上司のYoshioから「マキシマム ザ ホルモン(以下、ホルモン)の取材の依頼が来てるけど行く?」と言われたのは、取材3日前のこと。腹ペコ(ホルモンのファンのこと)の私は迷うことなく「行きます!」と即答した。

またもやホルモンの取材が出来るなんて至福すぎィィイイイ! ライターになって良かったァァァアアアア!! ……と浮かれていたのだが、いったい何の取材なんだ? さては……まさか? 多くの腹ペコたちが涙を飲んだあの企画なのでは……?

・徒手空拳

当日までに判明していた取材内容は以下の2つだけ。「モンスターエナジー関係であること」と「北九州のスタジオにホルモンがいる」というものだ。まあ、普通に考えたら少ないよね?

ただし「モンスターエナジー」と聞いて私はピンと来ていた。さては今年2月にローソンで実施された「コッテリ大奮発キャンペーン」の関連イベントなのでは……? いやきっとそうに違いない。

コッテリ大奮発キャンペーンは1等が豪華すぎるあまり、腹ペコたちの応募が殺到。結果「日本中のローソンからモンスターエナジーが消えた」と言われる大ヒットキャンペーンになった。腹ペコたちの経済効果はハンパでは無いのである。

気になる1等は「スタジオでホルモンの立ち稽古を観覧できる」という内容。さらには「新曲も聴ける」というから腹ペコたちがモンスターエナジーを買い占めるのも無理はない。その当選の現場に私も立ち会えることになったのである! おこぼれマジありがてえ!!



・北九州のスタジオへ

さて、震える足で指定された北九州市のスタジオに到着すると、エリア内はズンダズンダと演奏の音が響いている。どうやらホルモンのメンバーが、私から10メートルほど離れた扉の奥でリハーサルをしているようだ。

リハーサルの割には曲数が多いような? まあ、俺にとっちゃご褒美だからありがたいけど! そんなこんなでスタジオの外で待機していると、リハーサルを終えたマキシマムザ亮君やダイスケはんが登場! ギャァァァアアア!!

挨拶を済ませた数分後にはマキシマムザ亮君よろしく私の眉毛が無くなったことはさておき、いよいよイベントが始まるらしい!! ウッハーーー! 超至近距離で稽古を見学できるなんて最高だぜ!!

・えっ

ここでキャンペーンに当選した産業医科大学のみなさんが登場。「浅井企画 ザ 合コン」の名でホルモンのコピーバンドを組んでいた彼ら彼女らは、今世紀最大の豪運野郎たち!

なにせ今回のキャンペーンには数千組の応募があったらしく、当選者は彼らを含めて2組だけ! 引きの強さヤバ!! 悔し涙ならぬ “悔しモンスターエナジー” がどれだけ飲み干されたと思ってるんや!

さあ、当選者のリアル・ラッキーマンたちよ。扉の向こうにホルモンたちが待っているぞ! 心して足を踏み入れるがよい!! 行っけェェェェエエエエ! ところが……


えええええええええええええええええ!?



ツイスターゲーム?


そう、扉の向こうでは4人がキャッキャ言いながらツイスターゲームで遊んでいたのである。しかも限界まで攻め切るガチ仕様で。出会って2秒でとんでもない顔を激写されてしまった彼女だが、そりゃそういう顔にもなるよね。



・劇団ホルモン

一向に演奏する気配を見せない4人は、そのまま「ワニワニパニック」に突入。とはいえ、どうやらこれもホルモン流 “いつもの立ち稽古” らしいので、しばらくは大人しく見守るしかあるまい。

そこはかとなく “茶番” のニオイはするものの、本人たちいわく「ホルモン4人がロックのグルーヴを高め、気持ちを一つにするための大事なスキンシップの時間」なんだとか。いや、いい歳した大人たちが仲良すぎるだろ!

またなぜか罰ゲームのテキーラを私も飲まされるハメに。さすがロックスターたち、罰ゲームもテキーラか……なんて思っていたら麦茶だったわ! ノドが逆にビックリしたわ!! やっぱりフルパワーの茶番じゃねえか!

一方で、当選者たちを交えた「ラジオ体操」や「ホルモン特製スクワット」はめちゃめちゃキツそう! これはホルモンが普段からガチでやっているトレーニングで、20代の当選者たちはあっという間にヘロヘロに。

ところがホルモンの4人は汗だくになりながらも、漂々とノルマをこなしていた。思えばあれだけ激しいライブの数々も、こうした日々の鍛錬の賜物なのだろう。40代のおじさんとおばさんたち……マジでカッコいいス。

そしてようやくここでモンスターエナジーの新フレーバー「モンスター パピヨン」で乾杯! ダイスケはんがすかさず「あなたはアジアのパピヨン~♪」と口ずさみボルテージは最高潮!! さあ、いよいよ立ち稽古が始まっちゃうんですかーーーー!

ところがどっこい、始まったのは私の想像を絶する立ち稽古。え、ホルモンはそこまでやっちゃうの!? たかだかキャンペーンの当選企画と思えない衝撃の「濃厚体験」は2ページ目へGOだ!

参考リンク:マキシマム ザ ホルモン公式サイトモンスターエナジー
執筆:P.K.サンジュン
Photo:浜野カズシ. / RocketNews24.
イラスト:サカイリョーゴ