無印良品といえば、家具・衣料・食品・雑貨など安くて良いものが何でもそろっている。最近ではそのブランド力を生かして、東京・銀座にホテルを開業している。誰にでも扱いやすいものを提供しており、食品においては誰の口にも合う優しい味のものを販売しているイメージがある。
だが、その無印において、味のエッジが際立った商品があると、ネット上で噂になっている。それはゼリーだ。それもただのゼリーではなく「すっぱいゼリー」なのである。かなりすっぱいらしい。酸味に弱い人には厳しいそうなのだが、その味ははたして!?
・シチリアレモンのゼリー
Twitterで話題になっているのは、「すっぱいゼリー シチリアレモン」である。通常190円で販売されている商品だ。
商品説明には「甘さを抑えたすっぱさが特長です」。その言葉だけがすっぱさを伝えている。しかし、正直これだけでは警戒する代物であるとは感じない。とにかく食べてみないことには始まらない。商品棚の隣に「すっぱいゼリー 南高梅」(通常290円)もあったので、一緒に購入した。
・匂いがすでに……
持ち帰って袋から取り出してみる。いずれも1個23グラム、7個入りの袋だ。見た目に大きな特徴はなく、無印らしいサッパリとしたデザインになっている。
開封して、器にのせると……。見た目にはごく普通のゼリーではあるが……。
割と鼻に来るすっぱい香り。決して不快なものではないが、鼻腔の奥に来る。
う~ん、見た目では警戒感ゼロだった私(佐藤)だが、匂いで一気に警戒感マックスになってしまった。これは “構え” が必要だ。
・ゼリーを実食
最大限の注意しながら、いざ、実食!
少しずつ口に入れるつもりが、軽くすするとツルリと全部口のなかに飛び込んできた! コ、コレは!?
たしかにすっぱいけど、耐えられない酸味ではない。全然平気!
一般的なレモンゼリーよりははるかにすっぱいと言っていいだろう。甘さ成分はほぼゼロだ。しかし、苦悶するほどではないと私は感じのだが、南高梅を味見した当編集部のYoshioの反応は違った。
・実は南高梅の方が
彼も私と同じように皿にあけたゼリーを直ですすりに行く。
まずは味を探っているようだ。頭に疑問符が浮かんでいる様子を見てとれる。だが……。
口に入れて1秒後には、表情がやや曇り無言。
さらにその1秒後には、「すっぺええ!」と苦悶の表情を浮かべたのである。
私の食べたレモンは耐えられる酸味だった。まさか、南高梅の方がすっぱいのか? たしかめるために、私も味をみると、こっちの方がすっぺええ! まるで梅干しを食べている気分。これは極限まで軟化した梅干しといっても良いだろう。子どもが口に入れたら、半べそになるレベルである。
という訳で、すっぱいものを欲している方は、シチリアレモンのゼリーより南高梅のゼリーの方がオススメである。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24