先⽇、かねてから興味があったバンジージャンプに挑戦してきた。

バンジージャンプと⾔えば、TV番組の罰ゲームで使われることが多く『恐ろしいモノの代表』みたいなイメージが強い。私⾃⾝、度胸試しのつもりで挑んだのだが、結果的に恐怖なんか忘れるくらい最⾼な体験を得ることができた。バンジージャンプ、⾶んで良かった!

・⾼さ100mのバンジー

やってきたのは、茨城県常陸太⽥市にある「⻯神⼤吊橋」。ここは⻯神峡を⼀望できる全⻑375m⾼さ100mの⼤迫⼒を誇る観光者向けの有料橋で、関東屈指の紅葉スポットとしても知られる⼤⼈気の観光地である。

そんな⻯神⼤吊橋を語る上で絶対に避けてはならないのが「⻯神バンジー(体験料19000円)」。⼤吊橋の中腹から眼下100mの⻯神峡に向かって⾶び込む⼤絶叫のアクティビティだ。

・ジャンプまでの⼤まかな流れ

さて、その「⻯神バンジー」に挑戦してきたのだが、予約しておけばスムーズに事は運ぶ。集合の時間になったら同じ枠の参加者と共に軽い説明を受け、誓約書にサインを書けばいよいよ運命の時である。ハーネスを装着した瞬間に逃げ場が完全に無くなった気がした……。

そして「⾶ぶ順番」を決めるのだが……まさかの「参加者同⼠の話し合いで決めて下さい」とのこと。話し合いの最中は「デスゲーム的なヒリヒリした雰囲気」が漂っていて緊張感が凄かった。

全員が覚悟を決めるとジャンプ会場へ移動。超ノリノリの爆⾳EDMビート&超イケイケのスタッフさんたちが出迎えてくれたが、極度の緊張のため話なんか⼊ってこない。もう⾶ぶしか道はないのだ。



・let’s バンジー

正直「バンジージャンプなんて余裕だろ」と思っていたが、やはりジャンプ台に⽴つと想像を遥かに超えてきた。


ジャンプ台から⾒える⻯神峡は、橋の袂から⾒えた景⾊とまるで違う……。

エゲツナイほど怖い。


しかし、ここまで来て逃げる訳にはいかない。


意を決っして。


ふー…… 5……4……3、2、1


バンジーィィィィィィィ!


ジャンプ台から⾶び⽴った瞬間、不思議なことにまるで時が⽌まったかのような感覚に陥った。おそらく、信じられないくらいのアドレナリンが脳内分泌されていたので、このような現象が起きたのだろう。

しかし、そんな不思議な体験の余韻に浸る間もなく、⼀気に最 “低” 到達地点まで急降下。


Gが凄い!


体にかかるGが凄い!!!!!!!!



この落ちている瞬間が⼀番怖かった。ワープ中の宇宙船の如く、視界に映る景⾊がビュンビュン通り過ぎて、⼈⽣史上NO1の「スピード」を感じた。

息つく暇なく最低到達地点へ。

で、ここから予想外だったのだが。最低到達地点まで落下した後、体に感じたのは……凄まじいほどの爽快感!

空を翔けてるような気持ち良さと⾔えばいいだろうか、とにかく気持ちがイイ。絶叫マシンなどで感じる内臓が浮くような感覚は⼀切無く、⾝⼀つで空を浮遊している不思議な感覚。


この気持ち良さはバンジージャンプ以外では味わえないと思う。⼀⽣に⼀度はぜひ体験してほしい。

⾶んでから回収されるまで30秒ほどの体験だったが、感覚的にはもっと⻑くて、とてつもなく貴重な時間を過ごすことができた。回収後、撮影して頂いた写真を確認したら、体験は終了。

ここまでの所要時間は約1時間ほど。スタッフさんたちの誘導や捌きが上⼿で、超スムーズに進めたのが印象的だった。ちなみに、撮影して頂いた写真データは4000円で購⼊可能。⼀⽣の思い出になるので購⼊する⼈が多そうだ。



・恐怖を味わうモノではない

⾶び終わった後は、信じられないほどの「爽快感と達成感」に全⾝が包まれて本当に⼼地が良かった。ジャンプ台から⾶び⽴つまでと、ジャンプをして数秒間は恐怖を感じる場⾯もあるが、バンジーは終始恐怖を味わうモノではないと気づいた。

あくまで個⼈的な感想ではあるが、むしろそれら全てを凌駕するほどの快感を得られるアクティビティがバンジーなのだと思う。実際に⾶んでみなければ絶対に分からなかったことなので知れてよかった。

また、バンジージャンプを⾶んだ後は⼼の中が綺麗サッパリとリフレッシュされた気がする。⽇頃の悩みやモヤモヤなんて、バンジージャンプの爽快感が全部掻き消してくれたのであろう。

もしかしたら、バンジージャンプは史上最⾼峰の「⼼のデトックス」ができる場なのかもしれない。本当に最⾼の体験ができた。

⼀回19000円と決して安価ではないが、この体験は絶対に損はしないし、何より他では決して味わえない感覚を得られる。『恐ろしいモノの代表』みたいなイメージはないので、恐怖でためらっている⼈はぜひ挑戦してみてほしい。

参考リンク:バンジージャパン「竜神バンジー」
執筆:イナバタクヤ
Photo:RocketNews24.