2025年の夏ももうすぐ終わり……のはずだが、まだまだ猛暑が続いている。この時期は薄着で体のラインがバレやすいため、ダイエットしてから夏を過ごした人も多いのではないだろうか。

そういう私は最高で8キロ近く減った以前のダイエットからV字回復のリバウンド。まったく痩せることなく夏本番に入ったが、途中でもう一度ダイエットすることを決意したのだった。なぜなら……

・ボーナスつきダイエット

スポーツジムで貼り出されていたキャンペーンが目を疑うほどのものだったのだ。脂肪がボーナスに変換されるミラクルシステム発動……なんと痩せたらPayPayボーナスをくれるというではないか!

どうやら去年もやっていたキャンペーンのようだが、100gあたり100円……今年はMAX2.5キロで2500円分もらえるらしい。ダイエットしてボーナスがもらえるなんて一石二鳥。いいことしかないとはこのことである。

リアルなニンジン(ご褒美)があるならば、意思が弱い私でもやる気が出るというもの。よし、あの痩せボディをもう一度取り戻しに行くか……!!


てなわけで、すぐさまキャンペーンにエントリー。最初に計測したのは7月11日で、お昼ご飯をタップリ食べて体重計に乗った。我ながらケチくさいとも思ったが、スタートラインは緩ければ緩い方がいいのである。

ちなみにその時の体重は70.6キロ。一番痩せたときが65.9キロだったのを考えると、5キロ近くも増えていることになる。

この時点で最終計測の8月末まで1ヶ月以上と時間はあるから余裕しゃくしゃく。気持ちがこんなにも楽なダイエットってあったかな……なんて思っていたら、カレンダーはあれよあれよとめくれていった。


気がつけばスマホのカメラロールは……


酒!


酒!!


揚げ物!!!!


からの酒……!!!!!!


──といったように気がついたら酒を飲むのは当たり前になっていて、酒&爆食の日々。当然ながら体重が減るワケもない。


中でももっとも凶悪……コイツさえいなければと思っていた存在が「中華食堂 日高屋」だ。この暑さだからビールがウマいのは当然として、そこにまさかの……


生ビール&ハイボール祭り……!


そんなの……


我慢できるかッ……!!!!


祭りをやっているなら参加するしか選択肢はない。こうして完全に舐めプ状態でお盆まで過ごした私の体重は70.4キロ。何も変わっておらず、もはや「日高屋があるのが悪い。全部日高屋のせい」とさえ思い始めていた。

・火がついた

さて、タイムリミットまで残り半月と迫ったところでさすがに尻に火がついた(←遅すぎる)。

内心「誰にも言わず気楽にやればよかった」とも思ったものだが、編集部メンバーに言ってしまっているからやるしかないだろう。

そう、まったく痩せませんでしたというのは恥もいいところ。マイナス2.5キロは無理だとしても、減らす努力をするのは最低限だ。

やれることはやって最終日を迎えよう。てことで、まずは教科書通りの低糖質、それから適度な運動に着手した。

低糖質の食事は相変わらず気が進まないなぁ……と思うも、幸い結果はわりとすぐに出てくれた。


1週間後には1キロ減。なんなら68キロ台も見えてくるようになったのだ。

とはいえ、もう時間がない。目標の「68.1キロ」までいけるかどうかギリギリかも……そう思いながら迎えた期限日の朝、起きてすぐに自宅で測った体重は……


あと100g足りず──。しかし、ここまで来たのならばもう一押しするだけ。この日は食事を控えて水分もほどほどにして過ごした。

・最終測定へ

そうして仕事を終えて迎えた夕方、格闘家のような気持ちでスポーツジムへ。一発勝負を乗り切れるか心配だったので、念のためサウナに入って測定した。そしたら……


67.6キロのオーバーキルでミッションクリア! これにてPayPayボーナスを満額ゲットなり〜!! よかった、ホントによかった……


と胸を撫で下ろした勢いで家系ラーメン(ライスつき)を食べてしまったが、もう今の私は昔の私じゃない。以前のような重い体に戻りたくない気持ちでいっぱいになっている。

たかが3キロ、されど3キロ。9月に入ってからも食事をセーブしつつ、さらにはお酒もセーブして生活するよう心がけているのだ。


お腹が明らかにへこんだし、アゴの下の肉も減った。もちろん、体が軽いのも実感している。できることならこのままキープしてしまいたい。

気持ちを切らさないため、健康診断にも登録して抜かりなし。次の目標を作ったことだし、今回こそはリバウンドなしでいける……はず!

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.