記事タイトルにもある通り、先日出禁になりかけた。いや、出禁を覚悟したと言った方が正しいだろうか。いずれにせよ、それだけ緊迫した状況であった。場所? ええ、鳥貴族です。

焼鳥屋(居酒屋)の鳥貴族が2023年10月1日、期間限定の新メニュー『霧島鶏の串焼 ~だし梅酢添え~』を発売したというので食べに行ってきたのだが、まさかあんなことになるとは……。自分でも信じられない気持ちでいっぱいだ。

・トリキの新メニュー

今年7月、同じく期間限定で発売された『ピリ辛チキンボーン』。ザクっとした食感と中毒性ある辛旨さはいまだに舌に焼き付いているが、さすがにアレを超える鶏が出てくることはもうないだろう。

鳥貴族よ、我々トリキガチ勢をナメるな……! 何でもかんでも絶賛すると思ったら大間違いだぞ……!!


とそこへやって来たのが……


『霧島鶏の串焼』(税込360円)だった。

・こだわりの逸品

トリキはすべてのメニューで国産鶏肉を使い、タレは自社で手づくり、1本1本を店舗で串打ち……と、ここまではもはや常識であるが、なんとこちらの『霧島鶏の串焼』は、名前の通り宮崎県産の霧島鶏を使用。


宮崎県内の指定農家が、長期育成に適したメス鶏を丁寧に65日間飼育したそうだ。まさに貴族の串……! と思ったけど、いやいや。ダマされてはいけない。トリキにはすでに『貴族焼』という最強至高の焼鳥があるじゃないですか。

宮崎県産だか何だか知らないけど、そんな生まれたばかりのひよっこに(鶏だけに)、我々トリキガチ勢がビビッてどうするん……


うっま──。

・ウマい

たしか『ピリ辛チキンボーン』の時も同じことが起きた気がするが、前言撤回しよう。最高である。おいおい! 何なんだよこの焼鳥は!?

本来だったら野球ボールくらいあるだろう鶏肉の塊の、旨みの部分だけをぎゅ~~~っと凝縮したかのような、あまりにも濃厚で鮮烈な味わいだ。


トリキによると、この霧島鶏はハーブを加えたオリジナル飼料を使用しているため、肉じまりが良いらしい。なるほど、たしかに程よい弾力で噛み心地がいいな。加えて、鶏特有の臭みがほぼ皆無。信じられないくらいサッパリしているのが特徴である。


そのまま塩でいただいても最高だが……


横に添えられただし梅酢にドボンと浸しても、これまた最高だ。こんな爽やかに食べられる肉料理はなかなか珍しいのではないか。


ちなみにこの梅酢、単体でお酒のつまみになるくらいウマい。これならマジで無限に食べられそう……


ドン!


え!?


・マストドリンク

『霧島鶏の串焼』のウマさに打ち震える私(あひるねこ)の目の前に置かれたのは、同じく期間限定の翠ジンソーダ ~宮崎日向夏~(税込360円)。

こ、これは……! 夢の宮崎コンビにして最強の組み合わせ……!! 絶対にウマいに決まっている!


翠ジンソーダ ~宮崎日向夏~』は、国産ジンに宮崎県産の日向夏(ひゅうがなつ)を使ったシロップをブレンドしたという、字面だけでも爽やかな一杯だ。

トリキよ、お前は私が取材中ってことを知っているのか? 仕事やぞ一応。でも、こんな恐ろしいもん出されたら……


飲むしかねぇ! そして飲んだら……


食べるしかねぇ!! 結果……


止まらねぇ……!


先ほど「無限に食べられそう」と書いたが、大げさじゃなく本気で無限に食べてしまいそうな勢いである。いやむしろ、無限に食べないと『霧島鶏の串焼』に対して失礼にあたるのではないか? いや、失礼だろ! そして気付いたら私は……


ガチで無限に頼んでいた。

・無意識の暴走

見てくれ、テーブルを埋め尽くす『霧島鶏の串焼』、『霧島鶏の串焼』、『霧島鶏の串焼』の山。新歓コンパでも始める気か私は。こんな豪華絢爛な景色は初めて見た気がする。なんたる貴族!


鳥貴族ガチ勢が、鳥貴族で、本当の貴族にクラスチェンジした歴史的瞬間と言えるだろう。私は今、猛烈に感動している。


ところが……。同時に私は、自らが犯してしまった取り返しのつかない過ちに体の芯から震え上がっていた。驚かずに聞いてほしい。実は今回の『霧島鶏の串焼』は……35万食限定なのだ。

・重罪すぎる

ヤベェよ……全部で35万食しかないのに、ウマすぎて一気に9食も頼んじまったよ……。これで本日注文した『霧島鶏の串焼』は合計10食。我ながら暴食の極みである。さっき貴族になったばかりだけど、早くも出禁を覚悟せざるを得ない。


誇り高き貴族の一人として、鳥貴族出禁を真摯に受け止めるつもりの私であったが、しかし結論を言ってしまうと、トリキは私を出禁にはしなかった。デケェ……やっぱ本物の貴族は器のデカさが違うぜ。

残りの『霧島鶏の串焼』をキレイに食べ尽くし、ついでに『翠ジンソーダ ~宮崎日向夏~』も3杯おかわりした私は、大満足で店を出たのだった。なんだ、こんなことならあと20食くらい頼んでおけばよかったな。

・急げ

そんなワケで、新メニュー『霧島鶏の串焼 ~だし梅酢添え~』の現時点での残数は、34万9990食となっている。が、私のように一人で大量に注文する人が続出しても決しておかしくない代物だ。

店舗から在庫が消滅する前に、今すぐ最寄りのトリキに駆け付けることをオススメするぞ!


そして……


鳥貴族は10月10日より、新キャンペーン「トリキで見つけよう!『こだわりコンボ』 」を実施予定である。これは、鳥貴族のメニューから自分だけの “こだわり” コンボを作り、みんなでおすすめを紹介する企画なんだとか。

ちなみに鳥貴族オススメの『こだわりコンボ』は、言うまでもなく『霧島鶏の串焼』と『翠ジンソーダ ~宮崎日向夏~』の黄金ペアだ!


食べ物はもちろん、飲み物にもこだわっている⿃貴族だからこそできる、超素敵な組み合わせが他にもあるんじゃないか?

ってことで、私が全身全霊で編み出した絶対無敵の組み合わせを、そのネーミングと合わせてドドンと大・公・開ィィィィィィイイイイ! これが! 私の『こだわりコンボ』だァァァァァァアアアア!!


ももビー。


『もも貴族焼(たれ)』とビール(ザ・プレミアム・モルツ)! この組み合わせこそトリキの究極にして原点なりィィィィィィイイイイ!! そして!


むねボール。


『むね貴族焼(塩)』と角ハイボールの組み合わせが無限ループすぎて! 今度こそ出禁間違いなしィィィィィィイイイイ!! で、最後は!


いもいも。


トリキが誇る至上のおつまみ『ふんわり山芋の鉄板焼』には、同じく芋焼酎を合わせれば即優勝だァァァァァァアアアア!!!!!


以上、私の『こだわりコンボ』を3つご紹介した。センス溢れるネーミング共々、末永く愛してやってほしい! みんなも自分だけの『こだわりコンボ』を見つけ出してくれよな!!


『霧島鶏の串焼 ~だし梅酢添え~』はたっぷり35万食分の用意がありますのでご安心ください。


参考リンク:鳥貴族
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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