中国のすき家では『ドラえもんフェア』が絶賛開催中(7月31日まで)。現在公開中の映画『ドラえもん のび太の地球交響楽』とのコラボであるらしく、店内はドラえもん一色だ。ドラえもんは本当に世界中で人気だなぁ〜!

そんなドラえもんフェアの目玉はドラえもんグッズ付きのセット、いわゆる『ドラえもん定食』である。たぶんドラ焼きとか付いてる系かな? とか思ってたら、見当違いすぎて死ぬかと思ったのでご報告しておきますね。

・中国すき家ってこんな感じ

中国すき家の雰囲気は、本当に日本とほぼ同じ。

メニューは牛丼、カレー、うな丼、カツ丼、ラーメン、おでん、餃子、焼き魚などなど、日本のすき家より豊富。


普通の牛丼並盛りが19元(約418円)。ちなみに日本だと430円。日本より安いとは意外だ。


今回注文したドラえもん定食こと『火辣四季豆牛丼套餐』は47元(約1034円)。うな丼に次ぐ、中国すき家で2番目に高いメニューである。



・嘘みたいなガチの話

さて。5分ほどして運ばれてきたドラえもん定食の全貌を目の当たりにして、私は言葉を失った。


コレ…………!?


味噌汁、茶碗蒸し、アイスクリームまでは分かる。が……この牛丼は何だろう? いくらなんでも渋すぎというか、どう見ても辛そうな予感しかない。

しかしながら、コレは正真正銘のドラえもん定食。お子様が注文する率も高いであろうからして、いくらなんでも辛いってことはないだろう。よ〜く見るとドラえもんの顔に見えなくもない気がしてきた。それじゃ、いただきま〜す!


辛ァァァアアアアアアア!!!!!!!



・汗ビチャである

何…………コレ? 私は割と辛いものが得意なほうだと自負しているが、それでも食べ進めるうちに水みたいな鼻水がポターッとしたたり、首筋にジワリと汗がにじむ程度には辛さを感じている。

オレンジ色のパラパラしたヤツはふりかけみたいなサクサク食感で正体不明。そしてよく見ると、インゲンの下に鷹の爪がタップリ埋まっている。こんなもん辛いに決まってんだろ!!

念のためお断りしておくと、ドラえもん定食であることを忘れてみると、辛くておいしい牛丼であることには間違いない。ただ、何度も言うけどこれはドラえもん定食。中国の子供はどうだか知らんが、日本の子供なら間違いなく泣くと思う。

この『四季豆牛丼』は復刻メニューらしく、中国すき家でそれなりに人気を博した牛丼であるようだ。だからといってドラえもん定食として提供されるには、あまりに辛さのタガが外れていると言わざるをえないが……なぜドラえもん定食にコレを……謎は深まるばかりである。



・唯一のドラえもん要素

今のところドラえもん要素が何ひとつ感じられないドラえもん定食。

あとはこの謎の銀色袋に全てを賭けるしかないだろう。いざ、オープン……


しずかちゃんアスクタキタァーーー!!!!


全5種類の中からランダムで付いてくるドラえもんアクスタ。しずかちゃんバージョンがアタリなのかどうかは不明だが、これでドラえもん定食として最低限のラインをクリアしたことになる。中国すき家のマークも入っているし、結構貴重な品と言えるかもしれない。

それはそうと……お分かりだろうか? 新品であるはずのアクスタがズタズタの傷まみれで、ところどころ謎のカスがこびりついていることを。日本でコレが出てきたら大クレームに発展しそうだが、この大らかさが中国のいいところでもある。大切に日本へ持ち帰ることにしよう。

定食に最初からアイスクリームが付いてくるパターンも日本では珍しい気がする。汗だくの手でこじ開けたアイスは、容器が変形するほどドロドロに溶けていた。これもまた一興。

今回私が食べたドラえもん定食はキャンペーンの第一弾(6月30日で終了)で、7月1日からは第2弾が提供されるらしい。もちろんアクスタは別バージョンだ。その他、何らかの条件を満たせば「ドラえもん茶碗」がもらえるらしいが、中国語不得意のためよく分からなかった。ドラえもん好きなら7月中に中国のすき家へGO!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.