ジャンボ〜! ケニアのナイロビでタクシー運転手をしているケニア人(カンバ族)のチャオスだよ。


今回も、日本のみなさんから届いた質問に答えていきたい。


実は「リクエストボックス」に、こんな質問が届いていたのである。


「カンバ族の人たちは、自由な時間をどのように過ごしていますか? また、夜はどんなふうに過ごしているのでしょうか?」


なるほど。カンバ族の人たちが、仕事などをしていない自由な時間に何をしているのか、そして夜になると何をして過ごしているのか、という質問だね。


これは、僕たちカンバ族の日常を知ってもらうには、とても面白い質問だと思う。


それでは今回は、僕が知っているカンバ族の自由な時間について紹介しよう。


・女性たちは友達とおしゃべり

カンバ族の女性たちは、自由な時間ができると、女性の友達を訪ねることがある。


友達の家へ行くこともあれば、お店などで会って、そのまま一緒に座って話をすることもある。


何を話すのかというと、いろいろである。


お互いの近況について話したり、その日にあったことについて話したりしながら、ゆっくりと時間を過ごす。


そして話が盛り上がってくると、みんなで大きな声で笑うこともあるよ。


また、外で木陰を見つけて、そこに友達同士で座って話をしている女性たちもいる。


ケニアは日差しが強いので、木陰はとても気持ちがいい。


そんな場所に座りながら、友達と話して笑って、のんびりと時間を過ごすのである。


特別に何か大きなことをするというよりも、友達と会って、座って、話して、笑う。


そういう時間を楽しんでいる女性は多いよ。


・男性は釣りに行ったり、木陰でのんびり

では、男性たちはどうなのか。


カンバ族の男性の中には、自由な時間に釣りへ行く人もいる。


釣りをしながら、ゆっくりと時間を過ごすのである。


一方で、特にどこかへ出かけることなく、木陰に座ってのんびりしている男性も多い。


そこでタバコを吸ったり、音楽を聴いたりしながら過ごすんだ。


もちろん、そこに友達がいれば話をすることもある。


女性たちと同じように、男性たちにとっても、誰かと話をしながらゆっくり過ごす時間は大切なのである。


何もしないで木陰に座っているように見えるかもしれない。


でも、それも僕たちにとっては普通の自由時間の過ごし方なんだよ。



・夜になると男性たちは外へ


そして夜になると、昼間とは少し過ごし方が変わってくる。


カンバ族の女性たちは、夜になると家で過ごすことが多い。


一方、男性たちは外へ出ることがある。


近くのお店へ行って、ケニアのブラックティーを飲んだり、コーヒーを飲んだりするのである。


映画を見に行く人もいるよ。


そして外に出れば、そこにはほかの男性たちもいる。


お茶やコーヒーを飲みながら、男性同士でいろいろな話をする。


昼間の仕事が終わったあとに、こうしてほかの人たちと会って話をすることも、男性たちの楽しみのひとつなのである。


しかし、カンバ族の男性にとって、この夜の時間には、ただ遊んだり、おしゃべりしたりするだけではない意味もあるんだ。


・年長者のために火をおこす

カンバ族では、ある程度の年齢になった男性が外へ出ずにいると、年長の男性たちから声をかけられることがある。


年長者たちは、若い男性に火をおこすように頼むのである。


夜は冷えることもあるので、その火でみんなが暖まる。


そして、ここからが大切なところだ。


若い男性が火をおこしたら、それで終わりではない。


その火のそばに年長者たちと若い男性が集まり、一緒に時間を過ごすのである。


そして年長の男性たちは、若い男性にいろいろなことを教える。


・火を囲みながら「生き方」を教える

そこで年長者たちが教えるのは、どうやって生きていけばいいのか、ということ。


そして、自分たちの氏族(クラン)についても教える。


カンバ族の中にも、それぞれの家族や氏族のつながりがある。


若い男性は、年長者たちの話を聞きながら、自分たちのクランについて知っていくのである。


自分がどこから来たのか。


自分たちは、どのような人たちとつながっているのか。


そして、これからどう生きていけばいいのか。


そういったことを、年長者から若い世代へ伝えていくんだ。


これは学校の授業のように、机に座って勉強するものではない。


夜に火を囲みながら、年長者の話を聞く。


そうやって、昔から大切なことが次の世代へ伝えられていくのである。



・ただの「暇な時間」ではない

だからカンバ族にとって、夜に男性たちが集まる時間は、ただの暇つぶしではないんだ。


もちろん、お茶やコーヒーを飲んだり、友達と楽しく話したりする時間でもある。


でも同時に、年上の人たちと若い人たちが交流する時間でもある。


女性たちは友達と集まって、たくさん話して、たくさん笑う。


男性たちは釣りをしたり、木陰で休んだり、音楽を聴いたりする。


そして夜になれば、ほかの男性たちと集まって話をしたり、年長者と火を囲んだりする。


これが、僕が知っているカンバ族の自由な時間の過ごし方だよ。


日本のみなさんは、仕事が終わったあとや、何も予定がない時間をどんなふうに過ごしているのかな?


ケニアと日本を比べてみると、似ているところもあれば、かなり違うところもあるかもしれないね。


それでは日本のみなさん、また会おう。


クワヘリ!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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