Wikipedia(ウィキペディア)が今年2026年で25周年を迎えるらしい。

寄付催促メールにそう書いてあった。「25周年応援寄付のご案内」と。

広告収入に頼らず、四半世紀も続くなんて本当にすごい。おめでとうございます!

そんな気持ちでメールを読み進めていった数秒後、「ふざけるな」という気持ちにさせるのだから、やっぱりWikipediaはすごい。絶対に期待を裏切らない。

・今まで7回も寄付

私がWikipediaに初めて寄付をしたのは2017年の7月のこと。それから今まで7回も寄付をしている。


毎年継続できなかったのは、あまりにも前のめりに寄付を求めるWikipediaに私が引いてしまったから。


Wikipediaの寄付催促はそれだけ圧が強烈。良いように言えば「営業力がすごい」ってことになるのかもしれないが、言葉を選ばずに言うとクソ厚かましい。

文化の違いもあるのだろう。だけど、少なくとも日本で寄付を募るならもっとやり方を変えた方がいいのでは? ……と過去に何度も書いてきた気がする。



さて、今年2026年の寄付催促メールについて紹介していこう。届いたのは5月の末だった。


タイトルは「支援者の皆さまへ改めてお伝えしたい寄付の意味」とストレートな感じになってむしろ好印象過去にはポエム調なタイトルがあったことを思えば、圧倒的な進化を感じる。

肝心の文面であるが、最初に目に飛び込んできたのはこんなフレーズだった。


まもなく終了予定って……詐欺広告かよ

「今だけ」「残りわずか」みたいな煽り文句。非営利団体のWikipediaがこの手を使ってるのが何とも味わい深い。


・3つの選択肢の先に待っていたもの

気にしないようにして続きを読むと、「25周年応援寄付のご案内」のところには寄付用のリンクが3種類用意されていた。


・前回と同じ金額(191円)を寄付する
・金額を変更する
・毎月円から継続して寄付する


「毎月円から継続」のところは完全に直訳しすぎだと思うが、それは置いておこう。

注目すべきは1つ目の「前回と同じ金額(191円)を寄付する」だ。


過去の自分が191円というセコい金額を寄付していたことにまず驚くが、同じ金額からまた寄付できるとなったら気楽。そう思ってクリックしてみると……


最低金額は「500円から」だった。191円って書いてあったのに……どういう理屈なのか。

ボックスに自分で金額を入力すればもっと少ない金額でも可能なのだろうが、それならそれで「191円」なんて表示しないでほしい


なお、もう1つの選択肢「金額を変更する」も確認してみた。


すると、そこに表示された最低金額は……



「300円から」

……

……

……

なぜ最低金額を変えているのか?

Wikipediaよ、そういうコスいところやぞ!



・そもそも「25周年応援寄付」とは?

ここまで来てふと冷静になったのだが、そもそも「25周年応援寄付」って一体何なのか?


通常の寄付と何が違うのか、25周年だから何か特典があるのか、メールのどこにも説明がない。

もしかして、「25周年」という言葉を使えばより高額な寄付金が集まると思っているのか? そのあたりを考えるとより一層モヤモヤしてくる。

ただ、先にも述べたようにWikipediaが25年間ネットの知をフリーで支え続けてきたという功績は無視できないし、私自身めちゃくちゃお世話になっている

いつもありがとう、Wikipedia……という気持ちを簡単に吹き飛ばしてしまうのだから、お金って残酷である。

大人の人間関係を壊すのは大体お金と言われるが、Wikipediaの寄付にも同じことが言えるのかもしれない。

毎年そんな学びを与えてくれるWikipediaはやはり偉大……ということにしておきたい。今年の報告は以上だ。

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Gmail(iOS)

▼メールの続きはこんな感じ。AIなどへの言及があるのが2026年版っぽいところか

▼メールの後半はもちろん寄付リンクのラッシュ