今さら申し上げるまでもなく「ラーメン」はもはや “地球食” なのだろう。世界の主要都市には至って普通にラーメン店があり、日本の有名店も数多く進出している。ちなみにアメリカのラーメンは、理由があってぬるいんだぜ?
それはさておき、つい先日のこと。銀座を歩いているとある店の前にインバウンド客たちが行列を成していた。みなさんお盛んですねぇ……と思い店を覗いてみたところ、そこにあったのはラーメン店……ではなくつけ麺店であった。
・世界のラーメン
冒頭でもお伝えした通り、今やラーメンは世界中どこにいても食べることが出来る。日本ほど我々の口に合うかは別として、私がメキシコの空港で食べた「Tan tan Men(担々麺)」も意外と悪くなかった。
そんなポピュラーなラーメンの本場・日本に来たら、インバウンド客たちが押し寄せるのも無理はない。あえて名前は出さないが「まあ普通だけどな?」というラーメン店にインバウンド客たちの大行列が出来ていることも多々ある。
それだけ「ラーメンの人気がスゴイ」という証左に他ならないが、もしかしたらラーメンの次は「つけ麺」が世界食になるのかもしれない。少なくともわざわざ来日するほどのインバウンド客たちは「つけ麵」の存在を認識しているようだ。
・銀座にて
なぜなら、開店前だというのに20人以上のインバウンド客たちが並んでいたのが「つけ麺の名店」だったからである。その店の名は……
つじ田。
つじ田は神田御茶ノ水に本店を置く人気つけ麺店で、ラーメンよりも圧倒的につけ麺が人気。しばらくは1店舗のみで営業していたが、ここ数年で急速に店舗を拡大し、現在では都心や大阪などに20店舗以上を展開している。
・つけ麺が来てるっぽい
都内のつけ麺好きなら知らない人はいないであろう『つじ田』だが、例えば「一蘭」や「一風堂」ほどの知名度があるとは思えない。その『つじ田』がこれほど人気だとは……! 真面目に “世界的つけ麺ブーム” が到来するのではないだろうか?
で、せっかくなので『つじ田』で食事をしたところ、やはりほとんどのお客さんがつけ麺を注文しており、チョップスティックを使って器用につけ麺をすすっていた。
しかも、どこで習ったのか “つじ田流” を遵守しており、すだちや黒七味を段階的に使用していたのは印象的だ。もちろんほとんどのお客さんが、〆の「スープ割り」まできっちり頼んでいた。
・世界の「TSUKEMEN」へ
銀座という立地はあるにせよ、これほどインバウンド客たちで賑わう つじ田を私は見たことが無い。日本ではラーメンにヒケを取らない人気を誇るつけ麺だが、それが世界規模になるのも近い……のだろうか?
とにもかくにも、日本に訪れるインバウンド客たちには、ラーメンのみならず「つけ麺」もだいぶ人気のようだ。近い将来「RAMEN」と並び「TSUKEMEN」が世界を席巻しているかもしれない。
参考リンク:つじ田
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.
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