沖縄といえば、酒好きなら絶対に外せないのが泡盛だ。ストレートやロック、水割りなどさまざまな飲み方で楽しめるが、度数が強いものも多く、慣れてないとすぐにベロベロになってしまう。

そんな泡盛の激ヤバな飲み方を地元民の「泡盛のプロ」に伝授されたので紹介しよう。その飲み方とは、全国どこにでも売っているあの「国民的飲料」で割ることだった──。

・泡盛のプロ

一般的に泡盛といえば、前述した飲み方に加えて「コーヒー割り」「さんぴん茶割り」などが沖縄ではメジャーだ。コンビニでも、いろんな割り方で泡盛が販売されている。


今回紹介する衝撃的な飲み方を知ったのは、石垣島にある「泡盛ゼリー本舗」というお店に訪問した時だった。


私が石垣島に来た際には必ず立ち寄る店で、店主でYouTubeチャンネル「ぜりおチャンネル」を運営している、ゼリ男さんキミタンさんが今回も「おかえりなさ〜い!」と出迎えてくれた。


「石垣島で泡盛飲むなら、ここ一択」と自信を持って言えるほど、リーズナブルで種類豊富な泡盛が味わえるお店だ。


内地ではお目にかかれないような、珍しい希少な泡盛も驚きの価格で飲めるのが嬉しい。


店内で歓談しながら次々と飲んでいると、「美味い泡盛の割り方」の話になる。そこでゼリ男さんが一言。


「ヤバい割り方があるんだよね〜」


その飲料で割ると、泡盛が止まらなくなるという。「えっ? その割り方ってなんですか?」と聞いてみると、ゼリ男さんがニヤリとして出してきたもの、それは……


午後の紅茶 ストレートティー


まさかの「午後ティー」。しかも、加糖じゃないとダメだという。これがヤバい割り方の正体だ。



・実際に飲んでみた

そしてゼリ男さんが、すかさず畳み掛ける。


「試してみる?」


そりゃ、試すでしょ。ということで、目の前に「午後ティー割り」のセットが運ばれてくる。


氷の入った琉球グラスに、石垣島の泡盛「八重泉」と午後ティーを注ぐ。


かき混ぜて……


グビッと一口。


ほぼ、午後ティーやん。


泡盛と午後ティーを半分くらいの比率で割ったが、午後の紅茶の甘さと香りが泡盛のアルコール感を見事に消し去っている。

その後2杯目、3杯目と進むにつれて、ゼリ男さんの言葉の意味が痛いほど分かってきた。たしかに無限に飲めそうな気がする。


断言しよう……この飲み方はマジでヤバい。こんなに飲みやすいのに、入ってくるアルコール量は変わらないので、いつの間にか出来上がってしまう可能性が高いのだ。



・泡盛以外でもヤバかった

ところで、この午後ティー割りは果たして泡盛だけが飲みやすいのか? せっかくなので自宅から近所にある、某スナックで試してみることにした。


ここに「JINRO」のボトルがあるので、これを「午後ティー割り」してみる。


JINROを午後ティーで割って……


飲んでみると……


午後ティー、強し。


これも泡盛と変わらず、ほとんど午後ティーの味だ。もしかして午後ティーって、万能の割り飲料じゃないのか? それくらいゴクゴク飲めてしまう。


改めて、この飲み方は「美味しすぎて危険」という一言に尽きるだろう。

もしあなたが女性で、男性からこの「午後ティー割り」を薦められたら大いに警戒した方がいい。また男性陣も、この割り方のアルコールがお店で出てきたら同様に警戒が必要だろう。

お酒は美味しく飲むもの。今回はその一例を紹介したわけだが、飲みやすいとはいえ悪用厳禁だ。知ってしまうと後に戻れない可能性もあるので、くれぐれも量には注意してほしいと自戒の念も込めて伝えておこう。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 泡盛ゼリー本舗(YouTubeチャンネル「ぜりおチャンネル」)
住所 沖縄県石垣市大川280-7
時間 10:00~22:00 ※日によって変動あり
定休日 木曜日 ※時期によって変動あり

参考リンク:キリン「午後の紅茶
執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.