パナソニックが今年発表した『水道水に関する全国調査』によると、「住んでいる地域の水道水を美味しいと感じる」と答えた人の割合が全国で1番多かったのは『鳥取県』らしい。何を隠そう、鳥取は私(亀沢)の出身地である。
確かに19歳で上京するまで、私はミネラルウォーターを飲んだことがなかった。言われてみれば、ウチの地元の水道水って普通においしかった気がするな?
なんか久々に鳥取の水道水が飲みたくなってきたので、実家の母に「水道水送って」と頼んでみた!
・水道水、届く
さっそくクール便で届いた鳥取の水道水。お母さま、ありがとー!
警視庁のホームページによると、水道水は冷蔵すれは10日程度なら飲用としての保存が可能らしいです。
「全国1位」と言われると、なんか聖水っぽいオーラを放っているように感じる鳥取の水道水。果たして鳥取の水道水はどれほどのポテンシャルを秘めているのだろう?
今日は全国1位じゃない水道水を飲んで育った他県民たちに鳥取の水を飲ませ、その価値に気づくかどうかを検証してみたい。
・検証である
今回用意した3種類の水。
A ……一般的な国産ミネラルウォーター
B …… 鳥取の水道水
C …… 東京の水道水
見た目には全く違いが分からないこれらの水を、正体を伏せた状態で「おいしいと感じる順」に並べてもらう……というのが検証の趣旨である。
トップバッターは北海道出身のあひるねこ記者。北海道ってなんとなく水道水がおいしそうなイメージだが、彼の実家は水道水を飲まない文化だったらしい。水道水飲む・飲まない問題は県民性も関係していそうだなぁ。
あひるねこ「全部違う水だということは分かります。A(ミネラルウォーター)とB(鳥取の水道水)、どっちがウマいかは微妙なところで決めかねますが、C(東京の水道水)はダメですね。水道水みたいな味がして、少なくとも僕は苦手です」
なんと東京の水道水を「水道水みたいで1番ダメ」と即答してみせたあひるねこ記者。逆説的に “鳥取の水道水は水道水っぽくない” ということになり、これは非常に幸先がいい。次鋒は埼玉県出身の砂子間記者。
砂子間「B(鳥取の水道水)が1番おいしい。C(東京の水道水)はなめらかな感じだね……ん? 言われてみるとA(ミネラルウォーター)もなめらかかも? もう1回飲んでいい? ……あれ? だんだん全部なめらかに思えてきた……」
最後はわけが分からなくなったものの、第一印象で「鳥取の水道水が1番おいしい」と口にした砂子間記者。なんだか自分が褒められているようで嬉しい。続いては新人記者の古沢君。群馬県出身。
古沢「C(東京の水道水)が明らかに劣っていることは確かですね。のどごしがよくないです。A(ミネラルウォーター)とB(鳥取の水道水)は甲乙つけがたいのですが、Aは少しだけ生臭さを感じる気がするので、僕はBに1票ですかね」
「ミネラルウォーターが若干生臭い」という新人にあるまじき爆弾発言をかます古沢君。もしかすると将来大物になるかもしれない。
・後半戦である
今のところ3 – 0 – 0で鳥取が圧倒的優勢だが、ここで異論を唱えたのは、お世辞にも水道水がおいしい印象はない大阪府出身の中澤記者だ。
中澤「A(ミネラルウォーター)が1番好き。B(鳥取の水道水)は柔らかすぎ、C(東京の水道水)は硬すぎる。どれがおいしいかは分からないけど、硬度の違いは明らかに感じるね。まぁ、こればっかりは好みかなぁ」
水を「硬いか・柔らかいか」で論じ始めた中澤記者。その発想は私にはないものだったが、みんな水に色々こだわりがあるんだね〜。最後は千葉県出身のサンジュン記者。
サンジュン「A(ミネラルウォーター)とB(鳥取の水道水)が似てて、C(東京の水道水)だけ違う。俺らが普段飲んでるのはAとかB。しいて言えばAのほうが飲みやすいかな。Cはよく分からないけど、とにかく特徴がある……ひょっとして湧き水とか?」
……ということで、今回の検証の結果、編集部メンバーが思う「おいしい水」は以下の割合になった。
ミネラルウォーター 2票
鳥取の水道水 3票
東京の水道水 0票
鳥取の水道水が1位になった喜びもさることながら、東京の水道水を選ぶ記者が1人もいなかったことに安堵が止まらない。
なお編集部メンバーの協力を仰ぎ、自分にも同様の検証を実施したところ……私は一発で「これが鳥取の水」と分かったのだった。ズル一切なし。ウマいかどうかはおいといて、ずっと飲んできた水ってやっぱ特別なんだな! みんなも水道水飲みに鳥取へ来てね〜!
参考リンク:警視庁HP、PR TIMES
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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