2023年8月13日に「ペルセウス座流星群」がピークを迎える。冬の「しぶんぎ座流星群」「ふたご座流星群」と共に、三大流星群の一角に数えられるこちら。

夏の流星界におけるフェスと言っても過言ではない。期待できる流星の数は、年間のあらゆる流星群と比して最強格! 夜空を眺めるしかねぇぞ!!

・前後

国立天文台によると、極大となるのは13日の17時頃なもよう。当然日本では まだまだ太陽が明るい時間帯で、星など到底見えない。

ということで、見ごろとなるのは13日の夜……だけではない。ペルセウス座流星群はピークの前後も、平時とはダンチな流星を期待できる

ぶっちゃけ結構前から発生し続けているのだが、特に12日の深夜から14日の未明ごろまでの、ピークとその前後はガチだ! ペルセウス座の近くにある放射点が高くなる時間帯は、全て流星ボーナスタイム!!


ペルセウス座は北の空の、カシオペヤ座(”W” のような形状で見つけやすいヤツ)の近くにある。放射点は基本的に常に地平線より高い位置にあり(東京基準)、未明ごろが最も高くなるぞ。

流星群は放射点を中心に夜空全体に発生するため、放射点が高いに越したことはない。しかし低い時は、より長く尾をひく流星を観測しやすくなるため、低い時間帯がダメということは無い。

要は、日が暮れたらずっと見頃ということだ! 日が暮れたら、とりあえず夜空を見上げて、流星ウォッチングに励んでみてはいかがだろう。


・流星ハント率の上げ方

この手のビッグな流星群の時期になると、普段はスルーしがちな方も流星ウォッチングに参加するようになる。

なかなか慣れていないため、「見えやすい」とか「大量に発生」とか言われても、微妙にピンとこないというケースが多い。

「ペルセウス座流星群」は年間最強クラスに流星を見やすいイベントだが、ある一つの行程をクリアしないと、たとえあらゆる条件が極上でも、ノー流星でフィニッシュすることになる。

何よりも重要なのは、スマホを見ないということ。スマホの画面は、流星ウォッチング的にはメチャクチャ明るい。輝度を最低に下げてもまだ明るい。

そして人間の目は、暗さに最適化されるまでに15分から20分くらいかかる。スマホを見ず、夜空を見上げたまま、最低でもそれくらいは待とう。

時間の経過とともに、見える星の数が増えていくのを実感できるはず。この “目を慣らす” という行程こそが唯一にして究極に重要なポイントだ。


・天気は

最後は気になる天気。まあ、台風が来ているということで、天気予報を見るまでも無い感はあるのだが……とりあえず気象庁による11日の18時時点での予報だと、晴れるのは四国、九州、そして沖縄くらいとなっている。


しかし、まだワンチャン台風が霧散する可能性も残されている。ここは完全に日本国民の運次第。台風が消え去ることを祈れ……!

そして台風が来ても晴れそうなエリアの方は、どうぞ高みの見物な姿勢で他のエリアのことを気にせず、優雅に流星ウォッチングに勤しんでください。

参考リンク:国立天文台今日のほしぞら気象庁
執筆&写真:江川資具
ScreenShot:気象庁