関東地方を中心に店舗を展開しているスーパーの「肉のハナマサ」はその名の通り肉を中心に販売しており、業務用だけでなく一般向けの商品も取り扱っている。

中でもお得なのがプライベートブランドの「プロ仕様」なのだが、冷凍食品コーナーにコスパの化け物(←褒め言葉)が置いてあって思わず手にとってしまった。なにしろ、エビピラフが内容量1キロの大容量!

・とにかく安いエビピラフ

しかも、驚くべきことに値段が646円とまた安い。スーパーの冷凍エビピラフは1gあたり0.7〜0.8円くらいで売られていることが多いなか、ハナマサは0.6円と他と比べて一段とお得だったのだ。

そんな激安ぶりでありながら、パッと見だと具材もしっかり入っている。この感じなら「安かろう悪かろう」というワケでもなさそうである。

そうとなれば、あとは味がどうか。なんでも直火の丸釜で炊き上げた米をさくらえびエキスとチキンエキスで仕上げているらしいが、はたして──。


・実食

ということで、どんなもんか実際に作って食べてみた。作り方はフライパンorレンジのよくある2択で、どちらの工程でも1人前250gが約4分で出来上がるとのこと。

今回はレンジをチョイス。最近だとわりと珍しくラップをかける必要があった。とはいえ、冷凍食品なので特別難しいことはしなくていい。レンジに放り込んで待つこと約4分経てば──


はい、完成


ニンジン、ピーマン、コーンなど具材が思っていた以上に入っている。そしてサイズこそ大きくないものの、エビの数はなかなかで安いからと言ってケチっていることはなかった。

さて、それでは運命の分かれ道となる味をチェックしていこう。ここを乗り越えられるかで商品自体の評価も変わってくるが、一言で表すならこれは……


「普通」である


なんというか、普通に普通のエビピラフだ。レンチンで作ったからか、全体的にちょっとしっとりめ。味つけは塩分をほのかに感じるくらいで、過度な主張はしてこなかった。

主食としてもイケるけど、単品というより何かと合わせたいタイプ。チキンとかミネストローネスープとか、そのあたりと組み合わせるともっと美味しくいただけるはずだ。

いずれにしても、この値段でこの味ならまぁOK。「普通が一番」というように、クセがないラインをついていたという見方もできた。

これで1キロ646円ならお値段以上。ストックしてよし、大人数で食べてよしと使い勝手もいいことだし。

・まさかの価格据え置き

ちなみに今回エビピラフを食べて驚いたことが2つあった。まず1つはおよそ4年前、ハナマサの焼き飯を食べたときにも「普通が一番」とまさかの同じ感想を抱いていたこと。そして……

もう1つがその時から価格が据え置きだったことだ。何でもかんでも値上げする世の中に慣れてしまった今、4年前と変わらない価格はなんだかハッとさせられるものがあった。

価格を上げるのは簡単だけど、やはりそこはお客さんのために……とハナマサが思っているかは知らないが、据え置きの背景には企業努力があるような気がする。少なくとも個人的にはプラスな印象を受けたのだった。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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