
北海道には『ねぎし』がないから悲しい──。
これは、関東圏から北海道へ引っ越した我が友の言葉である。『ねぎし』というのは牛たんでおなじみの『ねぎし』のことで、公式サイトを見てみると、たしかに店舗があるのは関東と関西エリアのみ。全国展開はしておらず、北海道にも未進出なのだ。(※2026年10月現在)
思えば友人は都内に勤めていた当時、かなりの頻度で『ねぎし』を利用していた。いうなれば、筋金入りの「ねぎしガチ勢」である。対して、私は過去に一度利用したことがある程度の「ねぎし初心者」。牛たんを食べる店というイメージしかなく、ほかのメニューはよく知らない。
そんな初心者が軽い気持ちで「ねぎしの何がそんなにいいの?」と尋ねてみたところ、ガチ勢の熱弁スイッチがON! 並々ならぬ熱量で「ねぎしへ行ったら絶対にこれを食べてほしい!」と、ある意外なメニューを猛プッシュされた。
・ガチ勢の教えに目からウロコ
そもそも、私はその『ねぎし』ガチ勢の友人のことを「根っからの牛たん好き」だと思い込んでいた。だって店頭の看板には「牛たん・とろろ・麦めし ねぎし」と書いてあるし、私が過去に一度だけ行ったときも、当然のように牛たんを食べた記憶がある。
だけど、ガチ勢いわく『ねぎし』は牛たん店というよりも、老若男女に優しい肉の定食屋。肉が食べたい! という気分のときに、手頃な価格で定食を楽しめる最強のスポットだというのだ。しかも、ガッツリ食べたい派から、適量で無理なく食べたい派まで満足させるメニューがそろっているという。
もうね、初心者の私からするとこの「肉の定食屋」という視点そのものが目からウロコ。以前行ったときは、メニューをあまり確認せず「当然牛たんでしょ!」と注文した気がするけれど……そうか〜。実は、それ以外の選択肢も豊富だったんだね。
・激推しされたのはこのメニュー
さて、そんな『ねぎし』をこよなく愛する友人が、猛烈な勢いで薦めてくれたのは「スパイシートリプルセット」というメニューである。これを求めて久しぶりに店舗を訪れてみると、開店直後だったにもかかわらず、店内はすでに8割ほど埋まっているではないか。やはり人気店なんだなぁ。
お目当ての品は、メニューの目立つところに載っていた。『ねぎし』好きの皆さんにとっては、定番のひと品なのかしら。とはいえ、周囲の席を見ると牛たんを頼んでいる人が多数だったので、やはり「ねぎし=牛たん」という人も多いのだろう。
私は迷うことなく「スパイシートリプルセット(税込1550円)」を注文して、待つこと数分。食欲をそそる焦げ目がついた肉に、麦めし、とろろ、テールスープ、漬物などがのったトレーが運ばれてきた。トリプルというだけあり、皿には「豚旨辛焼」「網焼きみそポーク」「牛ロース」という3種類が鎮座している。
このビジュアルを見て「なるほど、これはたしかに肉の定食屋だ!」と深く納得してしまった。味付けの違う肉を思う存分堪能できるなんて、食べる前から期待で胸が躍るってもんである。
まずは「豚旨辛焼」から食べてみると、旨辛と名がつくとおりスパイシーな味わいだ! ピリピリとした刺激と共に、ガツンとした旨みが口いっぱいに広がる。これは文句なしにご飯が進む味だわ。
続いていただくのは「網焼きみそポーク」。ガチ勢の友人がこのセットの中で特に愛してやまないのがこれだというので、私も食べるのを楽しみにしていた。
なるほど、これは完全に胃袋を掴まれる味である。先ほどの「豚旨辛焼」に比べるとぐっと優しい味わいながらも、みその香ばしさがたまらない。なんだかホッとするおいしさで、友人が絶賛するのも大いに頷けた。
と、この2種類を交互に味わっている時点で、早くも麦めしが半分ほど消失。いやはや、どちらもとんだご飯泥棒である。でもね、初心者の私だって知っているのだ。『ねぎし』は麦めしがおかわりできるってことを!
店員さんにおかわりをお願いしてから、残った「牛ロース」もいってみよう。3種類の中では最もシンプルな味付けだけど、だからこそ肉の旨みがダイレクトに伝わってくる。豚肉メインの皿に牛肉が混ざっているのも、なんだか得した気分になってうれしいね。
これもまたご飯が進んで困るけど、ここでようやくとろろを投入。さらに、テールスープや漬物などもしっかり胃袋に収めて、気づけば怒涛の勢いで完食していた。予定ではこんな腹12分目になるつもりじゃなかったのに、お腹はもうはち切れそうである。
・佐久間さんも大絶賛してた!
友人が、肉が食べたい気分のときに頼れる最強の店だと熱弁していた理由が、いまや自分の胃袋を通してよくわかる。たしかに『ねぎし』は牛たんだけじゃないんだねぇ。そんな大満足の心持ちで店を出ると、入り口にはすでに行列ができていた。
ちなみに、元テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行さんも『ねぎし』の「スパイシートリプルセット」が大好物らしく、YouTubeでその溺愛ぶりを熱く語っている。
動画内では、佐久間さんが麦めしを「網焼きみそポーク」で巻いて食べているのだが、その姿を見たら私もまた『ねぎし』に行きたくなってきた。
※店舗によりメニュー内容や価格等が異なります。
参考リンク:ねぎし、YouTube『BSノブロック〜新橋ヘロヘロ団〜』
執筆:つぼみまい
Photo:RocketNews24
▼肉は1枚から追加できるのもいいね!
▼佐久間宣行さんの『ねぎし』動画はこちら
つぼみまい










































