それなりに長く生きていても “人生初” は意外と多くある。昔から名前は知っているけれど、実際は巡り合ったことがないもの。私にとって『ミルクセーキ』がまさにそうであった。

別に避けていたワケではないものの、これまで何故かミルクセーキと出会わなかったのだが、つい先日のこと。人生初の長崎県で人生初のミルクセーキを注文した私は、率直にビビり散らかしたことをご報告したい。

・ミルクセーキとは

そもそも『ミルクセーキ』とはどんな食べ物で、どこへ行けば食べられるのか? ズバッと答えられる方はさほど多くあるまい。先日長崎県を訪れるまで、私にとってミルクセーキはフワッとしたイメージのグルメであった。

そこで調べてみたところ、Wikipediaに日本におけるミルクセーキは「ミルクシェイクを語源とする和製英語」と記載がある。つまり外国生まれで日本でローカライズされた食べ物(飲み物?)で、長崎では名物グルメの1つになっているのだろう。

ミルクシェイクが語源だとすると、マクドナルドのマックシェイクを経験済みの私は『ミルクセーキ』も卒業してしまっているのか? ミルクセーキの正体がわからぬ以上、ちょっと判断が難しい。

とはいえ「まあシェイクなんだろうな」と思っていた私は、いま思えば非常に浅はかであった。少なくとも長崎県……いや、私が出会ったミルクセーキは、想像の遥かに上を行くとんでもない代物だったのである。

・タクシー情報

で、私が訪れたのはJR長崎駅から徒歩10分ほどのところにある「アンティック喫茶 銅八銭」というお店。タクシーの運転手さんが「ミルクセーキなら銅八銭が有名ですね~」と教えてくれていたのだ。

店名の通りお店はアンティークの装飾がところどころに施され、雰囲気が良い。注文したのはもちろん『ミルクセーキ』で価格は950円。また派生形の「抹茶セーキ」「ココアセーキ」「バナナセーキ」などもあった。

・絶句

この30分ほど前にトルコライスを、その30分ほど前に茶碗蒸しを平らげていた私は「それでもシェイクならイケるっしょ」と余裕をかましていたのだが、目の前に現れたのは……


ウソだろ……!



タワーやん……!!


そう、目の前に現れたのは単なるタワー。というか、一体どのように盛りつけたらここまでうず高くなるものなのか? シェイクかと思いきや完全にデカ盛りやん……!

ミルクセーキを見て絶句していた私に、店員さんが「食べられるだけ食べてくださいね(笑)」と仰ってくれたのがせめてもの救い。聞けば「食べ物とセットだと食べ切れない人が多いですね」とのことであった。

・初ミルクセーキ

で、実際のお味はというと「練乳シャーベット」というのが1番近いだろうか? 濃厚さもありつつ、かといって重くはないのは氷のおかげなのだろう。サッパリしつつ、しっかりと食べ応えもある。

またカテゴリー的には「氷菓」が最も近いと感じたので、ホットコーヒーなどと一緒にいただくのが正解なのかもしれない。ミルクセーキはミルクシェイクとは似て非なるボリューム系スイーツであった。

私の人生におけるミルクセーキは今のところこの1回だけであるが、登場した瞬間から「マジかよ……!」とビビり散らかしたことは事実。ただ満足度は非常に高かったので、いずれ機会があればホットコーヒーと一緒にバナナセーキあたりを食べてみたい。

・今回訪問した店舗の情報

店名 アンティック喫茶 銅八銭
住所 長崎県長崎市上町6-7
時間 11:00〜23:00(途中休憩あり)
定休日 不定休

参照元:Wikipedia
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.