新宿を舞台にした始末屋・冴羽獠の物語『シティーハンター』。2023年9月8日からは『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』の公開が予告されている。
そんなシティーハンターのエンディングテーマと言えばTM NETWORKの「Get Wild」だが、箱根そばが映画に先駆けて販売開始したコラボメニューがWildをGetしすぎていたためお伝えしたい。
・アニメコラボメニューあるある
まず、皆さんはアニメのコラボメニューと言えばどういったものを想像するだろうか? よくあるのは、メニューをキャラのカラーに合わせるもの。あとは、キャライラストが入ったビスケットがついてたり、何かでキャラを匂わせてきつつ、限定コースターとかもらえるというのが王道かと思う。
・箱根そばの場合
ただ、そういったアニメコラボメニューってスイーツが多いイメージ。箱根そばとアニメコラボメニューのイメージが結びつかない。一体どういうメニューが登場しているのか? 現地で確認したメニュー名は以下の通り。その名も……
「豆腐まるごと一丁と豚ロース”もりもり”そば(税込み850円)」。
シティーハンターに気を使う素振りが一切感じられない……!
そもそも、豆腐は箱根そばの代名詞みたいなところがある。豆腐一丁そばは夏の風物詩だし、マスコットも「やっこさん」という名前だ。シティーハンターにかこつけてここぞとばかりに自分を売り込んできているようにしか見えない。ワイルドすぎるだろ。
・何もこわくはない
だが、それゆえに、食べてみると普通にコスパが良いメニューである気がした。お馴染みの豆腐一丁そばに豚ロースが入るdreamっぷりは、明日におびえている人も誰かのために生きられるなら何もこわくはないと思うレベル。豚ロース豆腐を切りつけながら胃袋走り抜ける。
ちなみに、申し訳程度にシティーハンターのステッカーがついてきたぞ。
8月23日から販売開始したこのメニュー。箱根そば本陣は現在のところ、小田急新宿駅の地下コンコースと新宿御苑の駅前にしかないので、新宿繋がりでのコラボと言えそうだ。
・やさしさに甘えていたくはない
なお、店頭にはシティーハンターの例の伝言板も登場している。もちろん、書き込めないのだが、改めて見るとこれでやり取りするって物凄くトレンディーだ。おぼろげながら作中の新宿の絆みたいなものを感じる。
そして、箱根そばはその時代からずっと新宿を見守っているのだ。そう考えると、時代や作品にも想いを馳せることができる。海坊主とかめっちゃ箱根そば食ってるかもしれない。コラボってこんなもんでいいのかもしれんね。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.