芸術をこよなく愛する……とは言えないみなさん、こんにちは。みなさんと同じく、芸術をこよなく愛してはいない P.K.サンジュンです。正直、美術館などには滅多に行きません。
それでもまあ、ゴッホの『ひまわり』くらいは存じているんですが、なんとその『ひまわり』が日本にあるって知ってましたか……しかも新宿に。これ、完全にガチのマジ話なんです。
・超々々有名
ゴッホの『ひまわり』といえば、知らない人はいない超有名作品。それこそレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」や、パブロ・ピカソの「ゲルニカ」と並ぶ、世界有数の有名絵画ではないでしょうか?
芸術に疎い私ですら「ゴッホといえば?」と問われたら「ひまわり(キリッ)」と即答できるほど『ひまわり』は超有名。「ゴッホと言えばひまわり」と言っても過言ではないでしょう。
・ウソつけ
その『ひまわり』が「新宿にある」と聞いたときは「そんなバカな」と思いました。「何を言ってやがる、あ、もしかしたら『ひまわり』が新宿に来ているのかな?」と思いましたが、どうやら話は違うようです。
聞けば「ひまわりは新宿の損保ジャパンの美術館に常設されてるんですよ~」と情報元の友人は言っていましたが、イマイチ信用できません。ウソこけ! ……と思いつつも、実際に足を運んでみることにしました。というわけで……
JR新宿駅を降りたら……
西口に出て……
SOMPO美術館へ。
・あんのけ?
この日は「FACE展」なる展示会が開催されていましたが、入場料は良心的な800円。さらに高校生以下は無料という、超太っ腹価格でした。いや、800円で『ひまわり』は無理やろ。と思いつつも……
まずはFACE展が開催されている5階へ。
順路に従って4階へ。
さらに3階へ降りると……
マジか。
あった。
『ひまわり』があった。
ちょっと奥さん、信じられますか? ゴッホの『ひまわり』が本当に新宿にあるんですよ? 説明書きによるとゴッホのひまわりは7枚あるようで、そのうちの1枚がSOMPO美術館に常設展示されていたのです。
「1882年2月、パリから南仏のアルルに移ったゴッホは、その年の8月、ゴーギャンの到着を待ちながら『ひまわり』の連作に取り組み始めた。ゴーギャンの部屋を『ひまわりの花』で飾ろうとしたのである。
ゴッホは7点の『壺に生けたひまわり』を描いたが、この作品は、現在ロンドンのナショナル・ギャラリーが所蔵する『ひまわり』をもとに描いたと考えられている。
ロンドンのものと比べると全体の色や筆遣いに違いがみられ、ゴッホが『ひまわり』の連作を通じて色彩や明度、タッチの研究を行ったと考えられる」
……なるほど。色彩や明度はわかりませんが、目の前の『ひまわり』は本物オブ本物。150年ほど前、ゴッホがゴーギャンを待ちながらこの絵を描いていたかと思うと、熱い涙を禁じ得ません。
・有名な話らしい
ちなみにこの『ひまわり』は、1987年に当時の安田火災海上保険が53億円で落札したもの。53億円は当時の絵画史上最高額であり、相当センセーショナルに報道されたと60代の女性が言っていました。
なので、ある程度ご年配の方に「ひまわりが新宿にある」と言っても「知ってるけど?」的なリアクションが多かったことをお伝えしておきます。ただし編集部内では「マジで?」というリアクションが圧倒的に多かったです。
とはいえ、ガチの『ひまわり』が新宿にあるってすごくないですか? しかも800円で見られるんですよ? 私はマドリードでゲルニカを見たんですが、2000円以上はしましたもの。SOMPO美術館、マジで良心的。
とにもかくにも、新宿のSOMPO美術館にゴッホの『ひまわり』があることは紛れもない事実です。『ひまわり』単体での撮影はOKとのことでしたので、人生経験のためにもぜひ1度新宿へどうぞ。
参考リンク:SOMPO美術館
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼ひまわりは撮影OK。ただし自分が写り込んでもダメとのこと。
▼ひまわりグッズも販売されていました。