クリスマスはチキンじゃなくてターキーだろ! みたいな話はもはや定番であるが、言うほどターキー食べたいか? クリスマスくらい好きなもの食べさせろや! ということで、今年も私(あひるねこ)はケンタッキーである。

ただし、普通のオリジナルチキンではない。ケンタのクリスマスメニューの中でもっとも高額な『五穀味鶏 プレミアムローストチキン』(税込6500円)を攻めてみるつもりだ。富裕層の鶏というものがどんな味がするのか確かめたい。

・ケンタのクリスマスチキン

ケンタッキーのクリスマスメニューには「プレミアムシリーズ」という数量限定の特別なラインナップが存在する。

『プレミアムローストチキン』『ローストレッグ』『胸肉ロースト』の3種類で、いずれも国内産の銘柄鶏「五穀味鶏(ごこくあじどり)」を使用しているのが特徴だ。

今回はもっとも高額な税込6500円の『プレミアムローストチキン』を注文した。こちらは完全予約制で、本日12月22日から25日まで受取可能となっている。ビニール袋ではなく専用のバッグで手渡されるあたり、実にプレミアムだ。


中にはすでに焼き上がっているローストチキンと、特製グレービーソース。そして、温め方や切り方が書かれたカードが入っている……


ていうかチキンでかッ!

・大迫力!

マジかよ、こんなキレイに丸っと焼かれたチキンは初めて見たかもしれない。以前の記事でガストのローストチキン(税込1100円)をご紹介したが、ハッキリ言って同じ鶏でもまったくの別物である。猫と猫ひろしくらい違うと言っても過言ではない。


ラップをかけて電子レンジで温めたら……


説明書に従いモモ、ムネ、手羽の順に切り分けていく。


お皿に盛り付けたら完成だ。

・完全限定のお味は?

一番の花形であるモモが圧倒的においしいのは想定の範囲内だが、驚くのは身も皮もすごく張りがあるという点だろう。え、出番前に筋トレした? ってくらい肉質が仕上がりまくっているのだ。低価格のローストチキンと比べ、明らかにハイクラスであることが私にも伝わってきた。


ただ、このチキンに関しては、むしろムネ肉の方が個性が際立っていると言えるかもしれない。カットしてみるとよく分かるが、なんと身と皮の間にパルメザンチーズやソテーしたオニオン、2種類のきのこが詰め込まれているのだ。手間ひま!

付属のグレービーソースは、五穀味鶏をじっくり煮込んだコクのあるスープ「フォン・ド・ヴォライユ」とバターを使い、濃厚に仕上げられている。



これを先ほどのムネ肉にかけて食べると、ただチキンを切っただけなのに、なんだか丁寧に調理された肉料理を味わっているような気分になってしまった。まさに一羽で二度おいしい状態。さすがプレミアムチキンだ!


ところが……。


・異変

税込6500円の『プレミアムローストチキン』を堪能した私はその直後、おそらく本件に関して一番アカンと思われる感情に襲われることになった。さすが最高額、私が知っているケンタッキーの味とはまるで別次元……なんだけども。


なんだろう。なんていうか……



オリチキ食いてぇ……!!!

・溢れる本音

いや、たしかに『プレミアムローストチキン』は最高に贅沢で、最高においしい。だがしかし、ケンタッキー感があまりにも希薄というか……オリチキ食いてぇ!


♪ク~リス~マ~ス~が~今~年も~や~って~……来ねぇ! このチキンじゃ全然!! 竹内まりやの歌が聞こえてこねぇし、カーネルおじさんの顔もまったく浮かんでこねぇ! オリチキ食いてェェェェエエエ!!

・謝罪

6500円もあったら、オリチキが小規模な丘くらい大量に買えると思うのだが、それでも『プレミアムローストチキン』よりオリチキが恋しくなってしまう私は、やはりどこまでも小市民なのだろう。プレチキに申し訳ねぇ……。



ちなみにクリスマスメニューは、ネット予約は21日をもってすでに終了しているのだが、店舗によっては22日以降も受けられる場合があるという。ふと思い立った人は店頭にてご確認いただきたい。それでは皆さん、メリークリスマス。

参考リンク:ケンタッキーフライドチキン
執筆:オリジナルチキン原理主義者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]