回転寿司といえば、多くの人が大手四天王(スシローくら寿司はま寿司かっぱ寿司)の名を挙げるだろう。地元愛の強い人なら、その地域で展開するお店を思い浮かべるかもしれない。

福井の人ならおそらく「海鮮アトム」がその候補に挙がってくるはずだ。アトムは福井県発祥のブランドであり、現在は福井にしか存在しないローカル回転寿司チェーンなのである。その実力はいかほどか!? 実際に利用してみた。

・福井のみのローカル回転寿司

海鮮アトムは非常に複雑な歴史を歩んでいる。1972年に事業継承した「徳兵衛寿司」の本店を福井市に移転し、「海鮮アトム」1号店を開業。「株式会社徳兵衛寿司」(現:株式会社アトム)を設立している。

以降、他社との統合やリブランドを経て、現在はコロワイドの傘下で事業を継続し、海鮮アトムは福井県のみで9店舗が存続している

私(佐藤)が訪ねたのは、敦賀若葉店だ。このお店は「日本海さかな街」の真向いにある。アトムはいわゆる「グルメ系回転寿司」で、大手4社と比べると価格帯はやや高めだ。


もっとも安いネタは税込120円、高いものは740円となっている。お店は港から近いので、ネタの鮮度には期待できる。



注文したのは、今が旬の「さんま」(税込390円)。9月から秋の味覚フェアをやっていて、注文用の電子端末でもさんまを推している。コレは食っておかないとね。


ネタは丁寧に下処理をしていて、水っぽい感じは一切ない。にぎりの具合もちょうど良く、職人の手で調理されていることがわかる。グルメ系といわれるのは値段設定の高さだけでなく、味もしっかりしているからだろう。


次に「ふくいサーモン」(税込440円)。ふくいサーモンとは、福井の低水温環境を活かした海洋養殖のトラウトサーモンである。水揚げ時に活〆することで、高い鮮度を保っているのだとか。


肉厚で脂ののりがよく、魚臭さが一切ない。したがって、刺身や寿司にして食べるのに適している品種ではないだろうか。脂の上品な甘さが特徴的だ。



続いて「ぶりとろ」(税込540円)。 “とろ” と名がつくだけあって、トロけるような身の柔らかさである。だが、ぶりの旬には少し早いか。もう少し脂がのってくると、さらに良さそうだ


最後に「真いか」(税込240円)。実は私、寿司屋で必ずいかを頼む無類のいか好きである。いかに対する要求は厳しいのだが、コレは可もなく不可もない感じ。決して悪いわけではないのだが、先ほどまでのネタと比べると、期待値を超えるには至らなかった。


先にも述べたように、アトムはコロワイド傘下であり、すでに他県には「海鮮アトム」名義の店舗は存在しない。創業の地のブランドとして、これからもできるだけ長くアトムの名が継承されることを願っている。福井の個性の1つだから。


・今回訪問した店舗の情報

店名 海鮮アトム 敦賀若葉店
住所 福井県敦賀市若葉町2丁目1702
時間 11:00~22:00

参考リンク:海鮮アトムPRIDE FISH
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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