【5万円海外旅行】裏技? 航空券込み5万円以内で韓国・釜山(プサン)1泊2日を “ホテルなし” で満喫してきた!(3ページ目)※1ページ目はコチラ

駆け足で向かったのは南浦洞(チャガルチ市場)あたりの「富平カントン市場・夜市」なる場所。


この中に「かき氷&ぜんざい横丁」があるとGoogleマップは言っている。


ところが!


いろんなお店の店員さんに声かけて写真を見せたり調査しまくったのだが、どうにもこうにも見つからない!


時刻は19時前。クソッ、遅かったか……! もしくは場所を間違えてる?


でも、他にも食べたかった屋台スイーツがあるので、そう落ち込みはしなかった。


それこそが、小麦粉に黒砂糖を入れて揚げ焼きにしたという「ホットッ」なる料理。無類の黒糖好きとしては絶対に食べておきたい一品。


あった! これだな!


で、食べてみたら……


緑豆チヂミこと「ピンデトック」だった……。思いっきり間違えた……! てゆうかコレ、むかし食べたことある……。


しかも甘い系を求めていたのに、つけダレは酸っぱい系という……。


美味しかったから良いけども……。ちなみに価格は6000ウォン(676円)。なお、すでにグルメの失敗2連発だが、この後もことごとく失敗し続けることになる。



その後、地下鉄に乗って向かったのは釜山駅。

事前調査で「絶対に食べたい!」と思っていた「アワビ粥」の名店の支店が、


ここ釜山駅にもあるとGoogleマップは示していた。だからこそ私は釜山駅に来た。


その店の名は「済州家(チェジュガ)」なのだが……あった、ここだな?


Googleマップも「そや。ここや」と太鼓判を押しているが、なんだか写真と少し違うような……。


んで、店に入ると、注文はタッチパネルであるもよう。しかし、肝心の「アワビ粥」が、ない。他の海鮮系の鍋(?)はあるけど、アワビ粥が見当たらないのである。


んで、店員さんに、ネットで拾ったアワビ粥の写真を見せつつ聞いてみると……


「ナッシング」


えーっ!? ない、と。


表情から察するに、売り切れとかではなく「最初から無いよ」的な眉毛の下がり方をしている。え、ちょっとまって。チョマテ、チョマテヨ〜。


もしかして、もしかして……


別の店になっちゃった系?


ハングル読めないからわからんけど、Googleレンズも「済州家」ではなく「八道駅」なんて表示している。Googleテメ〜、オメーがココだって言ったんだろ! ッザッケンナよ……。


いずれにしても真相はわからんので、とりあえず退散。また、時刻も19:30を回っているので、時間的に、もう別の街の「済州家」に行くことも不可能。


ということで「釜山駅 グルメ」とかで検索。すると焼肉屋さんなどがヒットしたのだが、


どこ行っても「1人でも3人前からだよ〜」とのことで退散。そんなに食べられる自信がない。韓国に「ひとり焼肉」みたいな文化は無いのか……。


どうしよう。完全に難民。


途中、たい焼き屋さんがあった。2つで1000ウォン(113円)と安いので買ってみたが……


やばい、うまくない……。マジかよ……。あまり悪いことは言いたくないが、マジで「まずい」の部類に入る食べ物だぞこれ……。


う〜ん、どうしよう。やっぱ釜山まで来て焼肉ってのもアレだしなぁ……。釜山に来たからには海鮮食わんと……


……で、結局、どうせ海鮮を食べるなら、最初の「八道駅(済州家?)」に戻ってみようということに落ち着いた。


もしかしたらワンチャン「やっぱりアワビありました」ってあるかもしれないし!


──が!


「クローズ! フィニッシュ〜!」


時刻は20:16。私がウダウダと悩んでいる間に、「最後の海鮮チャンス」だった店も、閉店の時間を迎えていたのであった……。


もうマジで絶望。ぜんざい横丁の失敗から数えたら6連敗。今年のオープン戦の阪神かよ! どうなっちまうんだよこの旅……!!


──と、そんな時、目に入ったのが、


韓国ロッテリアの、このバカみたいにデカい「とんかつバーガー」だったのである。


いったいなぜ私は「海鮮の街」にまで来て「とんかつバーガー」を食べようとしているのか。


ただ、これは1本のネタ(記事)になる。そんな職業病も発動し……


釜山のラストディナーは、なんとまさかのロッテリアという事態になったというわけである。


なお、とんかつバーガーの詳細は過去記事を参照してほしい。



さぁて……。メシも済んだし、あとはフロに入って寝るだけだ。


とりあえずコンビニで、いつものセット(水&コーラ)を買っておきつつ、徒歩でテクテクと向かったのは……


24時間営業のチムジルバン『Bally Aqua Land Sauna』であるっ! 今回の旅のメインは、このチムジルバンといっても過言ではない!


そもそもチムジルバンとは!


日本で言うところの健康ランド。裸で入る大浴場あり。サウナあり。館内着を着て入る「釜」みたいな温浴室あり。


さらに、いたるところに休憩スペースもあるので、そのまま「ざこ寝」して夜を明かしても良いという場所である! これぞ裏技〜!


利用方法もわからずドキドキしながら入店すると、受付のお姉さまは、なんと早口の日本語で案内してくれた!


12000ウォン(1355円)を払うと、館内着と番号の振られたカギが手渡されるので、その番号通りの靴箱に靴をしまって、


番号通りのロッカーに荷物を入れる。


そして大浴場で、思う存分、疲れを癒す。別料金でマッサージやアカスリもやってるもよう。


なお、この大浴場の雰囲気は、日本のそれとまったく同じ。入り口あたりにシャワーがあり、中央にドドンと大きな浴槽が3つで、それぞれ38度、40度、43度。


そんな浴槽を囲むように洗い場があり、使い方は日本と同じ。


サウナは乾式サウナが86度。スチームサウナが97度。個人的にはスチームサウナが最高だった。


さらにプールくらい大きな水風呂もあり、その温度が実に絶妙!


また、韓国ヤクザ映画に出てくるようなモンモンの入ったお兄さんも数名いたのでタトゥーもOKかと思われる。



お風呂を終えたらタオルをもらって体をフキフキ。


そして


部屋着に着替えて館内を探索。


ここ『Bally Aqua Land Sauna』の場合は、


1Fがロビー。受付や靴箱もここにある。2Fは女性用の大浴場とサウナ。3Fは先ほど説明した男性用の大浴場とサウナ。


4Fはドームみたいな温浴室がたくさんあって、30度、53度、75度など、それぞれ温度が違ったりする。


ためしにいろんな温浴室に入ってみたけど、


暑いところは本当に暑い。岩盤浴的というか、ホットヨガ的というか。わたし的には、30度くらいがちょうどよかった。


また、このフロアは薄暗くなっていて、その辺でザコ寝してOK。


5Fはテレビや売店がある休憩スペースになっていて、ここもザコ寝OK。みんなスマホを充電しようと、コンセント近くのスペースが大人気だった。


6Fにはフィットネスセンターもあって、自由に使える。


最上階の7Fは、ザコ寝ではなく、2段ベットが並ぶ「睡眠室」になっている。


また、ここは男女別になっているので、女性の方でも安心して眠ることができるようだ。


私は、だいぶ明るい場所ではあったが、5F休憩スペースのコンセント近く(ゴミ箱近く)に陣取り、


スマホやモバイルバッテリーやApple Watchなどを充電しつつ(※プラグ変換アダプタは必須だよ


ザコ寝して睡眠をとることにした。


んで、


4時に起床し(ひでえ写真だな


身支度をととのえ、


釜山駅へ。


ここから地下鉄やバスを乗り継いで空港に向かうのかと思いきや、どうも違うっぽくて右往左往。助けを求め、そのあたりの人々に聞き込みしまくる。


するとみなさん本当に親切な人たちばかりで、少しずつ情報が集まってきた。


どうも私が乗るべき電車は地下鉄ではなく、「ソウル行きの鉄道(KORAIL)」らしく、クレヨンしんちゃんの「T-moneyカード」は使えないらしい。


よって、別途チケットを購入(2600ウォン / 293円)し、


実に味のあるソウル行きの列車に乗り込み、


なかなか快適なシートに座りながら、


グポ」という駅で下車。


そこから少し歩いてバス停に向かい、


空港まで行くバスに乗り込んでスタート地の金海国際空港に到着!


けっこうお金が余っていたので、空港内のコンビニで甘そうなコーヒー(3200ウォン / 361円)を買うなど余裕を見せつつ、のこり71円でのフィニッシュと相なったのでありました。



グルメに関しては負けまくったけど、ふれあいたくさん、思い出深い旅だった。特にチムジルバンは楽しかった!


いつか「チムジルバン3連泊」とかやるのも楽しそう。ホテルに行くより安いし、なんならドミトリーに行くよりも安いし。


気の合う男同士、はたまた女子会で「宿なしチムジルバン行脚の旅」をやったりしたら盛り上がりそうだな〜と思ったり。


いずれにしても、


円安極まる今日この頃だが、


楽しもうと思えば、少しのお金でも楽しめる。


今回もまた……


良い旅だった!!!!!


【完】


参考リンク:昭文社『まっぷる プサン』
執筆:5万円バックパッカー・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
screenshot:Googleマップ、Googleレンズ

▼今回の旅を90秒でまとめた動画もあるぞ

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