インドネシアの休日の楽しみの一つ、それが「サンモリ」である。簡単に説明すると、日曜日の朝どこかにライディングすることだ。

インドア系だけど時には美味しい空気が吸いたい。ちょうど自分のバイク「YAMAHA R15」を乗り回したい気分だった僕は、友達を連れて先週サンモリしに行った。

どんな様子だったか語っていくよ。

・通称「サンモリ」とは?

「サンモリ」ってのは「サンデー・モーニング・ライド」の略で、その名の通り日曜日の朝にどこかにライディングしに行くことを指す。

カップルでラブラブのライディングをしたり、コミュニティーのみんなそれぞれ自慢のバイクにまたがり大勢でライディングしたり、1人でまったりライディングしたり、楽しみ方は人それぞれ。

行き先もさまざまだけど、だいたいは街から離れた緑豊かな場所や海を目指すことが多い。朝なのはバイクを思い切り乗り回せることと、昼になると絶対渋滞になるのでそれを避けるためである。


・日本占領時期に作られた温泉がある

今回の行き先は温泉で有名な「チャンガル」。そう、なんと僕の街マランには温泉があるのだ。ウィキを見るになんと日本占領時期に作られた温泉だと。

──この時は温泉に行かなかったが、そのかわりチャンガルあたりの景色を堪能したよ。

道路は急カーブ・急斜面が多くて少し危険な道のりだが、ここは本当に緑が豊かなところ。木々は生い茂り、高地なので空気は冷たく美味しい。本当に目の保養になるよ

目を見渡す限りの緑、澄んだ青い空、朝の冷たい風、空を飾る雲、走る電線。


そしてもうひとつの楽しみ、それは愛車で走ること。インドネシアには普段使い用のバイク以外に、「ライディング用のバイク」を持っている方がけっこう多くて、そのバイクもすごいやつばかり。

Kawasaki、Honda、Yamaha、Suzuki、Ducati、BMW、Bajaj… スクーターからスポーツバイクまで勢揃い。いや〜、目と心と耳の癒やしになるなぁ〜。写真は撮ってなかったけど旧型のYamaha R1もあったよ。



・有料カメラマンは「狩人」と呼ばれる

そして僕らライダーを撮る「狩人」たちがカーブのところでカメラを構えてる。僕らが通るとカメラを構えてパシャパシャと写真を撮ってくる。

もちろんこれもみんな知っていて、カメラの前でポーズを撮ったり、カーブでカッコよく深めに曲がったりする。この写真は買うことができるので、ライダーたちは自分の写真を見つけて買うことができるよ。



人気なスポットの1つなので、こういった道には軽食屋がめっちゃある。

ここではインスタント麺、コーヒ、紅茶、お菓子が売られているので、ライディングから帰る前に、ここで一息つくことができるのだ。


いやー良かったよ~ 青空に木々が見られて、美味しい空気も吸えて、カッコいいバイクが見られて、自分のバイクを満足に回せて、目も心も耳も体も満足だよ。外って案外悪くないね(???)。

というわけでインドネシアでは有名な休日の過ごし方「サンモリ」でした。もちろんこれはインドネシアに限った休日の楽しみ方じゃないと思うけど。

まぁ、愛車に乗って普段行かないちょっと遠いところに行って休日を楽しむのは世界共通だよなぁ。

というわけで、Sampai Jumpa Lagi!!

執筆:アキル
Photo:RocketNews24