気づいたら、いつの間にかゴールデンウィークが終わっていた。え、今年のGW短すぎん? 子供は遊びに連れていったけど、自分は連休らしいことを何もしていないぞ。どうなってるんだ!

さすがにこの状態では残りの5月を乗り越えられる気がしない。そこで私(あひるねこ)は、仕事中だがスーパーで一番ブ厚いステーキを焼くことにしたのである。

・ステーキを焼く

やって来たのは近所のイオン。とにかく厚み優先で精肉コーナーを物色した結果、『タスマニアビーフ極厚リブアイステーキ』という肉を購入した。383gで税込2812円である。


その厚さは……


なんと約3cm!


そう、事実上の少年ジャンプである。こんなにブ厚いステーキ肉を買うのは生まれて初めてだ。さあ、焼くぞォォォォオオオオ!


……と思ったが、ここで困ったことに気づいた。こんなブ厚いステーキ肉は買ったこともなければ、当然焼いたこともないのだ。


以前の記事で私は、「ステーキはイオンの牛肉パッケージに書いてある通りに焼くのが一番失敗しない」ことを発見したが、さすがに今回ばかりは保証対象外だろう。



・何が正解か

ネットで焼き方を調べてみても、媒体によって言っていることがバラバラすぎて、もはや誰を信じていいのか分からない。

肉は常温に戻すとか、いや冷蔵庫から直でいいとか……。焼く前にフライパンはよく熱すとか、いや冷たいままでいいとか……。主張が真逆すぎるだろ! 結局どっちだよ!!


たかがステーキの焼き方でも分断をやめない人類に絶望した私は、すべての判断をAIに託すことに。

今日はChatGPTにステーキの焼き方を質問して、回答の通りに焼いてみようと思うぞ。


果たしておいしく焼けるのか? 以下、すべてChatGPTの指示だ!


・AIクッキング

①肉を30~60分前に冷蔵庫から出して常温に戻す
②キッチンペーパーで水分を拭き、焼く直前に塩・黒こしょう
③必要なら筋(脂身の境目)に数カ所包丁で切れ目を入れて縮み防止


事前準備はセオリー通りか。指示に従い、フライパンをしっかり熱したらオリーブオイル、もしくはサラダ油を入れて肉を投入する。


さあ、ここからが重要だぞ。ChatGPTによれば、強火で片面1分半~2分ずつ焼いた後、火を弱めてフタをせず、両面をさらに1分ずつ焼くとのこと。


焼き終えたら、アルミホイルに包んで5~10分休ませる。これで……


完成だ。

・AIステーキ

思ったよりもシンプルで正統派だったな。なるほど、たしかにキレイな焼き色だが、もしこれで中は生っぽかったら失笑ものだろう。ウェルダンだったらさらに激萎えだぞ。


気になる焼き加減は……んん?


マジかよ、完璧である!

・AI無双

おいおいおい……! 信じられないくらい絶妙なミディアムレアに仕上がってるじゃないか!! これこそ私が求める理想的なステーキだ……! ChatGPTすげェェェェェェエエ!!



中もしっかりジューシーに仕上がっていて文句のつけようがない。これまで幾度となくステーキを焼いてきたが、もしかしたら歴代ベストの出来ではないか? 大げさではなく本当においしかった。AIステーキ激ウマ。


ちなみにミディアムに焼く場合は、強火で片面2分ずつ、弱火で片面2分ずつ。アルミホイルで8分以上休ませるそうだ。

レアに焼く時は強火で片面1.5分ずつ、弱火で片面30秒ずつ。休ませる時間は5分とのことである。

・料理もAI化へ

ステーキ、それは試行錯誤に次ぐ試行錯誤の行き着く先……。にもかかわらず、絶対に失敗は許されない(金額的にも)緊張感みなぎる皿である。

それゆえ、誰のどのレシピを参考にするかが非常に重要になってくるワケだが……今後はもう全AIでいいのではないか。AIに聞くのが一番確実ではないか。そう思ってしまった。

ありとあらゆることをAIに依存するようになって久しいが、ついに我々は、AIに胃袋をもつかまれようとしているのかもしれない。

参考リンク:ChatGPT
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼買った時は3cmだったステーキ肉、焼いたら2cmに。