ジャンボ! いま、ケニア全土が大変危険な状態になっている。詳しくは外務省の海外安全ホームページなどを参照してほしいが、政治的な抗議活動が盛んで、ケニア各地でデモが実施されているのだ。死者も出ている。

デモの趣旨は、主に増税や価格高騰に対する抗議活動。ガソリンを含むエネルギーの価格も上昇、電気代も上昇、物価も上昇、生活費も上昇。そんな中、政府が増税策を出したものだから一気に怒りが爆発したのだ。

デモの最中、デモに参加しないオレらみたいな一般市民は、家でじっと待機している。どこにも行かない。なぜなら危険すぎるからだ。

デモは水曜日から金曜日までの3日間に行われる。その間、ほとんどの店は休業する。一部の店は営業しているが、何が起きるかわからないのだから非常に危険だし、そもそも利用する客も少ないと思う。

デモ隊は集団で街中を闊歩する。そして彼らは、道路にある様々なモノに火をつける。また彼らは、さまざまな政治的な歌を歌い続ける。車が走っていようがおかまいなし。もっとも、車を襲う可能性もある。



そんなデモ隊を鎮圧させようと、大勢の警察もやってくる。警察はデモ隊に催涙ガスを噴射する。一方、デモ隊は警察に石を投げる。そして衝突が始まる。警察が石で殴られたり。それに対し、警察が射殺したり。

もちろんそんな状況なので、まっとうな会社、ビジネスマンたちはお休みとなる。学校もお休み。ビジネス街に人はおらず。バスもタクシーもほとんど移動せず。街を移動するのは、デモ隊と警察たちだけだ。


お休み中の我々はどうしているか? じっと家で、食事をするか、テレビを見るか、どっちかだ。間違っても外には出られない。警察が放つ催涙ガスの臭いが強すぎるため、外には出られないんだ。

デモが無い日は、まるで「国民の休日」のような状態になる。仕事もないし、学校もない。そしてデモもない。誰も外に出ない。

しかし、デモの前日になると、チラホラと買い物に行く人が出てくる。食料の買い込みだ。そして、その食料で、デモ中はなんとか食いつなぐ。

そんな状況が、もうかれこれ数週間は続いている。



ケニアには、平和的デモの権利がある。それはケニア憲法で保障されている。なのでオレがとやかく言うことではないのだが、いまケニアには来ない方が良い。


もしも今現在ケニアにいるという人も、外務省の海外安全ホームページなど、最新の情報を確認するようにしてほしい。どうか気をつけて。クワヘリ。


参考リンク:外務省・海外安全ホームページ「現地大使館・総領事館からの安全情報(ケニア)」


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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