埼玉銘菓といえば、埼玉県の公式HPでも「三大銘菓」として扱われている草加せんべい、川越の芋菓子、熊谷の五家宝(ごかぼう)。

だが、ネット界における知名度で勝負すればぶっちぎりそうなのは「十万石まんじゅう」だと思う。その「十万石まんじゅう」のアイスが、昨年末に登場。

しかし埼玉県民の私も全く近所では見つけられず。諦めかけていたところ、所用で利用した駅に併設の、鉄道を中核とする企業グループのスーパーにて発見! 聞くと、年が明けてから売り場に並んだらしい。

・十万石饅頭

埼玉県民なら全員が知っている「風が語りかけます」「うまい、うますぎる!」のCM。ご存じ「十万石まんじゅう」だ。

SNSなどでは、一括で漢字に変換して十万石饅頭としているケースが多いだろうか。公式Xでもこちらの表記なパターンがあるので、記事でも全て漢字で通すことにする。

他県における一般人からの認知度がどれほどかはわからない。しかしCMがミーム化してMAD動画に使用されたり、アニメやソシャゲ等でネタにされるなどしている。

ネット民からの認知度であれば、埼玉県より有名な可能性まである草加せんべいはともかく、対象となる銘柄が多い川越の芋菓子と、特にミーム化などはされていない熊谷の五家宝には勝てるんじゃないかと、個人的に思っている。

そんな、埼玉銘菓で最も偏った認知傾向を持っていそうな十万石饅頭が、小島屋乳業製菓株式会社とコラボして生まれたのが、件の「十万石まんじゅうアイス」。2023年12月2日から販売が開始され、希望小売価格は1個349円


十万石饅頭側オフィシャルの株式会社十万石ふくさやの公式HPでは、販売場所についての「お知らせ」を掲載するなどしていた。

それによると、県内のベルク全店と一部のヤオコー(どちらも埼玉に本社を置く関東地方で展開しているスーパー)で主に売られ、その他、高速道路の一部SAやPAでも売られているそうだ。



・アイス

パッケージの表はトップの写真の通り。裏には原材料名などの他に、十万石饅頭の由来などが記されている。


アレルギーは乳成分とやまいも。


開けると、そこには白くて丸い最中の皮。中心には「十万石」の刻印。本家は焼き印で茶色くなっていたと思うが、こちらは白だ。


割ると、そこにはアイスとこしあんが。なるほどね。


食べてみると、これは確かに十万石饅頭の遺伝子を感じさせる仕上がり……! 特に十万石ソウルを宿しているのは、外側の白い最中の皮だ!!

皮のシャワシャワした独特の感じが、けっこう十万石饅頭っぽい。十万石饅頭に風が語りかけてくるなら、このアイスにも風は語りかけてくるだろう。そういう仕上がり。



なお、期間限定販売で、ベルクでは売り切れている店舗も多いもよう。私の家の近くの店舗も、知らぬ間に出て知らぬ間に消えていたらしい。

私がゲットしたのも、冒頭で記した通り全く別のチェーンのスーパーだった。本アイスを探している埼玉県民は、ベルクとヤオコーに限定せず、県内の他のチェーンを探してみるのも手だと思う。

参考リンク:十万石小島屋
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.