近頃はどこのお店もタブレット端末を導入している。大手チェーンでは口頭でオーダーを取る店はほぼなくなった。そんな中、たまたま訪ねた日高屋系列の焼鳥居酒屋「焼鳥日高」は、タブレットでもなければ口頭でもない、独特な注文システムを採用していた。

初見だと戸惑うかもしれないので、注文方法を詳しくお伝えしちゃうぞ! これでもう、初めての焼鳥日高も怖くない!

・タッチペンの使い方

まずはこちらをご覧ください。焼鳥日高で注文時に使用する機器はコチラ!

この黒い棒状の物体はペンです。


自分で紙に注文商品を記入する~……のではなく! これ、タッチペンなんですよ

メニューを見ると、注文方法が紹介されている。けど! この説明が端的すぎるので、実際に注文する様子をお見せしたいと思う


まずは頼みたい商品の枠をペンでタッチします。肉汁うどんの並(税込600円)をペン先で触れると、「ご注文は肉汁うどん(並)ですね」と声がした! こ、こいつしゃべるぞッ!! ペンがしゃべるのである!


続いて注文数に応じた「数字」をタッチする。1個なら「1」、5個なら「5」といった具合。


そして最後に「注文」をタッチしてオーダー完了。もしも間違えてタッチしてしまったら、「直前取り消し」もしくは「今回注文取り消し」をタッチすれば良い。

ペンの声量(音量)もメニュー表の「音の大きさ」の項目をタッチして、上げ下げできる。さらに会計の際は、このペンをレジに持って行けばOK! 伝票としても機能する、スゴイ!


ちなみに、2019年に当サイトの木下が浅草橋駅前店を訪ねた際は、お店の人が丁寧に教えてくれたようである。私(佐藤)は人相が悪いので教えてもらえなかった……、というわけではなく、きっと尋ねたら、同じように優しく教えて頂けただろう。

斬新な仕組みではあるけど、1つ弱点がある。それは何をどれだけ頼んだかを見て把握できない。読み上げ機能はあるけど、目視できないのはちょっと惜しい。でも良い仕組みではある。



・肉汁うどんと焼鳥

こちらが注文した肉汁うどんだ。日高屋といえば「ラーメン」の印象が強いだけに、うどんは新鮮に感じる。その味はいかほどか!?


肉汁うどんといえば武蔵野うどんが思い起こされる。しかしこの麺は、武蔵野うどんのような強いコシはなく、食感もゴツゴツしていない。もっちりしていて、箸でつまんでも切れそうなほど柔らかだ。


醤油ベースのつけ汁もあっさりとしていて、ほのかに甘い。一見、武骨な味付けのようだが、良い意味で見た目を裏切る優しい味に仕上がっている



“焼鳥” 日高なので焼鳥を食わずに帰れない、ってことで、「かわ」(塩:2本税込250円)と「シロ」(豚肉塩:2本税込250円)も注文しておいた。


いずれも国産で味噌だれ付き。この味噌だれがウマい! かすかに辛味が効いていて、ちょいと付けると肉の旨味を上手に引き出してくれる。酒飲みなら、この味噌だれをツマミに1杯飲めるんじゃないだろうか。キュウリやキャベツなどの野菜に付けても良く合うと思う。



看板に「立ち飲み」とあるように、酒好きをトリコにするメニューが充実している。日高屋とは、また違った魅力の詰まったお店だとわかった。


ということで、焼鳥日高のタッチペンはタッチパネルが主流になるつつある外食事情において、かなり特殊な仕組みである。しかしながら、ここでしか味わうことのできない注文体験なので、ぜひこのまま存続して欲しい。タッチパネルに変更されないことを願っているぞ。

使い方がどうしてもわからない場合は、お店の人に聞いてくれ!


・今回訪問した店舗の情報

店名 焼鳥日高 神田西口店
住所 東京都千代田区鍛冶町2-14-2
時間 11:00~23:00(L.O.22:30)
定休日 なし

参考リンク:焼鳥日高
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24