夏に美味しいグルメといえば、一般的にそうめん・冷し中華・かき氷などが思い付くハズ。……が、数年前から私(サンジュン)が何故かドハマりしているのが、吉野家の『牛皿麦とろ御膳』である。

冷静に考えると「牛丼をちょっと美味しくしただけのメニュー」なのだが、異常なほどにリピートしてしまうのは何故なのか? 私自身ハッキリとした理由を掴みあぐねているが、吉野家の最強メニューが『牛皿麦とろ御膳』であることは間違いないだろう。

・大それたメニューじゃないのに

毎年、夏の時期になると吉野家に登場するのが『牛皿麦とろ御膳』である。その構成はシンプルで「むぎめし」「牛皿」「とろろ」「おくら」「みそ汁」という組み合わせ。率直に申し上げて、個性と言えるほどの個性がないメニューと言えよう。

だがしかし、普段はせいぜい月1ペースでしか吉野家を利用していない私が、牛皿麦とろ御膳の時期になると週3ペースで通ってしまっているのは自分でも意味がわからない。ランチで悩んでも「牛皿麦とろ御膳でいいか」となってしまうのだ。

味は確かにウマい。というか、最終的には「美味しいから通っている」としか言えないのだが「じゃあ何がそんなにウマいの?」と聞かれたら答えに窮してしまう。先述の通り、牛皿麦とろ御膳は「牛丼をちょっと美味しくしただけのメニュー」でしかない。

・根拠がわからないウマさ

であるにもかかわらず、私を週3回も吉野家へ誘(いなざ)うのは何故なのか? 魔性の調味料でも入っているのか? 味はウマいが「牛丼・とろろ・おくらの味」と言うのが最も適切であろう。

ただし、通常の牛丼と明らかに違うのは「とろろ & おくら」によるスルスル度。牛皿麦とろ御膳はセッティングさえ完了すれば、3分程度で食べ終わってしまう。一応、俺流の「牛皿麦とろ御膳を1番美味しく食べる方法」をご紹介しておくと……


麦めしにとろろをオン。


次に牛皿(汁まで全部)。


おくらと紅ショウガをのせたら……


さっくりと混ぜる。


ここまで来れば食べ終わるまでは3分ほど。ある意味で勝手にのどの奥に吸い込まれていくため “飲む牛丼” と呼んでもいいかもしれない。たかが「牛丼・とろろ・おくら」なのに、これが何故かめちゃめちゃウマいのだ。

・黄金比?

化学的な根拠は無いが、もしかしたら『牛皿麦とろ御膳』は “牛丼の黄金比” を完成させている可能性がある。吉野家が意図的に黄金比を実現しているのか、はたまた私の黄金比にハマったのかはわからないが、その中毒性は異常だ。

逆に「黄金比を完成させている」とでも思わないと、自分がなぜこの時期だけ吉野家に足が向いてしまうのか説明が付かない。ただ吉野家の数あるメニューの中でも「牛皿麦とろ御膳最強説」は自信を持って提唱できる。というか、美味しさの理由を知ってる人、教えてください。

参考リンク:吉野家公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.