舞台では基本的に役者が自分でメイクをする。メイクも役作りの一環なのだ。そんなわけで、舞台女優の私はずっと「役柄を表現するためのメイク方法」を学んできた。

舞台のメイクは普段のメイクと違うので、日常生活でその技を披露するチャンスはあまりないけれど……今はハロウィンの季節。

せっかくなので、プロ用のコスメを使ってゾンビになりきってみよう!


・用意するもの

私が用意したのは以下のコスメたち。

・血のり
・パテ
・化粧下地(なくてもOK)
・肌色ドーラン(ファンデーションで代用OK)
・カラードーラン(青・黒・赤を使用)
・スパチュラ
・目の粗いスポンジ(ダイソーで購入)

非日常の雰囲気を出すため、今回はあらかじめカラコンを装着した状態からスタートする。また、髪の毛はブラシを通さずボサボサの状態のままにしておこう。


・傷メイクの土台を仕込もう

今回は傷ありゾンビに変身したいので、まずは傷の土台を作っていこう。

使用するのは三善の「メークアップパテー」(税込1540円)。顔にくっつけられる粘土だと思ってもらえれば分かりやすいと思う。これを細長く伸ばしたら……

傷を作りたい部分にのせ、フチを肌になじませる。油分があるとくっつかないので、必ず乾いた状態のお肌に使おう。


・不健康な肌を作ろう

ベースに化粧下地とドーラン(ファンデーション)を顔全体に塗ったら準備完了。ここからお肌を不健康な色にしていく。使用するのは、肌色とカラーのドーラン。青、黒、赤、緑などゾンビっぽいカラーを用意しておこう。

ドーラン同士をMIXして不健康な色にしたら、わざとムラになるように顔に塗り重ねていく。

目の下やこめかみなど落ち窪みやすい箇所を濃いめに塗っていくと不健康な雰囲気が出るので、自分の骨格に合わせて色をのせていこう。唇の血色を消すのも忘れずに。

仕上げに赤と黒のドーランを混ぜたら、目の粗いスポンジでお肌にポンポンとたたく。こうすることで返り血のような印象に仕上がるのだ。


・傷メイクの仕上げ

ゾンビ肌が整ったら、傷メイクを仕上げていく。スパチュラにクレンジングオイルを塗ったら、最初に仕込んだメイクアップパテに切り込みを入れる。切り込みの中に黒のドーランを塗り、血のりを重ねた。

実際には痛くないのにリアルな傷口に見えて、我ながら脳がバグりそう!

ここでもう一度目の粗いスポンジを取り出し、血のりをポンポンして返り血を増やしていくと……

血みどろゾンビメイクの完成!

ちなみに血のりは三善の「ブロードペイント」(税込1320円)を使っている。プロ用の血のりは舞台やドラマの現場で吐血などのシーンにも使えるように口に含める処方になっていることがある。

しかし、パーティーグッズの血のりは安全性の問題で口まわりへの使用がNGになっていることも多い。ご自身で血のりを使ってメイクする場合は、使用範囲について説明書をよく読んで確認することをお忘れなく!


・ディテールでクオリティを上げる

さらにクオリティを上げるためには、ちょっとしたディテールが大切。ゾンビになりきるなら髪の毛はパサパサ&ボサボサの方が雰囲気が出るので、思いっきり髪の毛をぐしゃぐしゃにしよう。

写真を撮るなら、手へのメイクもお忘れなく。顔のメイクをするときと同じやり方で手を汚し、最後に血のりをトッピングするだけで簡単にゾンビの手になれる。

顔が不健康なのに、手だけはキレイ……なんて状態だと違和感が出てしまう。もし首〜デコルテが出る洋服を着るなら、もちろん首へのメイクも忘れずに。


・ハッピーハロウィン!!

舞台やドラマ用のプロ用コスメと聞くと敷居が高く思えてしまうかもしれないが、プロ用コスメだからこそ扱いやすく、簡単にクオリティの高い特殊メイクが完成する。

とくに血のりは質感がリアルだから、みんなをびっくりさせられるはず!

もし本格的なハロウィンメイクに挑戦してみたいと思ったら、皆さまもぜひお試しあれ。


参考リンク:三善、楽天市場[メイクアップパテ][ブロードペイント]
執筆:五條なつき
Photo:RocketNews24.

▼ドーランも三善のものを使用した

▼暗い部屋で彩度を落とした写真にするとホラー映画風になる

▼リアルな血のりを使うのがポイント!