やあ、ポケモンGOトレーナーのみんな! 今日も楽しくポケ活しているかな? いきなりだけどみんなはポケモンGOの何が1番好きかな? 色々あるけどお兄さんはリアルイベントが大好き! リアルイベントに参加するたびに「やっぱりポケモンGOって最高だな」って思っちゃってるもんね!!

で、お兄さんはつい先日ラスベガスで開催された「ホウエンツアー」に出かけてきたわけだが、なんと会場でナイアンティックのエラい人たちにインタビューする機会に恵まれた。「リアルイベント」や「これからのポケモンGO」について根掘り葉掘り聞いてきちゃったゾ!

・ガチでエラい人たち

まずはインタビューに応じてくれたお三方のプロフィールをざっとご紹介しておこう。今回登場していただいたのは、マイケル氏、ハンベルト氏、ナガノ氏の3名である。


マイケルさん: ポケモンGOのゲーミング部門のボス。おそらくナイアンティックで1番の有名人。GBLがメチャメチャ強いことでも有名だが、実はコミュデイを考案したことでも知られている。推しポケモンはカイリキー。


ハンベルトさん: GOフェスやサファリゾーンの大ボスで、アメリカ・ヨーロッパ・アジア地域など、世界で開催されるリアルイベントの最高責任者。要するにリアルイベントを統括する1番エラい人。ラスベガスのホウエンツアーはだいぶハンベルトさんが仕切ってたんだとか。推しポケモンはガブリアス。


ナガノさん: アジア地域のリアルイベントの責任者。2022年に開催された「札幌GOフェス」を始め「コヤン」「台北」「シンガポール」のアジアイベント3連発を仕切っていた人。今回は通訳を担当してくれた。推しポケモンはカメックス。


──今回はインタビューの機会をいただいてありがとうございます! あまり堅苦しくならず、ざっくばらんにお話いただければと思います。まずハンベルトさん、過去のリアルイベントと今回のホウエンツアーの違いは何でしょうか?

ハンベルト「そうですね、もちろんホウエン地方に特化していることはユニークなんですが、特に力を入れたのはゲーム内で起きたことを会場でも反映させたことでしょうか。リアルとゲームの融合という点については、これまで以上に大きなテーマとして取り組みました」

──会場にロケット団のテントがあって、そこからミッションが始まっていく例のアレなんかもそうですね。とても新しい取り組みだと思いました。ただゲームに集中しすぎて気付くのがだいぶ遅れましたが(笑)

ハンベルト「ありがとうございます(笑)」

──では次の質問です。私自身はリアルイベントが大好物なんですが、残念ながらリアルイベントに参加したことがないトレーナーは大勢います。実際のところポケモンGOはリアルイベントが無くても成り立つゲームだと思うんですが、それでも御社がリアルイベントに取り組む理由を教えてください。

ハンベルト「いくつか理由はありますが、やはりコロナの後ということで “みんなでポケモンGOを楽しみたい” という欲求がトレーナーの中で強くなっていることは感じています。そういった場を提供するのは我々の大きなミッションの1つです」

マイケル「そうだね。付け加えるとポケモンGOにリアルイベントはマストの要素だと思ってるんだ。東京ゲームショウともコミコンとも違うこの光景を見てもらえれば、きっとみんなにポケモンGOにはリアルイベントが必要不可欠だって感じてもらえると思うよ」


・フレンド作りをどのように後押しするのか


──非常によくわかります。ただ、リアルイベントはスーパーボウルやワールドシリーズみたいなもので、なかなか参加するにはハードルが高いと思うんです。そこで重要なのが一緒にイベントに参加してくれるフレンドだと思うんですが、どのようにフレンド作りを後押ししようと考えていますか? 特に日本のトレーナーはシャイなので……。

ハンベルト「とても重要なことだと理解しています。1つはキャンプファイヤーです。我々は2023年のテーマとして “ソーシャル” を掲げているんですが、アメリカではキャンプファイヤーを通じて試験的にローカルのコミュニティ・リーダーを決定しているところです」

──なんか聞いたことがある気がする……

ハンベルト「コミュニティ・リーダーとは綿密にコミュニケーションを取り、その地域をどんどん盛り上げて欲しいと思っています。いずれはグローバルに広げていければいいですね」

マイケル「あとはエピックレイドを開始した理由の1つも、フレンド作りのきっかけになればいいと思ったからなんだ。多くのトレーナーが集まるような仕掛けは常に心掛けているし、フレンド作りのきっかけになればいいね」

──なるほど。公式のコミュニティ・リーダーがいたらソロプレイヤーも安心かもしれませんね。エピックレイドも物凄い数の人が押し寄せています。

マイケル「ただ僕たちは “フレンド作りを強制しない” ことにも気を付けているんだ。みんなでプレイして楽しいゲームであると同時に、1人でプレイしても楽しいゲームであることはいつも意識しているよ」

ハンベルト「フレンド作りでいうと、リアルイベント自体がフレンド作りに適していると思います。私は去年サッポロで声をかけてもらった日本のトレーナーたちと、今でもギフトのやり取りを楽しんでいますから(笑)」


・ポケコインやレアポケモンについて


──確かにリアルイベントで知り合うこともありますよね。では次の質問をさせてください。実は最近6歳の娘がポケモンGOを始めたんですが、困っているのがポケコインの獲得方法についてです。今後、ジム以外でポケコインが獲得できるようになる可能性はありますか?

マイケル「それはまさにいま僕のチームで取り組んでいるところなんだ。この段階で具体的なことは言えないんだけど、ポケコインの獲得方法については当然意識しているよ。ただポケコインの獲得方法をジムバトル以外の何かに置き換える、という単純なアプローチでは無いかな?

──ふむふむ。

マイケル「ポケモンGOには様々な要素があるから、トレーナーには色んな楽しみ方をして欲しい。その中でポケコインの獲得方法をどうしていくのか? 色々な可能性を模索しているところだよ」

──なるほど、わかりました。では次の質問を。ポケモンGOには比較的よく出現するポケモンと、もう何年も出ていないレアなポケモンがいると思います。例えばサンタのピカチュウなどですね。今後、そういったポケモンたちが復刻することはあるのでしょうか?

マイケル「トリッキーな質問だね(笑)。でも僕たちにとってもとても大切な質問だよ。例えば今回のホウエンのニット帽をかぶったピカチュウがいるよね? あのピカチュウはとても特別なポケモンだから、トレーナーの思い入れも強くなると思うんだ」

──わかります。

マイケル「だからこそ僕たちは、そういったポケモンたちを何度も何度も出そうとは思っていない。ポケモンに対する思い出が薄まっていくことは、僕らが意図していることではないからね」

──ふむふむ。

マイケル「逆に言うと、特別なポケモンを持っていないトレーナーにとっては、交換でフレンドが出来るいいきっかけになるんじゃないかな? あとは新たに登場するポケモンとのバランスが重要だと思うんだ。ポケモンはどんどん増えているからね」


・GOバトルリーグ人口はどう増やしていくのか?


──よくわかりました。僕も簡単に昔のポケモンを登場させることには反対です。で、やはりマイケルさんにはお伺いしなければならないんですが、これからGOバトルリーグの参加者をどのように増やしていこうと考えていますか?

マイケル「これはポケモンGOだけではなくポケモン全般に言えることなんだけど、ポケモンの素晴らしさは色々な楽しみ方があることだと思うんだ。好きなポケモンを見てるだけもいいし、図鑑を埋めるだけでもいい。その中でGOバトルリーグはあくまで選択肢の1つなんだよ」

──なるほど。

マイケル「GOバトルリーグはバトルが好きなトレーナーたちに楽しんで欲しいし、ある意味で究極のバトルとして設計している。僕自身、レジェンドに行くのは本当に難しいし、わずか数パーセントの人しかレジェンドに辿り着けないことは理解しているよ」

──ですよね。

マイケル「その分、レジェンドの達成感やスペシャリティは非常に高いと思う。本当に難しいことはわかっているんだけど、バトルが本当に好きな人に楽しんでもらいたいと思ってこのシステムを採用しているんだ」


・本家にあってGOにない要素は今度どうなるのか?


──ふむふむ。じゃあしばらくはこのレギュレーションで行くってことですかね。では次の質問なんですが、ポケモンGOには原作に登場した要素、例えば「Zわざ」などが実装されていません。今後、登場する可能性はあるのでしょうか?

マイケル「大前提として、僕らは本家ポケモンにある全ての要素をポケモンGOに持ち込まなきゃいけないとは思っていないんだよ。ポケモンGOのコンセプトは “現実世界にポケモンがいたら?” だからね」

──なるほど。

マイケル「もちろん本家ポケモンからは色々なインスピレーションを受けているから、ポケモンGOにフィットすると思えば実装したいよ。逆に本家ポケモンに無い要素でも、ポケモンGOのコンセプトに合うと思えばどんどん取り入れていきたい。その辺りはポケモン社さんともコミュニケーションを取りながらね」

──それは例えば、最近実装されたポケモンのサイズなどですね?

マイケル「その通り! ポケモンが現実世界にいたら大きさは絶対に違うハズだって思ってたんだよ(笑)」


・バグの対応にバラツキがありすぎる問題


──ではそろそろ終盤の質問なんですが、僕自身はとてもポケモンGOに感謝していますし、素晴らしいゲームだと思っています。だからこそ言わなければならないんですが、例えばバグが起きたときの対応などには不満を感じています。

マイケル「それは真摯に受け止めなければいけないね」

──個人的にバグ自体は仕方がないと思うんです。ただその後の対応にバラツキがあるのはいただけません。ポケモンGOが好きだからこそ恥ずかしくなっちゃうんですよね。例えばヨーギラスの復刻コミュデイの対応は最悪でした。ダンマリだけは絶対にやめた方がいいです。

マイケル「それは僕たちも改善しなければならない点だと思ってる。ポケモンGOはグローバルなゲームだから障害も一部で起きているのか全体で起きているのか、どこに確認すべきかなどでどうしてもスピード感に欠けてしまっていることは否定できない。それでもなるべく早く改善しなきゃいけないと思ってるよ」

──それは良かったです。

マイケル「すぐに実現できるかわからないけど、ゲームの中で通知ができないかも考えているところなんだ。何か起きたときにスピード感をもって対応できるようにしたいね」

──期待してます。最後になりますが、私はとにかくリアルイベントが大好きなんです。リアルイベントについて今後の展望をお聞かせ願えますか?

ハンベルト「ナイアンティックにとってリアルイベントはトップレベルの最重要ミッションだと思っています。トレーナーのみなさんが一堂に会していただけることはとても大切なことですから」

──ふむふむ。

ハンベルト「またコロナの影響もあってリアルイベントの形は1つではないと思っています。ここでシェアできる具体的な情報はないんですが、我々は常に新しい形を模索していますのでぜひご期待ください」

──本当にリアルイベントは最高です! では最後にお三方、日本のトレーナー向けにメッセージをお願いできますか?

マイケル「日本のトレーナーのみなさんにお会いできることを楽しみにしています! バトルで戦うこともね(笑)。もし僕を見かけたらいつでも声をかけてください。一緒にバトルしましょう」

ハンベルト「日本に戻れることを楽しみにしてます。去年の札幌でお会いしたフレンドさんたちとお会い出来たら嬉しいですね」

ナガノ「これからも楽しいイベントを開催できるよう頑張りますので、会場で見かけたら叱咤激励、何でも声をかけてください。というか、僕は顔出しの取材初めてなので緊張してるんですよ……!

・やっぱりリアルイベントは最高です

インタビューはラスベガスの初日のイベント中だったため私自身がやや気もそぞろだった感は否めないが、それでもお三方には丁寧かつ親切な対応をしていただいた。特にハンベルト氏とナガノ氏はなかなかメディアにも出ていない方なので、写真でバッチリ顔を記憶していつか会場でお声がけいただきたい。

また個人的には「リアルイベントはナイアンティックにおける最重要レベルのミッション」というところに安心した。気軽に参加できるイベントでないことは百も承知だが、イマイチだったリアルイベントなど過去に1度もない! ぜひ多くのトレーナーにポケモンGOの醍醐味を経験して欲しいところだ。

というわけで、ナイアンティックのガチでエラい人たち3名の貴重なインタビューをお届けした。次のリアルイベントは世界のどこで開催されるのか? 現時点で答えはわからないが「絶対に楽しいに決まってる!」とは力強く断言しておきたい。それではトレーナー諸君の健闘を祈る!!

参考リンク:ポケモンGO公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:c2023 Niantic, Inc. c2023 Pokemon. c1995-2023 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

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