ある日、SNSを見ていたらインフルエンサーがソニーの首にかけるエアコン「REON POCKET(レオンポケット)」を大絶賛しているのを見かけた。

温暖化の影響で、暑さが年々厳しくなっている今、暑さ対策はもはや死活問題……。今年も6月の時点で猛暑なので、エアコンが首にかけられるなら願ったりかなったり。

しかし販売価格は約2万5000円。記事で紹介するにしても高すぎる……と思っていたらソニーが公式でレンタルサービスをやっているのを発見! さっそく注文してみたぞ。

・ソニーの首掛けクーラー「REON」

知らない人もいると思うのでカンタンに説明する。「REON」は首元(背中側)にひっかけて使う首掛けエアコン

肌と接触する部分に銀色のプレートがついていて、肌を直接冷やしたり温めたりできるようになっている。

ちなみに、プレートが冷たくなったり温かくなったりするだけで、エアコンや扇風機のように風が吹くわけではない。

ちなみに、2019年の発売からモデルチェンジを繰り返し、2024年に第5世代の「REON POCKET 5」が発売された。



・公式レンタルで約5000円で半年借りられる

「REON POCKET 5」の販売価格は約2万5000円と高額。気になるけどいきなり買うのはちょっとなあ……と思っている人が多いからなのか、ソニー公式の「REON WIZ」というレンタルサービスがある。

レンタル料は半年間で4800円から、7ヶ月目以降は770円/月とかなりお手軽。

ただし、レンタルサービスのREONの機器は最新モデルではなく、1〜2世代前のもののよう。


今回は「REON WIZ」のアドバンスコース(半年間5800円)REON POCKET4をレンタルしてみたぞ……!

ちなみに、レンタルの登録にはAmazonのアカウントが使えて便利だった。初期費用や送料なども合わせて5800円ポッキリで感動した。



・申し込みからすぐに到着

REONは毎年人気ということだったので、レンタル開始まで時間がかかるかと思いきや、申し込みの2日後には手元に届いてビックリ。

これから毎日快適生活やで〜! とワックワクでオープン。

レンタルサービス「REON WIZ」で機器を利用するには、専用アプリのインストールが必要らしい。アプリとデバイスをBluetoothで接続して、温度管理などができるそうな。

で、アプリに「快適」とか「もうちょっと冷たくして」とか入力するうちに、REONが学習して自分にとって適温な状態にしてくれるとか。

便利なんだけど、アプリで操作ってスマホありきだから面倒くさい。電源のオンオフだけで操作できるほうが私は好きだな……。



・さっそく使ってみるが……

アプリの設定を終えて、さっそく冷却モードでスイッチオン!

銀のプレートでどんだけキンキンに冷やしてくれるんだい!? とワクワクしながら首に装着するけど……。


ん……? 金属の板をくっつけたら、普通にこんくらいのひんやり感じゃね?


いやいや、時間がたったらキンキンに冷えてくるのかも。

急冷モードにするか!

……と、強くしたものの、ぶっちゃけそんなに「冷えてまっせ」感はない……。 


・冷感、こんなもん?

私の体温とプレートの冷感が拮抗して、ぬるくなってる感じがするのだ。

結果として、なんか背中にモバイルバッテリーを背負ってるだけの人みたいになった……。

プレートがあたっていた背中の部分を触ると、肌が冷たいので冷却効果自体はあるはずだが……。

ちなみに、使用した日は雨が降っており、気温は20度前後でそこまで暑くない。湿度が高くてムシムシする日だった。

蒸し暑さの中だと「風がほしい」ので、ただプレートが冷たくなるだけではイマイチ効果を感じづらい。

20度で効果が分かりづらいってことは、もっと気温が高い日だったら、さらに分からないのでは?

これ、首に掛けるクーラーというにはちょっと無理があるのではないか???

あと、温めてるのが首じゃなくて背中のあたり……というのも、冷感を感じづらいポイントかも。


・冷却より温めのほうが効果が実感できる

冷却モードだけではなく、温めモードでも使えるので、試しにクーラーの効いたオフィスで「温モード」にしてみたら……。

すごい! 一瞬で温かくなった! 冷却モードでは効果がほとんどわからなかかったのに、温モードはかなり温感が分かりやすい。

多分、冬場に肩にREONをかけて、首にマフラーを巻いたらかなり温かいと思う。冬は厚着だからデバイスも目立ちづらいしね……。

猛暑対策で首掛けクーラーとして売り出しているようだが、温めのほうがずっと効果を感じやすかった。



・猛暑とクーラー対策に

結論として、冷却モードに関しては、まだまだ改善の余地ありだろう。

本格的に使えるようになるのはあと数世代後じゃないかな……と個人的には踏んでいる。

「クーラー」と考えると、現状これで2万円台はまだ出しづらい。

最新の「REON POCKET5」は冷却モードの性能がさらにアップしたと書いてあったけど、どうなんだろう。

ただ、温感と冷感が切り替えできるので、外の暑さと、クーラーの効いたオフィスの温度差に対応するにはいいかなあと思う。

というわけで、インフルエンサーが大げさに褒めるほどの効果は私には感じられず。

気になる人はレンタルからのスタートがオススメです!

参考リンク:REON WIZ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:REON WIZ

▼襟元が詰まった服ならあんまり見えないけど、胸元が空いた服だとデバイスが丸見えになるので注意

▼スマホと離れてたり、充電が足りないと接続エラーが出る

▼サイズはこんな感じ。モバイルバッテリーくらいの大きさと重さ