2023年2月1日からマクドナルドで初となる “アジアンフェア” が始まった。目玉はアジアの味わいが楽しめるハンバーガーで「担々ダブルビーフ」「油淋鶏チキン」「スイートチリシュリンプ」の3種類が登場だ。

「テキサスバーガー」や「アイダホバーガー」など、アメリカンバーガーには定評のあるマクドナルドだが、果たしてアジアンバーガーはどんな仕上がりのなのか? 発売初日に確かめてきたのでご報告しよう。

・激ウマバーガーは

まずはいきなり結論から。今回発売された3種類のアジアンバーガーの中に「ウッッマ!」「パねぇぇぇぇえええ!!」「品薄確定だろコレ!」というほど激ウマなハンバーガーは存在しなかったことをお伝えしなければならない。

ぶっちゃけ「スイートチリシュリンプ」あたりにはかなり期待していたのだが、いずれも「オイラ感動しちゃったよ……」とまでのレベルには達していないというのが正直なところだ。

逆に「2度目は無いな」というほどイマイチなバーガーも無かったため「アジアンバーガーはそれなりに満足度が高いシリーズ」と言っていいだろう。まあ、チキンタツタ級の超大型ルーキーなんてそんなにはいないよね。


・異端児がいた

とはいえ中には「マック頑張ったな!」と、感心するメニューが1つだけ存在した。どういうことかというと、そのハンバーガーだけ群を抜いて “超アジアの風” が吹き荒れていたのである。

客層が限りなく広いマクドナルドともなれば、味は無難な感じで落ち着きそうなもの。エッジよりもバランス、冒険よりも安定、個性よりも平均点──。が「担々ダブルビーフ(490円~)」だけは、そんなマックの風習をせせら笑うかのような “異端児” だったのである。

バンズ、タマゴ、2枚のパティまでは平常運転だが「担々マヨソース」がとてつもなくアジアン! というか結構辛い!! ここまでしっかり辛いハンバーガーが、これまでのマクドナルドに存在しただろうか? お、お前は誰なんだ……?

商品説明にも「辛味が苦手な方はご注意ください」とあったが、まさかマックでここまで辛いハンバーガーと巡り合えるとは。香り・辛さ・風味、その全てがハイレベルなアジアである。目を閉じれば万里の長城が見えた……気がする。



・その他のバーガーは

また「油淋鶏チキン(440円~)」も悪くはなかったが、油淋鶏というよりは “レモンチキンバーガー” っぽくなっていたところがやや残念であった。爽やかで美味しいバーガーではあるものの、生姜やニンニクの “油淋鶏らしさ” が不足していたと言わざるを得ない。

最も期待していた「スイートチリシュリンプ(450円~)」は、単純にスイートチリソース不足! 個人的にはビショビショなくらいのスイートチリソースをぶっ込んで欲しかった。とはいえバーガー自体は平均点以上のウマさであろう。

先述の通り、アジアンフェアでは「激ウマ!」と自信を持ってオススメできるハンバーガーはなかった一方で「担々ダブルビーフ」のインパクトは際立っていた。繰り返しになるが「担々ダブルビーフ」は歴代マックの中でもかなりの異端児である。

というわけで、絶賛開催中のマックのアジアンフェア。どれもイマイチなハンバーガーではないので、この機会に1度ご賞味いただきたい。特に「担々ダブルビーフ」は「マックでこんなに辛いの?」と驚くハズだ。

参考リンク:マクドナルド公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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