北海道・三重県の名物おやつ「ぱんじゅう」をご存知だろうか。まんじゅうとパンを合体させたような焼き菓子で、むかしから地元民に愛されているソウルフードだ。
どうやらこの「ぱんじゅう」は北関東の栃木県足利市でも郷土菓子として根づいているらしい。足利の「ぱんじゅう」は移動式屋台で販売されていて、足利市民なら知らない人はいないくらい人気なのだとか。
1度食べたらヤミツキになるほどウマイ、と評判なので実際に食べに行ってみようと思う。
・知る人ぞ知る人気の屋台「岡田パンヂュウ」
JR足利駅から徒歩約10分、とある神社の境内に店を構える「岡田パンヂュウ」へとやってきた。
秘密の隠れ家的な雰囲気が漂っていてステキ。
お店の看板には「ぱんじゅう」ではなく “パンヂュウ” と表記されている。ウチの商品は北海道・三重県の「ぱんじゅう」とは一味違うよ、という意思表示だろうか。
店先にはお客さん数人が列をなして待機中。それでは筆者も並びに行こう。
思っていたよりも男性客が多い印象。年齢層も幅広くて老若男女に人気のようだ。気づけば筆者の後ろにも続々とお客さんが並びに来ている。
ガラス越しに調理過程を見ることができて待っている間も楽しい。ひとつひとつ丁寧に職人たちが手づくりしている。
たこ焼きのようにクルクルとパンヂュウがひっくり返る様子は見ていておもしろい。窓口からは甘い香りがフワリと漂い食欲をそそられる。
メニューはパンヂュウ(こしあん)のみ。1個40円から注文可能だ。せっかく来たので今回は試しに5個購入してみたぞ。
・実際に食べてみた
場所を変えて味わってみるとしよう。できたてのパンヂュウを袋から取り出してみると……
意外と大きい。ひと口サイズかと思いきや手のひらサイズくらいのボリューム。これで1個40円はお得かもしれない。
ぷっくりと生地が膨らんでいて可愛らしい見た目をしている。まるでアダムスキー型UFOのようだ。
生地は弾力が強くてムッチリとしている。表面の皮はパリパリでやや硬め。なかなか食べごたえがありそうな感触だ。
さっそくひと口かじりついてみると……
パン生地の香ばしさ、甘さがふわっと口の中に広がる。
小麦の風味が豊かで優しい口当たり。分厚い皮のサクサク&モチモチ食感も心地いい。
あんこは塩気が効いていて意外とパンチのある味だ。甘さは控えめでおいしい。こしあんのしっとり感と生地のこんがり感が絶妙である。
食べ始めたらマジで手が止まらないぞ。あっという間に5個すべて完食。ひとつひとつに食べごたえは感じるのだが、はっきり言って5個程度では全然足らない。
あまりのウマさにまたパンヂュウを買いに行ってしまった。
追加で5個ゲットしてようやく満足。まさしく評判通りのおいしさでヤミツキになるのも頷ける。これからは足利市を訪れる度に「岡田パンヂュウ」へ寄ってみようと思う。
機会があれば北海道・三重県の「ぱんじゅう」と食べ比べをしてみたい。みなさんも足利のパンヂュウをぜひ1度味わってみてはいかがだろうか。
・今回ご紹介したお店の詳細データ
店名 岡田パンヂュウ
住所 栃木県足利市旭町577-1 御嶽神社境内
時間 10:00〜17:00
休日 不定休(雨天・荒天の場合は休みの可能性あり)
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.