ごろチキ──。それは松屋史上……いや、牛丼チェーン店史上最強の発明である。ごろチキの前にごろチキ無し、ごろチキの後にごろチキ無し。これから先に誕生する牛丼チェーン店のカレーは、少なからずごろチキの影響を受けているハズだ。

そのごろチキはもちろん松屋の専売特許……かと思いきや。激ウマナポリタンでお馴染みの「スパゲッティーのパンチョ」が『ごろごろチキンカレーナポ』なるメニューを販売しているではないか? ごろチキ……? そしてカレーだと……?

・パンチョ最高

「スパゲッティーのパンチョ」の看板メニューといえば、ご存じ「ナポリタン」である。太くてモチモチ、それでいて香ばしい非アルデンテのナポリタンは激ウマの一言! とんでもない中毒性に満ちた “魔性のナポリタン” と言えよう。

また実は「ミートソース」も美味しいし、最近では多くの店舗で「白ナポ」も取り扱われている。加えて期間限定メニューも存在するため、意外とパンチョは「ナポリタンだけの店」ではないのだ。俺は一時期 “ミートソース派” に転向してた時期があるよ!

で、その期間限定メニューとして登場したのが『ごろごろチキンカレーナポ』で、プレスリリースによれば「夏季限定メニュー」とのこと。価格は小が940円、並・大・メガが一律980円となっている。



・ごろチキの謎

さて、パンチョ愛好家 “パンチョニスト” の端くれとして、もちろん私は「カレーナポ」の存在自体は知っていた。食べたこともあるし、味も「かなり上位のウマさだった」と記憶している。……が、ごろチキって……?

気になり株式会社パンチョに問い合わせたところ「昨年からごろチキを加えました」とのこと。つまり本家・松屋のごろチキからは、だいぶ経ってからの “後乗せごろチキ” ということになる。

これはごろチキ戦争勃発か? 法廷でお会いしましょうパターンなのか? ともあれまずは『ごろごろチキンカレーナポ』を食べてみることにした。注文したのは500グラムの大で、必殺 “ポテサラ & 目玉焼き” をトッピングしたぞ。


・味は……

ごろチキの名を語るには、それ相当のウマさが必要なハズ。なにせあちらのごろチキのは「史上最強の発明」なのである。というわけで『ごろごろチキンカレーナポ』を食べてみたところ……


はいーーーー! ウマいーーーーー!!


ごろチキカレーナポは、口に入れたその瞬間から圧倒的にウマい! 遺伝子的には完全にナポリタンで、実は味自体も通常のナポリタンの方がかなり近かった。ケチャップの酸味などは弱いものの、どちらかというと “香りがカレー” といったところである。

まだ気になる “ごろチキ” に関しては、残念ながら本家ほどゴロゴロチキンしているとは言い難かった。たしかに大型カットのチキンはごろチキと言えるが、物量は圧倒的に少ない。本家ごろチキの半分から2 / 3程度と言ったところだろう。

とはいえ、純粋に味に関しては「ごろチキの名を語って恥ずかしくないレベル」だったと断言できる。なんならパンチョ史上屈指の激ウマメニューと言い切ってもいい。レギュラー商品化されても何ら不思議ではない完成度の高さであった。



・のれん分けなるか

これなら本家ごろチキ好きの人にもオススメできるし、多くの人が「確かにウマい」と言うのではなかろうか? 仮に松屋の人が食べたとしても決してイヤな気持ちにはならないだろう。むしろ「のれん分け」の可能性もあるかもしれない。

というわけで、一瞬ヒヤッとしたパンチョの『ごろごろチキンカレーナポ』であるが、味はかなりいいのでごろチキ信者の方も1度召しあがってみてはいかがだろうか? もうちょっとごろごろチキンしてたら完璧なんだけどなー!

参考リンク:スパゲッティーのパンチョプレスリリース
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.