにコクを与えるオーソドックスなウマさ。豚肉も厚く、1000円でも満足できるどこに出しても恥ずかしくないカレー南蛮と言える。必殺技で言うと波動拳だ。
一方で、塩カレーそばの方は甘みは感じないさっぱりした味。かわりに強い出汁の風味とスパイシーさをビシバシ感じた。ジンジンするくらいキテル。必殺技で言うとフライングバルセロナアタックだ。
・明確に違う味
オーソドックスなカレー南蛮と、エッジィな塩カレーそばという印象。思い返せば、カレー南蛮発祥の店である『朝松庵』は、カレーライスとカレーうどんとカレーそばでカレーの味を変えていたが、そういう調整ともまた違う。2色存在するだけでなく、食べ比べてみると完全に別流派なんだから興味深い。
そんなわけで、今や珍しくなった黄色いカレーのカレーそばを食べられるという意味でもレアな『東嶋屋』の裏メニューだった。カレー南蛮でも尖った味が好きな人にはオススメである。
・今回紹介した店舗の情報
店名 東嶋屋
住所 東京都台東区竜泉1-29-3
営業時間 月・火・木・金・土11:15~15:00、17:30~20:00
/ 水11:15~15:00
定休日 日・祝
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼調味料に黒胡椒がついてくるのがオシャレだ
▼知る人ぞ知るそば屋のカレーの名店
中澤星児












































