食材が回転するお店といえば「回転寿司」である。そもそも食材が回転することなんて、寿司以外にほぼあり得ない。強いていえば、東京・新宿のアミューズメントわんこそば「アミューズメントわんこそばくるくるわんこ」でそばが回るくらいだろうか。

実はもうひとつ、国内で近年注目を集めている業態がある。それは「回転火鍋」である。私(佐藤)もその名前だけ聞いたことがあったが、ついに東京・池袋の「中華回転火鍋 転多多(てんどど)」を訪ねた。ここも食材が回るお店のうちのひとつ。

食べ放題で利用したら、目の前の食材に気を取られてそればかり食べてしまった。ホントに楽しむべきはそっちじゃなかったな。

・初の回転火鍋

このお店は2025年7月にオープンして、まだ1年しか経っていない比較的新しいお店だ。SNSで話題となり、若い女性を中心に人気を集めている。実は私は最近1度ここを訪ねている。だがその時は、建物のメンテナンスで全館休みだった。つまり今日は2度目の訪問である。


お店の入口まで来て、初めて気が付いたことがある。それは「90分の食べ放題」であること。コンベアがあることだけがお店の特徴だと勝手に思っていたので、食べ放題とは知らなかったんだ。

昼も夜も最終入店時間が設定されているので、利用したいという方は注意して頂きたい。

それから、私はこの日予約なしで訪ねたけど、事前に予約することを強くおすすめする。というのも、時間制食べ放題のため、未予約で訪ねてもその時間に利用できない可能性が高いからだ。私は1人でなおかつ、たまたま席が空いていたので入店できた次第である。


・つい具材を取りすぎてしまう

さて、席に着いてまずは注意書きを確認。時間は90分で、10分前がラストオーダー。食材は必ず食材にそえられたトングで取ること。それから200グラム以上の食べ残しは、別途1000円を支払うことになる。


席の目の前にコンベアがあり、その上を食材が走っている


寿司以外が目の前を流れる光景。なんだか新鮮だな。


見慣れない食材も多く、とりあえずひと通り食べてみたい気持ちになる。


注文はスマホから。平日ランチには3つのコースがあり、豚肉食べ放題が税込2900円、豚肉と牛肉が税込3100円、豚肉・牛肉・ラム肉が税込3400円となっている。


私は3種の肉が頼めるコースを選んだ。


コースを選んだ後に、食材を注文。白身魚の切り身・手切り豚肉・手切り牛肉・手切りラム肉・えびつみれをスマホから注文することになる。これらは食べ放題に含まれるので、全部0円だ。


注文したところで、入口のタレバーへ。いろいろあるけど、どれが美味しい組み合わせなのか、いまいちわからない。壁に見本が書いてあるけど、美味しいかどうかは試してみないとわからないものなあ。

同じようなタレバーは、上野の「海鮮市場八芳」にもあったけど、取り選べるものが増えれば増えるほどわからなくなる……


では頂こう……、と思ったけど鍋がない。どうやって食うんだ? 実は私、コースは選んだが鍋のスープを選んでいなかったことが判明。慌ててスマホを取り出して、改めて注文することに。

スープは、牛骨麻辣・キノコ・トマト・薬膳・イチジクの5種からいずれか。もしくはハーフ & ハーフでも可能とのこと。私はイチジクで行くことにした。


少しして、コンベアの上のレーンをお尻を向けたパンダが走ってきた。これでスープを運んでいるんだな。


そうしてようやく準備完了。要領を得ないから、20分くらい無駄に時間を消費してしまったな。


それで目の前を走る食材を、とりあえずポイポイ鍋に放り込む。見る間に中身がドンドン増えていく。これでいいのか? 多分、いいんだよな?


あとからあとから食べたいものが流れて来るから、鍋が具材であふれ返りそうになった。後に気づいたのだが、鍋に入れなくてもそのまま食べられる揚げ物まで入れてしまっていたらしい

本来はカリカリの食感を楽しむべきであろうものが、フニャフニャになってたから、あれは入れなくてもよかったんだろうな、うん。


・肉を忘れてた!

鍋の中身を少しずつ食べ進めている段階で、不意に思い出した。そうだ、肉があったんだ! なぜ肉を食わずにいたのか、それは目の前を魅力的な食材が走っているからだ。

食べ放題なら肉をおかわりすべきだよね! って今さら気づいて肉に着手!


ここまで練り物を中心にいろいろな食材を食べてみたけど、正直にいうとイチジクスープの魅力が全然わからない。果実味があるようなないような~……。薬膳スープのひとつで出汁は主張し過ぎないのが特徴とのことなので、この感じ方は正しいとは思う。


そうすると、つけダレの方で物足りなさを補うことになるはずなのだが、そのタレを上手くコントロールできない。悪くはないが良くもないくらいの感度の、微妙なタレのため、肉の美味さを最大限に引き出せていない気がする。


とはいえ、食わないのはもったいないので、豚肉とラム肉を追加オーダー


次のタレは薬味を利かせめにして、多少辛味のあるテイストにアレンジ。すると、ラムとの相性はよく、先ほどの物足りなさはだいぶ補強された……、気がする。


さらにラムをおかわり。そろそろ時間的にも終わりが近いので、シメに入っていくとしよう。


コンベアを流れて来た中華麺をキャッチ! これをぶち込んで、有終の美を飾ろう。


やっぱ鍋のシメはラーメンだよね。火鍋といえども、これは王道であり鉄板だ。


ラム肉ラーメンで初体験の回転火鍋を締めくくりました。


いつかお店を利用したいとお考えの方にアドバイス。「その1.必ず予約しよう」。平日(月曜)昼でもほぼ満席なので、週末は予約なしでは利用できない可能性大だ。

「その2.肉を食おう」、目の前を流れていく食材の誘惑はかなり強いけど、肉を食べておかわりすることも忘れずに。

「その3.タレを知ろう」、食材を美味しく引き立ててくれるのは、タレ。タレをわかってないと美味しさ半減と知るべし。

以上、初体験で火鍋を十分に堪能しきれなかった私からのアドバイスである。これを参考に、回転火鍋を楽しんでくれよな!


・今回訪問した店舗の情報

店名 中華回転火鍋 転多多(テンドド)
住所 東京都豊島区西池袋1-44-10 花鳥風月ビル 6F
時間  11:30~15:00、17:00~22:00 火曜17:00~22:00

参考リンク:instagram @tendodo_
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24