
先日、東京・大塚でフラリと入ったランチビュッフェのお店。そこが「ミャンマー料理」を提供していると知らずに食べて、私(佐藤)はその味に魅了されてしまった。以来、すっかりミャンマー料理が気になってしまって、アレコレ調べ始めている。
そうしたところ、日暮里にも食べ放題のランチを提供しているお店があると判明。そのお店「SRR」は大塚の「フレンドシップレストラン」と同一価格の税込1500円でランチを実施しているらしい。ということで、早速日暮里へと向かってみた。
・久しぶりの日暮里
ミャンマー料理は私にとって馴染みが薄い。その昔、タイ料理レストランで勤めていた関係で、アジアのなかでも取り分けタイ料理は知っているのだが、そのほかの国についてはあまり明るくない。せいぜいベトナム・インドをほどほどに知っているくらいで、ミャンマーについてはほぼ知らない。
高田馬場にはお店が集中しており「リトルヤンゴン」と呼ばれていることを最近知ったくらいだ。日暮里となると、ますます勝手がわからない。
そもそも日暮里に来る機会もそう多くなく、久しぶりに来て「この辺りもずいぶんキレイになった」と感心してしまった。
日暮里の景色で思い出されるのは、今から30年近く前のこと。19歳で1度上京してきたときに、西日暮里駅に行かなければいけないのに、日暮里駅で降りて混乱したことがあった。あの頃は今よりももう少し下町の風情を感じたものだが、いつの間にか駅前に立派な施設「サンマークシティ日暮里」が建ってたんだな。
2008年に竣工とのことだから、かなり長い間、日暮里周辺に来ていなかったことになる。
・メニューがわかる
目的のお店はこの、荒川区でもっとも高いとされる「ステーションガーデンタワー」にある。ここの3階ってことだけど、表の案内板に名前がなかったなあ。とにかくエスカレーターで上がってみると……、あった!
「SRR」とは「Spring Revolution Restaurant」の略称で、以前は池袋にお店を構えていたそうだ。「春の革命」と名付けられているのは、2021年のミャンマーでの市民による民主化運動にちなんでのこと。
店頭にはランチバイキングの内容が記されている。こういうの助かるな~。ミャンマー料理初心者の私は、料理を見てもその名前がサッパリわからない。いわゆる “ガチ” ミャンマー料理のお店となると、ミャンマー語の表記だったりするので、ますますわからんのよ。
黒板によると、今日は料理が6種とスープが用意されてるらしい。では中に入ってみよう。
入店するとお客さんは、ミャンマー人と思われる若い女性が1人だけ。店員さんは私が入ると、ちょっとビックリした様子だった。やはりここも日本人客、しかも1人は珍しいのだろう。
「大丈夫、私はランチビュッフェとわかってますよ」という顔をして、ひとつうなづいた。すると、店員さんも安心したようだ。
席に荷物を置いて皿をとって、バイキングスタート。ウォーマーが2台並んでおり、手前から先のメニュー表にあったカレーが3種、右から「スペアリブカレー」「カリン州風チキンカレー」「ゆで卵マサラカレー」。
その並びにさらに3種。「青マンゴーのガピー煮」「ブロ(ッ)コリー炒め」「豚耳サラダ」である。
さらにその向こうに「トッサヤー」といわれる生野菜と、赤い汁のようなものが「ガピエーチョー」である。この赤い汁は「辛いです」と店員さんが教えてくれた。知らずに食べて悶える人がいるのだろう。事前にお教え頂いてよかったよ。
「ガピエーチョー」(もしくはガピエーイェー)はミャンマーの食卓における定番の調味料みたいなもので、日本でいうところの「ふりかけ」に相当する。ソウルフードといって良いだろう。
・遅れてくる辛味
そんなわけで今回のファーストデッキはこんな感じ。おかずは6種類だったので、1回で全部盛り切ることができた。
ミャンマー茶のつもりでコップに注いだのは、フルーツジュース(ぶどうジュース?)で猛烈に甘かった。やっぱり私はまだまだ初心者だ……。
まずスープは、キャベツたっぷりで野菜の旨味と甘さが引き出されている。先日のフレンドシップレストランもスープがとても甘かった。ミャンマーではこの味付けが決まりなのかも。
カレー3種は、日本で一般に浸透している液状のカレーソースのものではなく、ここでは3つともカレー風味のものを指すようだ。たとえばこのスペアリブは、骨付き肉をスパイスを効かせて煮込んでいる。
肉質がしっかりしていて、食い甲斐はバツグン。私の後から入ってきた、ミャンマー人の若い男性は夢中でコレにガッツいていた。若者の喜びそうなパンチのある味だ。
続いてカリン州(カレン州)風のチキンカレーは、タイのグリーンカレーの味付けに近い。カリン州は東がタイに接しているので、おそらくその影響で味付けが近いのではないだろうか。
そしてゆで卵のマサラカレーは、3つのなかで1番親しみを感じるカレーだったんだけど……。これが猛烈に辛い! 口に入れた瞬間はどうってことないんだけど、次第に口の中に火が点るような熱を帯びてくる。
時間経過と共にダメージが蓄積するディレイ攻撃のような辛味。それをわかっていないと、気づかずにうっかり口に入れすぎてしまうから、時間差攻撃は控え目にして頂きたい……。
ほどなく1回目を食べ終えて2回戦目に突入した。
フレンドシップレストランでも感じたことなのだが、ミャンマー料理は野菜の使い方が上手な気がする。たとえば、どちらのお店にもあったブロッコリー炒めものは、その食感をいかしつつ、香辛料で華やかな香りと味に仕上げている。1つ食べるともう1つといった具合に、中毒性のある美味しさだ。
意外だったのが青マンゴーのガピー煮。「ガピー」とは魚介を塩漬けにして発酵させた、ミャンマーの料理に多く用いられるペーストである。
見た目もさることながら、味にもマンゴーらしさを感じない。おそらく私が赤いアップルマンゴーの類しか知らないためだろう。ガピーで煮込んだマンゴーはまったく甘くなく、むしろガピーの塩味をまとって、やや塩辛い。
これもまた次第に口中に辛さが残留し、ディレイ攻撃のようなダメージを与えてくる。気づけばダメージが蓄積してめっちゃ辛い! そんな時はコレ!! ミャンマーチャイ。
紅茶にコンデンスミルクを入れて甘々にしたヤツだ。ひと口飲めば、ダメージ克服! 一気にライフは回復しちゃう!
そんなわけで、今回の食べ放題でミャンマー料理を少し知ることができた。私と同じようにミャンマー料理に興味を持った方はSRRがオススメだ。ここに行けば、料理を味わいながらミャンマー料理を知ることができるぞ!
・今回訪問した店舗の情報
店名 SRR
住所 東京都荒川区西日暮里2-25-1 日暮里ステーションガーデンタワー 3F
時間 11:00~15:00 17:00~23:00
定休日 月曜日
参考リンク:Instagram @SRR Restaurant
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼表のメニュー黒板のおかげで、自分が何を食べているのかわかるので助かる
佐藤英典
















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