「クリスマスにケンタッキーを食べるのは日本人だけ」みたいな話をよく聞くが、こればっかりはもう仕方ないのよ。DNAに刻まれちゃってるのよ。竹内まりやが「ク~リスマ~ス~が~今年も~」と歌い出した瞬間、カーネルおじさんの顔がオートで頭に浮かんじゃうのよ。

というワケで、今年もクリスマスはケンタッキーにしようと思うんだけど、せっかくなので今回はオリジナルチキンではなく、ケンタの「クリスマス限定チキン」を生まれて初めて試してみることにしたい。雨は夜ふけ過ぎに雪へと変わる前に読んでくれ!

・ケンタッキーのクリスマスチキン

あらかじめ断っておくと、2022年のケンタッキークリスマス商品のネット予約は12月22日まで。受け取り期間が12月23日から25日までとなっているため、この記事が公開されている時点で予約はすでに不可となっている。

ただ、ケンタッキーによれば日時によっては店頭での予約を受けられる場合があるとのことなので、詳細は各店舗に問い合わせてみてほしい。


さて、私(あひるねこ)が今回注文したのは『バーベキューチキン』(税込750円)、『スモークチキンハーフ スタンダード』(税込1400円)、そして数量限定『五穀味鶏 ローストレッグ』(税込1280円)の3品だ。

『スモークチキンハーフ』は冷たいままでOKだが、『バーベキューチキン』と『ローストレッグ』はレンジで温める必要があるから注意してほしい。さっそく全部並べてみたところ、狼のクリパみたいになってしまった。参加者オール肉食獣かよ。

・クリスマスチキンその1

それではまず『バーベキューチキン』から。骨付もも肉を特製のタレに漬け込んで、香ばしく焼き上げたという商品だ。オリチキと比べるとだいぶ大きいが、手で持ってガブリといけるサイズ感である。

なのでガブっといってみると……おお、これはウマいな。柔らかくてジューシー、それでいてしっかりとした食べ応え。ファーストフードにはない満足感がある。ただ、個人的にはソースの存在が強すぎるような気もしなくもない。

スパイシーなんだけど、甘味と酸味が強調されているからか、少し子供っぽい味に感じてしまうのだ。おじさんにはちょっと濃すぎますわよ。まあケンタッキーはみんなのものですからね。そういう意味ではケンタらしいクリスマスチキンだった。


カーネルおじさん度:7/10

・クリスマスチキンその2

続いて『スモークチキンハーフ スタンダード』だ。桜のチップでじっくり燻(いぶ)した本格派とのことだが、これがもう見事なまでに美しいザ・スモークチキン。IKEAのキッチンショールームにサンプルとして置いてありそうなルックスである。

パッケージの説明通りカットしたら、薄めにスライスしてオードブル感覚でいただく。香り、塩加減、どれをとっても文句なし。我々が想像するちょっと高級でおいしいスモークチキンそのものだ。ケンタというよりは、テンションが上がるお中元に近いか。


カーネルおじさん度:4/10

・クリスマスチキンその3

さあ、最後に登場するのは数量限定の『五穀味鶏 ローストレッグ』である。

『バーベキューチキン』よりも一回り以上大きいため、フォークとナイフを使って食べてみた。で、結論を言うと断トツの優勝であります。まぁ~~~~ウマい。ダメでしょ、チェーン店がこんなの出しちゃ。

ガーリックとハーブで五穀味鷄のおいしさをさらに引き出すという超シンプルな作りながら、それ故に一切死角が見当たらない完璧なローストチキンだ。レンジに入れても皮は香ばしく、肉にもまったく臭みなし。これを食べて「マズイ」と言う人はたぶんいないと思うなぁ。

あまりにもガチすぎて、もはやケンタッキー要素は皆無である。いよいよカーネルおじさんの安否が気になるところ……だ……が……


カ、カーネルおじさーーーーーん!!!!

・瀕死

しっろ! ほぼ夢の中ですやん!! カーネルおじさん度は驚異の0.3と言ったところだろうか。それもう別のおじさんやで。まさかここまでケンタッキーであることを忘れられるとは……なんだか逆にオリチキが食べたくなってきたぞ。

クリスマスにオリチキが食べたい。ちょっといいチキンも食べたい。でもハズレは引きたくない。そういう人は、ケンタッキーに行けば大体解決すると思われる。来年用の知識としてもぜひ覚えておいていただきたい。それでは皆さん、メリークリスマス!

参考リンク:ケンタッキーフライドチキン
執筆:オリジナルチキン原理主義者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.