地元をよく知るタクシー運転手さんに「このあたりで1番おいしいお店に連れてって」とお願いしてみる本企画。都合によって「1番おいしい」の部分が若干変更になる場合もあるが、まぁ地域の特色ってやつである。
今回はシンガポール編。予習してきた英語で「1番おいしいお店に」と切り出したところ、「もうちょい具体的に」と返されてしまった。交渉の結果「1番オススメのシンガポール料理屋」で決着がついたので、いざレッツゴーといきたい。
タクシー代が若干気になるところではあるが……。
・ホッ! 明朗会計
幸いにもメーターの上昇速度はかなり緩やかであった。物価を考えると、日本より気軽な移動手段なのではなかろうか。
ただしシンガポールの友人によると、中にはボッタクリや態度の悪い運転手もいるとのこと。特に空港から乗る場合は注意が必要らしいぞ。気をつけろ!(今回の運転手さんはとてもいい人でした)
車窓にマリーナベイサンズを眺めつつ、冷房の効いたトヨタに揺られる私。シンガポリアン気分。
あっという間に到着したのは『YY KAFEI(喜園咖啡店)』というお店。「ワイワイカフェ」と読むらしい。楽しげな名前だな。
・本当にワイワイしてた
モーニングタイムもランチタイムも外したのに、そんなこととは無関係に混み合っていたYYカフェ。
ローカルムードが満載すぎて立ち回りを躊躇するが……こういうときは流れに身をまかせるしかない。幸いというか、混み合っていたおかげで『カヤトーストのセット』を注文している人が多いことに気づいた。
家族経営っぽい雰囲気に反して、パンが焼き上がったらブザーで知らせてくれるハイテク仕様である。こういうところが「外国だなぁ」って感じ。
ブザーが鳴ったらセルフサービス。クロワッサンもおいしそ〜。ちなみにカヤトーストとはトーストにカヤジャム、バターを挟んだシンガポールのソウルフードだ。カヤトースト、半熟卵(温泉卵に近い)、アイスコーヒーのセットで4.7SGD(約510円)。
デフォルトで卵2個。アイスコーヒーを頼んだつもりが、これ日本の感覚だとカフェオレじゃない? 間違えた? それともシンガポールのコーヒーって甘いの? 教えて、詳しい人!
これまでに何軒かの店でカヤトーストを食べたことがあるが、フカフカタイプのパンは初めて。シンガポールにしてはバターが少なめ。もはやフカフカを通り越してフワフワ。
卵にくぐらせるとカステラみたいなシフォンケーキみたいな味がした。私が知ってるカヤトーストと別モノではあるけど、めちゃくちゃウマいことは確か。
・まだ終わらない
さて……今さらながら、実は私をYYカフェへ連れてきてくれたタクシー運転手さんは「チキンライスがおすすめ」と言っていた。幸い(?)カヤトーストセットはあまり腹の足しにならなかったので、チキンライスも注文しちゃおう!
こちらがYYカフェのチキンライス。以前の記事でシンガポール人が絶賛するチキンライス屋をご紹介したが、アレとはだいぶ趣が異なっていた。
まず別添のチキンがトゥルントゥルン。それはもう、コラーゲン爆弾みたいなのである。しかも冷製! 冷えてるチキンをあったかいライスと食べるスタイル。
ライスは水分が多めで日本の炊き込みご飯みたい。ってか何度も言うけどチキンがチュルチュルすぎてヤバい。目を閉じて食べたら「水ようかん」って答えるレベル。コラーゲン女子にはたまらんだろうな。
YYカフェの魅力はメニューの豊富さと圧倒的なコスパのよさ。だいたいのメニューが5ドル前後(500円ちょい)で注文でき、この国の相場としては破格である。もっと早くに知っていれば飯代が節約きたものを……! 特に貧乏旅行者はフル活用しちゃってほしい。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 YY Kafei Dian(喜園咖啡店)
住所 37 Beach Road #01-01, Singapore
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]