
変な言い方になるかもしれないが、私は海外慣れしている方だと思う。数えてみたらこれまで20カ国弱には訪れているし “海外” にこれといった緊張感はない。むしろワクワクが勝るタイプの人間だ。だがしかし……。
生まれて初めて訪れた「インド」は、他の国とは違うちょっとした緊張感があった。そのせいか、私はインドでいとも簡単に詐欺に遭ってしまったのである。それはもはや “華麗” なほどに──。
・初インド
人生初のインドは、訪れる前から周囲の雰囲気がやや違っていた。具体的には私がインド行きを伝えると「詐欺に遭わないように」「むしろ遭って欲しい(笑)」と詐欺に関する注意喚起が多かったのだ。
特にバックパッカー時代にインドに長期滞在していた編集長のGO羽鳥には「詐欺師の獲物を見極める能力はパない」「彼らの華麗な詐欺はむしろ見事」等々、散々ビビらされていた。
私自身、例えばタイで料理の会計をボッタくられたくらいの経験はある。決していい思い出では無いものの「詐欺に遭った」とまでは思っていない。あくまで「ほろ苦い記憶」程度の扱いだ。
・換金詐欺
だがしかし、今回インドで経験した事案については「完全に詐欺(や)られた」と思っている。結局のところ、私は「換金」の際、スマートな詐欺に遭ってしまったのだ。
通常であれば日本で多少のキャッシュを用意していくのだが、インドルピーは原則国外への持ち出しが禁じられている。さらに言えば電子マネー等も、観光客が利用するにはとてもハードルが高い。
つまりインド滞在中に必要なキャッシュは、現地で換金する必要があるというワケ。クレジットカードでキャッシングも出来るらしいが「インドのATMはお金が入っていないこともある」らしく、早々に諦めた。
・5つ星ホテル
さて、私はインド有数の大都市「ムンバイ」に滞在し、しかも今回はメチャメチャいいホテルに宿泊。仕事先の人が押さえてくれたそのホテルは、私なら手が出ない5つ星ホテルであった。
インドでの換金は「空港」や「銀行」でも可能らしいが、私は宿泊先のホテルを選択。レートは多少悪いものの、慣れない土地で銀行を探す労力を考えれば、ホテルでの換金が最も手軽だと思ったからだ。
インドに到着したのは深夜。数時間眠り、朝の5時にはフロントにいた私は「2万円」を換金。笑顔が素敵なジェントルフロントマンから提示されたのは「950」という数字。私はすぐに「OK」と返事をした。
また、知り合いから「高額紙幣は使えない場所も多いので、とにかく細かいお金をもらってください」と言われていた私は、なるべく小さい紙幣で換金してくれるようにお願いした。フロントマンは笑顔で細かい紙幣を準備してくれた。
結局、現金を受け取った私は「Thank you」と言い残し、まだ薄暗いムンバイの街へ。……が、お昼ご飯やらコーヒーやらを飲んでいるときに気付いてしまった……
「あれ? 金少なくねえ?」と──。
せいぜいケンタッキーとスタバに寄ったくらいなのに、すでに手持ちの現金が半分近く失われている。えっ、どういうこと? まさか……? え、まさか……?
そう、2万円なら本来「9500ルピー」受け取らなくてはいけなかったところを、私はたった1/10の「950ルピー」しか受け取っていなかったのである! う、う、うあわぁぁぁっぁっぁあああ!!
・1桁やられた
月に1度の経費精算が吐き気を催すほど嫌いなくらい、私は数字が大の苦手。頭がさえない早朝だったこともあるし、細かい紙幣に気を取られたこともある。何より「5つ星ホテル」に安心しきっていた。
その日の夜遅く、ホテルに着いた私を例のジェントルフロントマンはにこやかに迎え入れた。「あれ? 彼も気付いていないのかな?」と思ってしまうほど、彼の笑顔には邪の気配がない。
帰国後、私は故意では無かった可能性も含めて、ありのままをGO羽鳥に報告した。するとゲラゲラ笑いながら、GO羽鳥は以下のようにジャッジしたのだ。
GO羽鳥「そんなん詐欺に決まってんじゃん! そこでパクさん(私のこと)がツッコミ入れたら “やべ~、俺ってドジ~!” みたいな笑いで終わるじゃん。ある意味、詐欺の最高形だよね。
俺は彼らが換金の時、どれだけ神経を使っているか知っている。桁なんか間違えるわけがない。100%……いや、1000%詐欺だと断言できる。でも人が詐欺られた話って1番おもしろいよね~!(笑)」
そうか……やはり詐欺だったのか。なんというベタベタな詐欺に引っ掛かってしまったのだろう? そんな私を横目に、インド慣れしている亀沢はこう言った。
亀沢「素人じゃん(失笑)」
──完──
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
P.K.サンジュン






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