ドイツのベルリンで『1.1ユーロ均一ショップ』を見つけた。過去に『スペインの1ユーロ均』『ラオスの10000キープ均』など、世界の100均っぽい店をご紹介してきたが、1.1ユーロとは何とも中途半端な金額設定だ。
まぁ日本の100均だって正確には110円(税込)均なワケだから、単に少し語呂が悪いだけの問題ではある。なお1.1ユーロは約180円。さっそくパトロールしてみたところ、観光客にとって非常に有効な使い道があったので、旅行を計画している人はぜひ参考にしてほしい。
・Euro Shop
その名も『Euro Shop(ユーロショップ)』の店内は一瞬、見分けがつかないほど日本の100均っぽい。
ベルリンでは色々なところでユーロショップを見かけたので、おそらく大きなチェーン店だと思われる。
基本的には1.1ユーロ均なのだが、中には1.5ユーロや2ユーロの商品が混在している点も非常に日本の100均っぽい。100円だと思ってレジへ行ったら実は300円だった時の喪失感、いいかげんに卒業したいですよね。
品揃えも「日本の100均みたい」としか表現しようがなかった。良く言えば使い勝手がいい。悪く言えば特筆すべき点がない。日本の100均で売っていそうなものはほとんど売っているし、売っていなさそうなものは売っていない。
・外国人にとっての100均とは
ただ……ちょっとした日用品や小物など、当たり前だけど全てがヨーロッパ仕様であり、なんというか、とってもオシャレなのである。
例えば、この正体不明の薄い本。おそらく現地の人が見たら「いかにも1.1ユーロ均に売ってそうだね」ってな感じなのだろう。でも私にしてみれば、「これは20ユーロです」と言われたら、普通に信じてしまいそうなオシャレさだ。
このとき私は “ポケモン好きの外国人が日本の100均で「ここはポケモンセンターか?」と大興奮していた” という、いつか知人に聞いた話を思い出していた。日本人にとって100均のグッズとポケセンのグッズとでは、クオリティに雲泥の差があることは一目瞭然。
しかしポケモングッズ自体がレアな外国人にとってみれば、100均のグッズだって十分魅力的に違いない。だったら安いほうがいい説、全然あるよなぁ。
・色々買ってみた
ネタに走れるほど変わったものが売っているわけでもなかったので、普通に必要なものをいくつか購入してみた。
雨ガッパ。ペラペラだが、5回使用しても破れなかった。
圧縮袋も意外とハイクオリティで帰国まで持ちこたえてくれた。
絆創膏は “ザ・欧米のカワイイ” って感じで単純に好み。
うっかり失くして困っていた南京錠。1.1ユーロで買えたのは嬉しい。
飛行機で安眠するためのアイマスクも購入してみたところ……
想像よりサイズが大きくて戸惑いはしたが、小さすぎるより良いのは間違いない。ありがとうユーロショップ。
・結論として……
そして1番の収穫は、ベルリンみやげが格安でゲットできたこと。
ユーロショップには(少なくとも日本人にとっては)1.1ユーロに見えないベルリングッズが豊富に陳列されているのである。あれ? 日本の100均にも、日本みやげって売ってたっけ? 気にしたことがなさすぎて見当もつかないなぁ。
私がおみやげとして購入したのはオシャレなレシピ本と、オシャレなベルリンマグネット。
結論として、ドイツの1.1ユーロ均は『おみやげを安く買える店』として活用するのが、我々にとって最も有効な使い道である気がした。現地を訪れた際はマネしてみてほしい!
ただし……よく見ると別の国のみやげも混ざっているので注意な!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.