ジャンボ! 今回はリクエストボックスに届いた、読者様からの質問に答えようかな。


「ケニアの伝統のお話を読んでいて素朴な疑問を持ったのですが、ケニアの「神話」はどんなものがあるんでしょうか?

日本だと古事記のようなもので日本の由来になる神話があったりしますが、ケニアだとどうなのか気になっています。」


よし、僕の知識を交えて答えるね。ケニアには42もの部族がいて、それぞれに興味深いお話があるんだ。

・部族の数だけ神話や言い伝え(迷信)がある

ケニアで一番大きな部族であるキクユ族には、こんな創世神話があるんだ。


彼らは、ケニア山(ケニアで一番高い山だよ)に神様がいると信じている。


神様はその山で男と女の二人を造り、山頂に連れて行って「地上に人を増やしなさい」と告げたのだと言われているんだよ。


・妊婦は卵を食べるとどうなる?

部族が違えば、信じられていることもさまざまだ。


例えば、妊娠中の女性にまつわる言い伝え。


多くの部族では「妊婦は卵を食べてはいけない」とされているんだ。


卵を食べると、生まれてくる赤ちゃんが目が見えなくなってしまうと信じられているからなんだね。


また、「赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になる」とも信じられているため、卵食は敬遠されているんだ。


※これらはあくまで伝統的な言い伝え(迷信)です


・カンバ族は違う

でも、僕たちカンバ族の考え方はちょっと違う。


僕たちの間では、「妊婦さんが卵をたくさん食べると、頭に髪の毛がない子が生まれてくる」と言われているんだ。


しかも、その髪が伸びるのにはすごく時間がかかる、と考えられているんだよ。



・カンバ族は予言者

それから、僕たちカンバ族は「予言」が得意なことでも知られている。


これから起こることをピタリと言い当てたり、ハイエナの足がどうしてあんな風に動くのかを説明できたりする(?)んだ。


いずれにしても、カンバ族には不思議な力があるのだと僕は信じているよ。


・マサイ族の神話

他にも、マサイ族の人たちは「世界中のすべての牛は、もともと自分たちの土地からやってきたものだ」と信じているんだ。


彼らにとって牛はそれだけ特別な存在なんだね。


なお、マサイ族の神話や神様については、「これがマサイ族が信仰する神様だ! その名はエンカイ(enkai)マサイ通信:第85回」を参照してほしい。


まさに「世界中のすべての牛は、もともと自分たちの土地からやってきたものだ」について説明されているから。


てな感じで、こちらの言葉で「さようなら」を意味する言葉でお別れとしたい。「オレセリ!(マサイ語)」……じゃなかった! 「クワヘリ!(スワヒリ語)」だね!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼こちらがマサイ族が信仰する天空神エンカイ様

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