クラシエの代表的な商品である ねるねるねるねシリーズ。2022年に鮮烈デビューした『大人のねるねるねるね 赤白2種の本格ぶどう味』では、コンコード種の赤ぶどうとシャルドネ種の白ぶどうの果汁を使うという ゴージャスな仕様に度肝を抜かれた。

──先日、そんな大人のねるねるねるねシリーズに続編が出た。その名も『大人のねるねるねるね 摘みたていちご味』

昨年 本格的なぶどう味を経験した我々消費者は、もはやちょっとやそっとのプレミアム感じゃ驚かない。クラシエよ、今度は一体どんな仕掛けで楽しませてくれるんだいっ!?

・大人のためのねるねるねるね

大人のねるねるねるね 摘みたていちご味のパッケージは、子供向けの商品よりもゴージャスできらびやかなデザイン。

筆者の近所のスーパーでは税込193円で販売されており、正直 駄菓子としては高価な部類に入るだろう。

しかし商品詳細を見ると「いちご果汁入りトッピング」「つぶつぶ濃厚いちごソース」「甘酸っぱさひろがるいちご味」といちごづくしを前面に押し出しており、「これはいつもの130円前後の価格帯では赤字になっちゃうよな……」と納得せざるを得ない。


1点だけギャップがあって面白かったのが、開封して中身をチェックしていた時のことだ。

通常のねるねるねるねと同じ構成でスプーン、トレー、1ばんの粉、2ばんの粉、いちごソースのもと、トッピングが入っていたのだが……


ソース用のトレーがあまりにも可愛いのだ。

他にも作り方説明にもフリガナがふってあったり、パッケージに「難しさ:☆☆★」と表示があったりと、どんなに大人向けの商品とうたっても 小さな子供も作れることを前提に開発してくれている。

早くもクラシエの懐の広さを感じることとなったが……こんなことじゃまだ納得しないんだからっ!! だ、大事なのは味なんだからねっ!!!!



・ねるねるねるね 摘みたていちご味を食べてみた

まずは左側のトレーに1ばんの粉を開け、しかくカップ1杯の水を入れてよく混ぜる。


2ばんの粉を入れてよく混ぜると、先ほどまで毒々しげだった色が一気にラブリーなピンクへと変化した。

味見をしてみると、ねるねるねるね特有の酸味が いちごの甘酸っぱさをイイ感じに演出している。匂いもフレッシュないちごっぽい!


右側のトレーにいちごソースのもとを開けて、しかくカップ1杯の水を入れてよく混ぜる……って、この粉すごいな。


いちごの種が入ってる!


水を入れて混ぜたらいちごジャムみたいな見た目になったぞ!!

筆者の記憶が正しければ、過去のねるねるねるねに ここまでリアルなソースが付属していたことはなかった……ような気がする。たぶん。

しかもソースを舐めてみると、さすがに果汁そのものとは言えないが、水を混ぜただけで出来たとは思えないほどにリアルなピュレっぽさがある。


極めつけはトッピングである。うわぁ~、この赤いところにいちご果汁が入っているんですね!


そしてそして、全部を組み合わせればジャジャン! この通り!!

見た目も味も「これが本当にねるねるねるねなんですか!?」と聞きたくなるぐらいジューシーで甘酸っぱい。駄菓子から頭ひとつ……いやふたつもみっつも抜けたようなインパクトを受けた。


その要因は、きっと ねるねるねるね本来の酸味 + ソースの甘さとトロトロ感 + トッピングの果汁の合わせ技にあるのだろう。“ねるねるねるねのいちご味” ではなく “いちごスイーツ” として通用するようなプレミアム感が味わえた。

つまり、超美味しいし超リアル。こんなに美味しいお菓子を粉と水だけで作り上げるなんて、クラシエに完敗だ。お世辞抜きで本当にすごかった!


なお本商品は『大人のねるねるねるね』というシリーズではあるが、パッケージに「大人も楽しんでいい」と書かれており、暗に子供が食べても大丈夫であることを匂わせている。


最後にこの件に関してひとつだけ、筆者から世の親御さんへ忠告させてほしい。

「大人のねるねるねるね 摘みたていちご味を食べた子供は、もう普通のねるねるねるねに戻れなくなるかもしれません」

……現場からは以上です。

参考リンク:大人のねるねるねるね 摘みたていちご味
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
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