「林SPF」や「とじないカツ丼」など、とんかつもある程度行きつくところまで行きついた感がある。そもそもとんかつ自体が優秀な食べ物なので、それなりのお店で食べれば外すことは滅多にない。それゆえ「これから流行りそうなとんかつ店はない」と思われていた……のだが。
もしかしたら『とんかつ富士㐂(ふじき)』は、今後数年で急速に勢力を拡大する可能性が高いのではなかろうか? 名物の「トマホークとんかつ」はもちろんのこと『とんかつ富士㐂』にはある秘密が隠されていたのだ。
・名物「トマホークとんかつ」
私(サンジュン)が『とんかつ富士㐂』を知ったのはSNSで「トマホークとんかつ」を目にしたことがきっかけである。トマホークとはアメリカの先住民が持つ斧のことで、骨付き肉がトマホークにそっくり! 「これは映えそう」というシンプルな理由であった。
だがしかし『とんかつ富士㐂』のことを調べていると「トマホークとんかつ」以上に驚きの事実が判明してしまった。現在、人形町・渋谷・中目黒など都内6店舗に展開する『とんかつ富士㐂』は、なんと「紅虎餃子房」と同じ「KIWAグループ」のとんかつ店だったのである。
「紅虎餃子房」のみならず「万豚記」や「タイガー餃子会館」など、複数の飲食ブランドを手掛けるKIWAグループ。そのとんかつ店ならば、増える時は一気に増えるハズ。店舗拡大のノウハウを有していることは非常に強い。
で、実際に「トマホークとんかつ」を食べてみたところ、それは確信へと変わった。正式な商品名は「骨付とんかつ」で、価格は300グラムで2400円。また「トマホークとんかつ」以外では、林SPFポークなどの厚切りとんかつが『とんかつ富士㐂』の名物であるようだ。
・安定の味わい
わかってはいたが、骨付きのとんかつは豪快そのもの。また分厚くカットされてはいるものの、とんかつは柔らくジューシーであった。どれだけとんかつにうるさい人でも、このとんかつを食べて「失格」とは言わないハズだ。
またソースは甘口と辛口から選択できるうえ、塩も置いてある。決して「感動するほどウマい」「人生最高レベルのウマさ」とは言わないが、しっかりと美味しいとんかつであることは間違いない。
要するに『とんかつ富士㐂』は特にマイナスポイントが見当たらない とんかつ店である。安いとは思わない代わりに「安定のとんかつが食べられるお店」として、特にインバウンド客には重宝するお店ではないだろうか? 実際、店内には数名のインバウンド客の姿があった。
・いつの間にか増えてるかも
またこれがチェーン店の強みなのか、よどみのない接客は好印象。店舗拡大の際、優秀な人材の確保度は必須条件であるが、その辺りも「KIWAグループ」なら心配はないハズ。いつの間にか「紅虎餃子房」くらい『とんかつ富士㐂』が増えている可能性も少なくないハズだ。
先述のようにお店を知ったきっかけは「トマホークとんかつ」であったが、それ以上に「これは増えそう」と感じた とんかつ富士㐂。決して安いお店とは言わないが「安定のとんかつ店」として覚えておくといいかもしれない。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 とんかつ富士㐂 人形町店
住所 東京都中央区日本橋人形町1-5-14
時間 ランチ11:30~15:30 / 平日ディナー17:00~22:00 / 土日祝ディナー17:00~21:30
休日 不定休
参考リンク:KIWAグループ
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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