静岡のローカルチェーン店ながら、もはやその知名度は全国規模の「炭焼きレストランさわやか」。
ロケットニュース24でも、地元民・まろ記者による「勝手にさわやか通信」が連載中である。
私の地元・長崎にも「さわやか」と似たようなハンバーグ&ステーキチェーンがある。その名も「牛右衛門(ぎゅうえもん)」。ひょっとしたら、牛右衛門が話題になるパラレルワールドもあったんじゃないか……? 今回はその説を検証してみたいと思う。
・ロードサイドのハンバーグチェーン
「牛右衛門」は創業40年以上を誇る、長崎のハンバーグ&ステーキのチェーン店である。ロードサイドに店舗が多い……という点も「さわやか」と似ている。
私が子供の頃、ドライブの帰りに牛右衛門でハンバーグを食べて帰る……というのが、お決まりのお出かけパターンであった。お出かけ帰りのファミレスって、温かい思い出だよねえ。
そんな思い出補正もあるかもしれないが、牛右衛門のハンバーグは美味しかったという記憶がある。当時はすかいらーくとか、サンデーサンといったファミレスがあったのだが、我が家は圧倒的に牛右衛門派であった。
車を持たなくなってからは、とんと足が遠のいていたのだが、街中にも店舗ができていたので、ひさしぶりに牛右衛門に行ってみた。
・ハンバーグ、ステーキ、ご当地料理
さて、十数年ぶりに訪れた牛右衛門は……
なんだか立派なファミレスになっていた。
メインはハンバーグとステーキなのだが、トルコライスに佐世保バーガーなど長崎のご当地料理も食べられるようになっている。
どれも美味しそうなんだけど、今回は初志貫徹で「ハンバーグ」で勝負である。
牛右衛門が西の「さわやか」のようになりえるポテンシャルがあるか気になるからだ。
牛右衛門の手ごねハンバーグは肉質にもこだわり、ひとつひとつ手作りらしい。いいじゃん、いいじゃん。
・オーソドックスだけど美味しいハンバーグ
というわけで、注文したのがこちら
「牛右衛門ハンバーグ」(710円)に、ディナーセット(530円)、プラス150円でライスをガーリックライスに変更。
手ごねハンバーグはさわやかの「げんこつハンバーグ」みたいに、鉄板の上でジュウジュウ焼く感じではない……けど、しっかり下味がついていて美味しい。
中までしっかり火が通ってるタイプだけど、ふっくらジューシー。上にかかってるオニオンデミグラスソースは甘めのこってり系で、九州っぽい。
「げんこつハンバーグ」ほどの個性があるかは微妙かもしれないけど、じゅうぶん美味しいハンバーグである。
さて、牛右衛門がさわやかに対抗できるポイント、どこかないだろうか……。
・ガーリックライスが美味しい
お店は大々的に推してなかったけど、個人的に「これ最高じゃん!」と思ったのが、
ライスを150円でガーリックライスに変更できること……。
このガーリックライスが絶妙な美味しさなのだ。お肉の旨味に、こげた醤油の風味、そしてコーンの甘みが絶妙。
単体で注文したいくらい美味しかった。メニューに小さく書かれてたけど、このサービスやってることをもっと推したほうがいいんじゃなかろうか。
・牛右衛門は並ばない
さわやかと牛右衛門の大きな違いはここである。
「さわやか」といえば、御殿場プレミアム・アウトレット店や御殿場インター店のすさまじい待ち時間。連休時には最長で9時間待ちになったというから衝撃的である。
いっぽう、牛右衛門は並ばない。「さわやか」に9時間並んでいる間に、飛行機で長崎に来て、牛右衛門でハンバーグ食べて観光して帰ってこれるのだ。
今はコスパと同じくらいタイパ(タイムパフォーマンス)が重視される世の中。並ばない牛右衛門が流行る日が来たっておかしくない……はず。
・長崎に来たら行ってみて
後半の擁護が苦しくなったように思えるが……基本的に、地方の不味い店は容赦なくつぶれる。
それを考えると、「牛右衛門」が長崎で40年続いてるってことは、美味しいってことである。
ハンバーグやステーキに力を入れてることを考えると、「トルコライス」も美味しいと思う。
もし長崎のロードサイドで見かけたら、ぜひ牛右衛門に行ってみてほしい。ファミレスっぽい料理も、ご当地グルメも楽しめるぞ〜!
参考リンク:牛右衛門
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
▼ステーキソースの単品販売もしていた!
▼フェアは圧倒的にステーキ推し。ステーキにすべきだったか? 店の人みんなステーキ食べてた……