暑い、暑すぎる──。お盆が終わって少しは落ち着くかと思いきや、今週はここ東京でも35℃を超える猛暑日が続いている。このままでは中年だらけの当編集部が崩壊するのも時間の問題だ。

そこで今回は、熱中症予防に売れまくっているという『ゼネコンがつくったしおゼリー』を編集部メンバーに配ってみることに。そう、私(あひるねこ)は彼らを熱中症から救いたいのである。

・話題のゼリー

『ゼネコンがつくったしおゼリー』という変わった名前の商品が爆売れしているらしい。日本経済新聞によると、これまでの累計販売数はなんと約330万本。今夏には400万本に達する見込みだとか。ドラクエかよ。


開発したのは大阪のゼネコン、三和建設だ(岩瀬コスファと共同開発)。もともとは自社現場向けの熱中症対策アイテムだったが、2021年より一般販売を開始。夏のヒット商品へと成長を遂げた。

価格は1kg(約100本)で税込5400円と、高いのか安いのかいまいちピンとこないお値段。Amazon楽天ではお試し用5本セットも販売されているため、今回はそちらを購入してみた。

・実食

味はぶどう、マスカット、ライチ、りんご、レモンの5種類。スティック状のパッケージになっていて、1本(10g)で約0.15gの塩分が摂取できるそうだ。ということで、りんご味を食べてみた。すると……。


なるほど、たしかにしょっぱいな。味自体は一般的なりんごゼリーなのだが、明らかに普通以上の塩分が含まれていることが分かる。

が、特に塩っ辛いというほどでもない。ゼリーの甘みを邪魔しない程度の、ほのかな塩味だ。食感は通常のゼリーよりもやや固めでプルンとしており、甘ったるくもなく食べやすい印象。



・配ってみた

幸いなことに(?)この日の東京の最高気温は35℃である。編集部の先輩たちに熱中症アイテムを配るには絶好のタイミングと言えるだろう。それでは残ったゼリーを1本ずつ差し入れていくぞ!


マスカット羽鳥「ツルンと入ってくるね。マスカットを海水で洗った感じ? 海水しゃぶしゃぶというか。うまいはうまいよ」


なるほど、たしかに海水に近いとも言えるかもしれない。他にはこんな意見も。


ライチ原田「口に入れた瞬間はしょっぱいと感じたけど、ツルンと飲んでしまえばあまり気にならないですね。ゼリーというより、むしろ水分って感じで食べやすいです」


おおむね好評価である。ところが……やはり編集部いちデリカシーのない男の言うことは違った。


レモンサンジュン「ゼネコンが作ったゼリー? ふーん。まあ悪くないけど、もったいぶった味だなー!


レモンサンジュン「塩なめろ! 塩!!」



その時、私(あひるねこ)は悟った。そもそもの前提が間違っていたのだと。

この商品は、建設現場だけでなく学校の部活動や保育園、屋外イベント会場などにも販路を拡大していると聞く。それを、こんな冷房が効いた部屋で仕事をしているおっさん達に配った私がバカだったのだ。


ああ、実にもったいない──。


もちろん屋内でも熱中症になるケースはあるので油断は禁物。ゼネコンが作った説得力満点の熱中症対策アイテム、ぜひ一度お試しあれ!

参考リンク:ゼネコンがつくったしおゼリー日本経済新聞プレスリリースAmazon楽天市場
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼保育園でも導入され始めているということで、我が家の4歳児にぶどう味(少し凍らせた)を食べさせてみたところ……。

▼しょっぱいけど甘くておいしいとのこと。