コレ系の福袋を開封するときは、大体「おいしそ〜」という感情で心がいっぱいになるもの。しかし、九州屋の『フルーツ福袋DX(5979円)』のときはちょっと違った。
もちろん、どう見ても美味しそうだったし、実際に食べても美味しかった。
つまり見た目や質に問題があったのではなく、商品全体のラインナップによって “ある言葉” が頭から離れなくなってしまったのだ。以下の画像を見たら、同じような気持ちになる人だっているのでは?
というわけで、さっそく中身を公開するとこんな感じ。
内訳としては以下の通り。
【九州屋の『フルーツ福袋DX(5979円)』の中身】
・みかん(熊本県産 / 1袋)
・りんご(さんふじ / 2個)
・デコポン(熊本県産 / 2個)
・市田柿(長野県産 / 160g)
・干し芋(熊本県産紅はるか / 170g)
・あんぽ柿(山形県産 /170g )
――ご覧のように、何の変哲もなさそうなフルーツ系福袋である。だが、忖度なく書くのが本サイトのルールなので、福袋の中身を見て私の心に浮かんだ漢字2文字が何かを発表することにしたい。それは……
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仏壇
もっと言うなら……
冬の仏壇
仏壇のお供えもの(ウィンター仕様)っぽい……
──というのが、率直な感想だった。
そう感じた原因は、干し柿と干し芋の比率がめっちゃ多いこと。
加えて、イチゴなどの華やか系が不在だったことが大きい気がする。
りんごもデコポンも実力派ではあるものの、キャーキャー言われるアイドル系ではない。もしも『フルーツ福袋DX』に新宿高野の高級イチゴのようなフロントマンがいたら、印象は大きく変わっただろう。
・美味い
と、全体のラインナップからはやや地味さを感じてしまったが、食べてみるとどれも美味い。
みかんやりんごはアタリハズレが大きいイメージだったが、この福袋に入っていたものはどれもアタリ。ためしに、りんごとみかんを糖度計で計測してみると……
りんご14%
みかん16%
みかんは新宿高野の福袋に入っていたものと同じ数値で、りんごに関しては新宿高野に勝っている。
まぁ、以前の記事でも書いたように糖度計は糖以外にも水に溶けているものを計測してしまうから、糖度計で高い数値が出たからといって、必ずしもそれが甘いというわけではない。
数字はあくまで参考程度にという感じだが、実際に食べた私としては「やっぱりこれくらいの数値は出るよな」と感じる甘さであった。
・どれくらいお得?
では、個別に買う場合と比べて、『フルーツ福袋DX』はどれだけお得なのだろう? 気になったので、九州屋のオンラインショップで調べたり、オンラインショップに扱いがない商品は店頭で価格を調べたところ、トータルで5000円前後という計算になった。
あれ? 5000円前後!? 福袋の価格(5979円)より安くなってしまったぞ。一体どういうことだろう。
考えられる可能性としては、福袋に入っていたものはオンラインショップでは扱っていないスペシャルタイプで元々高かったというパターン。
あるいは、私が購入した2023年の12月より今の方が流通量が増えて価格が下がったという可能性もある。
いずれにせよ、めちゃくちゃお得度が高い商品の詰め合わせというより、贈り物にできるような良いフルーツをじっくり楽しむためのセットと言っていいだろう。
ちなみに、今回紹介した『フルーツ福袋DX』はもう販売が終わっているが、九州屋のオンラインショップでは別種のフルーツ系福袋をいくつか販売している(2024年1月17日時点)。
気になる人は売り切れる前にチェックしてみてくれ。念のために言っておくが、イチゴやメロンが主役の “華やか系” もあるぞ。
参考リンク:九州屋「福袋特集」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼福袋に入っていた商品説明