2024年4月3日午前、台湾沖でマグニチュード7.2の強い地震が発生した。NHKによれば台湾の消防当局はこれまでに1人が死亡し、50人以上がけがをしたと発表しているという。

これ以上被害が大きくならないことを祈るばかりだが、もし「台湾に義援金を寄付したい」と考えている方は少し待って欲しい。3日13時の段階で、寄付に関する公式な発表は出ていない。

・詐欺に注意

かねてから日本で災害があると台湾がいち早く支援をしてくれていることはよく知られた話である。能登半島地震の際も台湾が多額の支援をしてくれたことは記憶に新しい。

その兼ね合いもあり、各種SNSでは「今度は自分たちがお返しする番だ」という声があふれている。それ自体は素晴らしいのだが、募金先にはくれぐれもご注意いただきたい。

記事を執筆している現段階では、今回の地震に関する寄付を募る機関などは特に出てこないが、この機に乗じてフェイクサイトなどが跋扈(ばっこ)する可能性は否定できない。

事実、SNSでは早くもフェイクニュースが出回っており、過去の画像や映像があたかも今回の地震の出来事のように報じられている。こと募金先に関しては慎重になるべきだろう。

・信用できる機関

ではどの情報を信じるべきなのか? 信頼に値する機関の1つが「台北駐日経済文化代表処」だ。同機関は台湾の日本における外交の窓口で、実質的には大使館の役割を果たしている。

現在のところ「台北駐日経済文化代表処」の公式サイトでは地震について触れられていないものの、公式Xは数回にわたり今回の地震についてポスト。準備が整い次第、寄付の情報も発表されると思われる。

なので「台湾に寄付をしたい!」という方は、台北駐日経済文化代表処の公式SNSをフォローして情報を待つのがいいだろう。



・発表を待とう

逆に「台北駐日経済文化代表処」以外の機関を通じて寄付を行う際は、くれぐれも慎重な対応をお願いしたい。残念ながら、災害に乗じたSNS詐欺が後を絶たないのが実情だ。

なお、知人の台湾マニアも「(寄付は)まだ早い。入金先とかフェイクも出回るから少し落ち着いたらでいい」とのこと。まずは「台北駐日経済文化代表処」をはじめとする、信頼できる機関のアナウンスを待とう。

台湾の地震に心を痛めている方は少なくあるまい。我々が出来ることは落ち着いて支援をすること。これ以上被害が大きくならないことを祈ります。

参考リンク:台北駐日経済文化代表処NHK
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼台北駐日経済文化代表処の公式Xはこちら。