今の時代、冷凍食品コーナーに韓国料理が置かれていることは珍しくない。ビビンバだけでなく、キンパ、さらにはヤンニョムチキンなんかも見かけるようになったものだ。

だからこそ今さら驚くことは何もない……のだが、関東地方を中心に店舗を展開しているスーパー「肉のハナマサ」で売られているものが気になった。なんてったって、原産国は韓国で輸入しているのだから。つまりは現地の味!

・実際に食べてみた

ハナマサに置かれている韓国の冷凍食品をざっと見たところ、ビビンバにチャプチェ、キンパ、それからチヂミ、マンドゥとなかなか種類が多い。

今回、その中から王道っぽいものを4つ購入。どんなもんか食べてみたが、もう結論から言ってしまうと想像を超えてきた。

そう、先に書いたように原産国は韓国。それを株式会社花正が輸入している「本場仕様」なのだから。


とはいえ、最初は全然期待していなかった。


というのも、王道のビビンバ(539円)をレンジに放り込んで待つことしばし。開封したところ……ん?


視覚的に辛さが足りないからだろうか、これ大丈夫かよと思ってしまった自分がいたのだ。失礼ながら過去の経験からすると味がマズい寄りの見た目……!


だがしかし!!


全体を混ぜてみるとどうだろう。中にあるコチュジャンがしっかり全体に行き渡り、美味しそうなビビンバに変身した。

そして食べてもしっかり辛くて大満足。シャキッとした野菜、それから米もちょうどイイ……ってな感じで、韓国料理のお店で出てきても不思議じゃないクオリティーであった。

韓国産の米を使用しているあたり、ビビンバに合うよう計算されているのだろうか。いずれにしても300gと結構食べ応えあって、じんわり汗をかく辛さのチューニングがお上手だからビビった。これなら満足いく人が多そうだ。

・一番売れていたチャプチェ

この時点で少しでも疑ってしまったことを申し訳なく思ったが、購入店で一番売れていたチャプチェ(539円)もまたよかったからさらにゴメン。

これまた開封した状態があまりウマそうに見えないなぁとも思ったものだが、混ぜたらビビンバ同様に美味しそう。味に過度なことをしていないから、かなり食べやすかった。


奥に感じるちょっとした甘さもよき。ぷるもちな春雨、そこに野菜のシャキシャキ食感が加わると不思議と手が止まらない。これがレンチンだけで出来上がるのはなかなか強い。


・まずまずのチヂミ

まぁチヂミ(539円)こそ個人的にやや脂っこいかなとも思ったが、フライパンで焼くだけで簡単に食べられるのはプラス材料。


周囲がパリッとしていて食べ応えあり。味はTHEチヂミでそのままでもいける味付けではあるも、ポン酢とかでサッパリさせた方が美味しく食べられた。

なお、内容量は300g。1袋に3枚入りだから複数人で分け合って食べるのがいいだろう。

・よかったキンパ

でもって、個人的にもっともぶっ刺さったのがキンパだ。

ちなみにキンパはチーズタッカルビとプルコギの2種類があって、どちらにするか迷ってクセがなさそうな後者をチョイスした。

値段は538円だったが「広告の品」とも書かれていたので本来はもう少し高いのかも……とそれはさておき、商品詳細を詳しく見てビックリ!


これも韓国と思いきや、まさかの……


石川ッ……!!!!


なぜ石川なのかは謎だが、中身を確認するとキンパは一口サイズで8個入り。んで食べてみたら……


素直にウマすぎる。味付牛肉の影響か、口の中に広がるちょっとした甘み……そこに野菜、ナムル、そしてたくあんの食感が心地よい。

加えてほんのり感じるゴマ油のアクセントもよく、これは2袋食べてと言われたら喜んで。それくらいウマかったし、これを一度味わったらリピる人は多そうだ。

・想像以上

というワケで、コンプしたワケじゃないものの、値段といい、クオリティーといい想像以上だったハナマサの冷食韓国料理。

韓国から輸入とそうじゃない商品があるが、この感じなら一定の水準はクリアしていると思われる。個人的にオススメしたいのは、ビビンバとキンパ。今度はチーズタッカルビのキンパを食べてみようかなぁ。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼チャプチェ

▼野菜チヂミ

▼プルコギキンパ